ANDRE CECCARELLIとSYLVAIN BEUFの名前を見つけて購入しました。(CECCARELLI は私が一番好きなジャズドラマーです。CECCARELLI についてはそのうち別にテーマを設けて語ってみたいと思います。SYLVAIN BEUF TRIOの新作紹介も予定しています。)
リーダーのMICHEL PEREZ はヴェテランのギタリストでCECCARELLIと同年代ぐらいでしょうか。70年代からジャズロックのアルバムを出したりして活躍し、その後は多くの有名ジャズメンと共演していた人らしく、そんなところもCECCARELLIと共通しています。その他のサイドメンは2人より少々若手になりますが全員リーダー作を出していて活躍中のミュージシャンばかりです。
PEREZ にとって9年振りのアルバムリリースということだそうですが、いや~この作品は渋いです!苦みばしった大人の魅力全開ってところでしょうか。スタンダードの「LIKE SOMEONE IN LOVE」を除き全てPEREZのオリジナルですが、彼の作る曲には無調感というか少しひねくれた独特のアンニュイな雰囲気があって気に入りました。
MICHEL PEREZ SEXTETの真骨頂はもちろんハードバップスタイルの演奏にあると思いますが、爽やかなボサノヴァ曲、静謐でメランコリックな趣が美しいギターとピアノのデュオ、ミステリアスなムードを漂わせるワルツなどもあり、そこはかとなく大人の品性を感じさせる作品に仕上がっています。
ここでのCECCARELLIのドラムスには、いつにも増してラテンの風が吹いているような気がします。いつものことながら彼のドラムスが実に軽快でよく歌っているので、演奏全体がきっちりとまとまっているのだと感じます。
*余談ですが、この作品は南仏のANTIBES にあるSTUDIO26というスタジオで録音されていて、ここからは素晴らしいアルバムがたくさん生まれており、音質も良いので要注目です。またSTUDIO26のホームページは作品紹介のページやピクチャーズギャラリーなどが一見の価値ありでお薦めです。
御用とお急ぎでないかたは是非↓こちらをどうぞ!
■MICHEL PEREZ SEXTET / STORIAS (Notes Croisees MP1)
MICHEL PEREZ (g)
ANDRE CECCARELLI (ds)
SYLVAIN BEUF (sax)
FRANCOIS CHASSAGNITE (tp)
NICO MORELLI (p)
VINCENT ARTAUD (b)
入手先:キャットフィッシュレコード(通販)