STEPHANE BELMONDOは、兄のLIONELとともにBELMONDO QUINTETとして何枚かアルバムを出していますのでご存知のかたも多いと思います。STEPHANE BELMONDOの活動暦は、彼のディスコグラフィーによるとGIL EVANS & LAURENT CUGNY BIG BAND LUMIEREのアルバムGOLDEN HAIR(1987年リリース)に参加したのが最初ということなのですが、そうすると、当時BELMONDOは19歳だったということになります。サイドメンとしては現在までに35枚の作品に参加しています。
本作はSTEPHANE BELMONDOが36歳でリリースした初リーダー作(2004年リリース)で、STEVIE WONDER曲集となっております。このアルバムはERIC LEGNINI(p)の参加ということもあって以前からずーっと気になっていたのですが、今回VICTOIRES DU JAZZ 2005(フランスジャズ大賞)のL’ARTISTE OU LA FORMATION FRANCAISE DE L’ANNEE(フランス人アーティスト賞)とL’ALBUM JAZZ FRANCAIS DE L’ANNEE(フランス人のアルバム賞)の2冠を獲得したということで、こら聴いてみなあかんと急遽購入しました(運良くHMVのキャンペーンで値下げ中でした)。
試聴出来るサイトがなかったので、本作を聴いてみるまではこのSTEVIE WONDER曲集というものがいったいどんな感じの音になっているのか全く見当がつかなかったんですが、実際に聴いてみて驚きました。いや~、嬉しいことにどの曲も全て渋~いアレンジでもって実に味わい深いジャズ作品になっているではありませんか!正直いって最初に聴いたときはピンとこなかったのですが、聴けば聴くほどにどんどん良くなってきてくり返し何度も聴きたくなってしまう素晴らしい作品なんですね。この一週間、日に最低3回は必ず聴いておりました!
試聴出来るサイトがなかったので、本作を聴いてみるまではこのSTEVIE WONDER曲集というものがいったいどんな感じの音になっているのか全く見当がつかなかったんですが、実際に聴いてみて驚きました。いや~、嬉しいことにどの曲も全て渋~いアレンジでもって実に味わい深いジャズ作品になっているではありませんか!正直いって最初に聴いたときはピンとこなかったのですが、聴けば聴くほどにどんどん良くなってきてくり返し何度も聴きたくなってしまう素晴らしい作品なんですね。この一週間、日に最低3回は必ず聴いておりました!
STEPHANE BELMONDOの演奏上のテクニックに関しては、特に感銘を受けるというほどに凄いということはないのですが、暖かく柔らかい音色(ごくたまにタメ息が混じっとります)で実に渋い演奏を聴かせてくれています。趣味が良いというんでしょうか、上品な大人の魅力で迫ります。
選曲も良く(私好み)、ほとんどが70年代の曲になっていて、なかでも一番気に入ったのがアップテンポのTOO HIGH。ERIC LEGNINIとSTEPHANE BELMONDOのスリリングな丁々発止もありながら美しいホーンアンサンブルがからまって独特の妙味を添えており、ハードバップスタイルでもってカッコ良く展開してゆきます。同様の意味で、軽快なテンポのGIRL BLUEもまた素晴らしい。このように、曲によってホーンアンサンブルがオーヴァーダビングで入っているのがこの作品の聴きどころのひとつにもなっています。
また、THE SECRET LIFE OF PLANTSなどは原曲を踏まえながらも非常に凝ったアレンジになっていて、12分を超える長尺ものですが聴きごたえ充分で退屈しません。ANOTHER STARは、同じ曲とは思えないほどのニヒルでカッコエエ曲に変身していてその新鮮さにはちょっとびっくり。まぁ、しかしどの曲もどの曲も、とにかくぜ~んぶステキです!
また、THE SECRET LIFE OF PLANTSなどは原曲を踏まえながらも非常に凝ったアレンジになっていて、12分を超える長尺ものですが聴きごたえ充分で退屈しません。ANOTHER STARは、同じ曲とは思えないほどのニヒルでカッコエエ曲に変身していてその新鮮さにはちょっとびっくり。まぁ、しかしどの曲もどの曲も、とにかくぜ~んぶステキです!
ERIC LEGNINIですが、やはりこの人はバックにまわってもソロに入っても抜群に上手いんですねー。最近リーダー作出してないのでまだかな~って気になってるんですけど。あと、LAURENT ROBINのドラムスもいいです。この人は偶然にも前回紹介したPARIS JAZZ BIG BAND / PARIS 24 Hにも参加しているんですが、このWONDERLANDの叩き方のほうが断然かっこエエです!(まるで別人、というか、いろんなスタイルで演奏出来るということなんでしょう)
余談ですが、STEPHANE BELMONDOの担当楽器にはトランペットやフリューゲルホーンなどのほかにSHELL(貝)って書いてありまして、これ何のことやろ?パーカッションの一種かいなと思っていたんですが、ブックレットの写真見て一応納得しました。チューバとバスクラの間に大きな白っぽい巻貝が!?(笑)この巻貝の音はどの曲に入ってるのか?う~むSTEPHANE BELMONDO恐るべし!きっとこの人、普段でもワインの瓶とかマカロニとか、穴が開いてて鳴りそうなもんは片っ端から吹いてみて「あ、こらあかんわ。」とか「これ使えそうやね♪」って実験しているに違いない(アホみたいだが充分にありえる話だ!)。
御用とお急ぎでないかたはB-FLAT RECORDINGSの↓ホームページへどうぞ。
http://www.bflat-recordings.com/en/
■STEPHANE BELMONDO / WONDERLAND (B-Flat 6109362)
STEPHANE BELMONDO(tp, flh, shell)
余談ですが、STEPHANE BELMONDOの担当楽器にはトランペットやフリューゲルホーンなどのほかにSHELL(貝)って書いてありまして、これ何のことやろ?パーカッションの一種かいなと思っていたんですが、ブックレットの写真見て一応納得しました。チューバとバスクラの間に大きな白っぽい巻貝が!?(笑)この巻貝の音はどの曲に入ってるのか?う~むSTEPHANE BELMONDO恐るべし!きっとこの人、普段でもワインの瓶とかマカロニとか、穴が開いてて鳴りそうなもんは片っ端から吹いてみて「あ、こらあかんわ。」とか「これ使えそうやね♪」って実験しているに違いない(アホみたいだが充分にありえる話だ!)。
御用とお急ぎでないかたはB-FLAT RECORDINGSの↓ホームページへどうぞ。
http://www.bflat-recordings.com/en/
■STEPHANE BELMONDO / WONDERLAND (B-Flat 6109362)
STEPHANE BELMONDO(tp, flh, shell)
ERIC LEGNINI (p)
PAUL IMM (b)
LAURENT ROBIN (ds, perc)
Additional Instruments / STEPHANE BELMONDO (french horn, euphonium, perc, ocarina)
LIONEL BELMONDO (fl, afl, cl, bcl)
BASTIEN STIL (tuba)
入手先:HMV(通販)