現行医療に思う | 筋肉ドクターの気まぐれ日記

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Killing Timeに日記を書き候

 

 

 

医師免許の私の解釈は、危険な行為だから医師だけがやって良いということで、そういう本来健康を害する薬物、怪我をさせる検査・注射・手術などを、病気や怪我でやった方が良いという場合にやっても良いというのが、医師免許でしょう。

まあ、そのうち安楽死などもその部類に入ってくるのかもしれませんが。

 

で、現行医療ではそういった多少でも侵襲的な検査治療に保険点数が決まっていて、それによって医療にお金が支払われる。

なので、検査治療をやりまくると儲かる仕組みになっている。

 

じゃあ、医師の給料を検査治療に依存せずに決めたら、無駄な検査治療が減るかっていうことですが、多少減るでしょうけど、概ね変わらないんじゃないでしょうか。

それはほとんどの医師が良心に従って診療にあたっているからでは無く、そういう自分の患者に侵襲的なことができるという権利に酔いしれいている部分があるように感じます。

要するに、いろいろな検査して薬出したり注射したり手術したりしたい医師が多いように感じている。

患者を治すことより健康にすることより、医師の権利を楽しみたいみたいな。

せっかく医師になったんだから、そういう医行為を行いたいみたいな。

 

なので、現行医療制度をどう変えても医療費の抑制って難しいと思いますよ。

どんどん高額な検査、治療が開発され、それをやってみたい医師が多いわけですから。

どんどん医療の費用対効果は悪くなると私は思いますよ。

 

医師は儲からなくても高額で侵襲的な検査治療をしたがると思いますよね。

eクリニックじゃないけど、やはり国民一人一人が自分の健康には自分で責任を持つ、医療は本当に自分に必要だと思った時にだけ利用するってのが大切じゃないでしょうか。