孔子は「性相近し習い相遠し」と言っているように、生まれたときは人間そんなに違わないけど、学ぶことで大きな差になっていくという話があります。
もちろん生まれ育った環境によって、意図せずに変わることもあるでしょう。
筋トレなんてその変わる最たるもので、老後弱り続けて身動き取れなくなる人もいれば、筋力を向上し動けるようになる人もいます。
ただ生まれ持った素質や体質で差がつくことも多々あります。
大体同じ様な環境で同じ様に努力しても、上手くなったりならなかったりもあります。
筋力にしても、男性は女性より強い傾向にありますから、男性の方が動けなくなる人は少ないですね。
しかし、私も齢五十も超えて思うことなんですが、強いやつ弱いやつ、賢いやつ馬鹿なやつがいたりしますが、結局人間生まれて死んで、そんなに違わないのかなと思うようになってきましたね。
偉人も犯罪者も、人として生まれて死ぬ間に、例えば他の動物や宇宙人から見れば、そんなに違わない生き物じゃないかなと。
男なら圧倒的な力を持つヒーローに憧れたりするもんでしょうけど、とんでもなく賢かろうが、とんでもなく力が強かろうが、映画やアニメに出てくるような圧倒的な力を個人が持てることなんてことは無いなと思うわけですよ。
たまたま権力者になって自分が偉いように思ってる人もいるでしょうけど、あんたなんて大したこと無いよと周りから思われたりする訳で、実際その人がおめでたいだけで、大した人間でも無いことが多いでしょう。
人間なんて、ちょっと喧嘩自慢なだけで自分が最強とか勘違いするようなもんで、大してその人も強くないんですよ。
大金持ちだからって、貧乏な人より健康で長生きするわけでも幸せなわけでも無いようですし。
養鶏場で卵から羽化して成長して鶏肉にして人間に食べられる鶏が、各々賢いか馬鹿か強いか弱いかなんて、そんなに関係ないみたいなもんかなと。
まあ何したって、人間そんなに違わないし、焦らず気負わず楽しくやっていけば良いんじゃないかなと。
みんな仲良く楽しくできるかを中心に考えとけばそれで良いのではないでしょうか。
そのために人の迷惑にならないように、人の世話にできるだけならないように、できれば人を安心させ人を助けられる人間でいるかどうかが、微妙な人間の差ではないでしょうか。
自分は成功し力を持ち自分だけ楽をするんだみたいな人は、達成しても大したこと無いと思いますよ。