運動を推奨するという論文は多いが | 筋肉ドクターの気まぐれ日記

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Killing Timeに日記を書き候

 

 

運動を推奨するという論文が医学論文に溢れている。

逆に安静や運動制限を推奨する論文は皆無だ。
 
では、運動をしましょうとは何から始めれば良いのですか?と疑問が湧くところでしょう。
その辺のお医者さんは、まず歩きましょうとか言いがち、プールで歩きましょうとか言っている医者も多そうです。
 
しかし、整形外科疾患、運動器疾患のいくらかは筋力が衰えていることが原因しているので、歩くのから始めても筋力が低下しているのでかえって運動して痛くなったりします。
歩くのに耐える筋力すら無いから関節痛を起こしているのに、歩いて改善するわけがない。
なので、当院はとりあえず筋トレから始めてもらって、皆さん良好な結果を得ています。
 
その他の疾患のための運動であっても軽い運動をちょっとしても安静の害が軽減する程度のメリットしか無いわけで、しかもそれだけ運動不足の人が筋力は十分にあるとは考えにくいですし、そう考えると運動習慣が無く病気した場合は、とりあえず筋トレから始めるのが一番効率的かなと思います。
で、筋トレしない日はぼちぼち痛みが耐えられる範囲で動くように心がける程度で良いのではないかなと。

すると、筋力増強に伴い徐々に動ける範囲が増えていきます。
 
運動を推奨されている疾患に罹った方は、歩くより先に筋トレからがより推奨されると思いますね。

まあ論文を無視して、そういう患者さんに安静を指示する悲惨な医療がまだまだ行われていますが。
それに比べれば歩きなさいでもまだましという世界ですね。