第4章 不倫について夫婦の話し合い①~土産~ | それでも私は夫の不倫相手に慰謝料を請求した!

それでも私は夫の不倫相手に慰謝料を請求した!

仕事・家事・3人の子の育児・実母の介護…どれも手を抜けない日々を私が送っている間、夫はW不倫。相手女性との裁判は終了し、200万円以上の慰謝料を獲得した私の経験を基に記事を書いています。現在は法律事務所に勤務しながら行政書士試験合格を目指し勉強中。

このブログではまず夫に不倫された妻である「私の側から見た景色」を綴っていきます。なるべく個人情報には触れないよう、配慮して書きますので一部において仮名・仮称等を使用しています。そういった意味では、事実に基づいたフィクションであるとご理解ください。

はじめから読む

 

 

土産。

 

 

平成30年2月9日(金)から11日(日)

まで、夫は勤務する人材派遣会社の社員旅行

でセブ島に出かけた。

 

不倫相手の女は、

社内に不倫が発覚したことにより退職して

いるので、この年は一緒に行っていない。

 

 

私は、家を出る前の夫に声をかけた。

 

「帰ってきたら、話がしたい」

 

夫は、すぐに「うん」と返事をする。

何についての話なのかは、

わかっているようだった。

 

 

私が不倫のことを口にすれば、

きっと夫婦は終わる。

 

このまま、夫の乗った飛行機が墜落でもして

死んでしまえば、私たちはずっと

夫婦のままでいられるのかな…。

 

なんて。

不吉なことさえ、考えもした。

 

 

社員旅行が終わる2月11日(金)。

夫の帰宅は夜の11時を過ぎた。

 

家に着くとすぐ、夫のスマホに

不倫相手の女からの着信。

 

電話は3時間近くも

切られることはなかった。

 

 

私はまだ、

夫と何も話をしていないのに…。

 

旅行前に約束した話し合いも、

翌日に持ち越さねばならなくなった。

 

 

平成30年2月12日 月曜日・祝日。

夫が社員旅行から帰宅した次の日である

この日は、祝日で家族全員が家にいた。

 

昼間は、

夫が買ってきてくれたお土産を広げ、

久しぶりに家族5人で平穏な時間を過ごした。

 

ドライマンゴーやプレッツェルを食べ、

子どもたちは木製のキーホルダーや

魚型のカラフルなポーチに喜んだ。

 

夫は、私に大きな白い花の髪飾りをくれた。

 

「ほんとうは2つ買おうと思ったんだけど

 お金足りなくて、1つしか買えなかった」

 

と、言う。

 

2つ買えていたら、きっともう1つは

不倫相手の女へ渡していたのだろう。

 

化粧水と乳液もくれた。

 

「これ人に頼まれたんだけど、

 どりちゃん(私)の分も買ってきたから」

 

化粧水を頼むなんて、

女しかいないじゃないか。

 

不倫相手の女のに頼まれて、

買ってきたのだろう。

 

夫は自分の発する言葉で、

私が何を思い浮かべるのかまでは

全く想像ができていないようだった。

 

私は、真っ黒な感情に

支配されそうになりながら

必死にそれを取り払い、

テーブルを囲む家族を黙ってみつめた。

 

子どもたちは、数か月ぶりに過ごす

父親との時間に、興奮を隠しきれない。

 

次男も長女も、

夫にべったりとくっついて離れなかった。

 

小さな口からは、次から次へと

言葉が溢れ出していた。

 

それはまるで、

不倫が始まる前の家族を見ているようだった。

 

そんな穏やかで平和な時間を、

また不倫相手の女が奪っていく。

 

ayano:今日会えるのかなー?

 

家族そろっての夕食時に、

夫のスマホにLINEの通知が光った。

 

 

(つづく)

 

 

うちはセックスレスではなかったけれど…

不倫が始まると拒まれることもありました。

泣けます…。わかります…。この気持ち。

何話もあるので私はアプリで読んでいます

 

 

夫の恋を許せますか…?
この本の問いかけに、私はNOと答えます。
様々な事例と、不倫で傷ついた「あなたへ」という
メッセージアドバイスが書かれています。


 

 

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