体験の無い知識 | 筋肉ドクターの気まぐれ日記

筋肉ドクターの気まぐれ日記

Killing Timeに日記を書き候

 
学校教育も縦割りで、体育と座学を分離しているのもあるためか、本当に現代は知識偏重だと思う。
 
私が良く言うことなんですが、水泳の教本は全て読んで水泳の競技は大概観てて選手の名前も誰でも知っていて水泳のことなら何でも知っている泳いだことのない人と、子供の頃から川でもどこでも泳ぎに行って誰よりも泳ぐのが上手なカッパの〇〇みたいに呼ばれてた人と、水泳どっちに習いたい?ってことです。
 
しかし、筋トレに関しては筋トレの指導者になりたいと思ってる理学療法士やトレーナー志望で、筋トレしたことない子が多数派だ。
 
まあ、学生時代に腕立て伏せしました、今もやってますくらいで、やってると言う人もいるでしょうけど。
 
それで筋トレの目的とする、万人に筋肉がつき、筋力を上げるということに成功できるの?ってことですし、そもそも自分の成長をそれで実感できたの?ってことです。
 
筋トレはやる作業が筋トレではなく、筋力が強く筋肉が大きくなって初めて筋トレとして結果が出てるわけですから。
 
若い世代でトレーナー、理学療法士目指すって言って、自分も成長期で弱る人を見たことなくてちょっと運動したことあります程度で、それで筋トレしたことなくて座学で学んでトレーナーですコーチですリハビリの先生ですみたいな自分に、何の需要があると思ってるのでしょうか?
 
まあ、理学療法士は国家資格で現行医療に組み込まれてるわけですが、本当に筋トレナレッジの低さに私は研修医時代に衝撃を受けたわけです。
それでお金が貰えて生きていけるから、誰も強く回復できなくてもOKですか?
 
もちろん体験できないことは知識レベルで学ぶしか無いですが、誰でも体験できることをやったことも無いのに人に教えようなんて、私の感覚からはあり得ないんですけどね。
 
知識を超えて、見識、胆識まで高めて、初めて教える立場になれるものだと思いますがね。