「情報は足で稼げ」という言葉がある。その現場、直に人と接すると、思わぬ情報が入手できるものである。
私は自分でいうの変だが、直感型熱情人間である。資料を入手すると熱くなり、誰に関心あり、有効利用してくれるか直ぐさま考える。「共有化」により多角・高速に進化できるとの思いからある。
この朝も、松崎に「水軍城」があったらしい図面を発見、それを「城」に関心があるW宅へ届ける。わずかの時間だけあげてもらい、図面と先祖書きの説明をする。
すると、私が依田勉三翁の研究家であることを知る奥さんが「皇后:美智子さんが、勉三さんのことをご存じだったようよ」と、一冊の本を見せてくださる。
昨年、朝日新聞出版が発行された「皇后:美智子さまのうた」で、=ご成婚55年 天皇・皇后両陛下の133首 安野光雅が読む=のサブタイトルがある。
『御所の花』の章で「(前半略)【美智子さま】が、御所のすぐ近くをスケッチしているとわたしに気付かれて出てこられた。少し話したあと、思いだしたように戻られて、松山善三(わたしの友人)の書いた依田勉三の初期北海道開拓の本のことをお話になった。高齢の著者がよくあのように辛い本を書かれてと、感慨深くいわれたことがある』。
このように美智子さま、安野氏の胸底にまで勉三翁の開拓精神は生き続けているのである。また、このような情報が、私の心を活性化させ、本文となるのである。