筋肉ドクターの葛藤 | 筋肉ドクターの気まぐれ日記

筋肉ドクターの気まぐれ日記

Killing Timeに日記を書き候

 

 

 

もともと筋トレが趣味の私。

その中で、自身の筋トレをより効率的に効果的にと考え試行錯誤しながらやってきた。

 

で、ある一定の真理を得て、今の世の中道理に適わない筋トレが多過ぎ、弱っている人が全然救われていないとホームページを作るところからセミナーを開き、ジムを開き、マシンを作り、多くの人を指導し、本を出版し、そこそこの成果を得てきた。

 

しかし、ここへ来てもう良いかなと思っている私がいる。

私からしたら弱るべくして弱っている人々だが、別にそれを筋トレ頑張って強くしたくも無い、道理に適ってようが適って無かろうがそもそもやる気が無いみたいな人が多いのだと思い知った。

 

介護保険に関わらせてもらっていると、最近動きにくいので寝たり起きたりの生活、日中ほとんどソファー・ベッドで寝ているとか、平気で書いてある。

こんなことをしていて動ける未来があるとでも思っているのか?と誰も疑問も持たない。医療介護側も高齢者側も。


強くなるように運動してますか?って聞くと、歩くようにしてたけど痛くて動けないとか、いやいや歩いて強くなったら不思議なんですけど?体操するようにしてるんですけどとか息もあがらない汗もかかない運動して強くなるわけないやん!とか指導する側も患者側も疑問に持つ人もいない。

そして、筋トレしてみてもダメでしたって、筋トレいつしたの?みたいな話なんですよ。


で、良い薬ないですか?手術するしかないですか?とか筋違いのことを、医師も患者も考えている。

弱って動けないものは鍛えて強くするしか無いと誰も知らない。

誰も効果的に鍛えて強くしようなんて1mmも思わない。

 

こういう世の中で可哀想な晩年の人々を多く見てきて、私の趣味の筋トレから見ておかしいやろ!っていろいろやってきたわけですが、結局焼け石に水なのかなと。

 

いや、ここは強い日本人を作るためにもっと頑張らねばって思う自分と、もう良いやん、まあまあ頑張ったよ、自分が趣味で強くなれればそれで良いやんって思う自分とが葛藤している。

 

で、結局弱った人々に強くなれない薬出して注射して筋トレにならないリハビリ・マッサージ指示して、ほとんどそれを生業にして生活している自分がいる。

お前の人生これで満足か?ってもう一人の自分が言うわけですよ。