医師のくせに安静指示? | 筋肉ドクターの気まぐれ日記

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最近、整形外科で安静指示は減っている気がしているが、それでも安静指示をされたという患者さんが時々来る。

 

ちなみに、医学論文的にはこの病気には安静にした方が良いという結果で、統計上や再検で批判に耐えた論文はまだ一件も無いらしい。
要するに全身を床上安静させて治る病気はまだ見つかってないということだ。
 
日本整形外科学会がロコモティブ症候群キャンペーンで運動を啓発し、スクワット指導を呼びかけているにも関わらず、わざわざ膝の痛い患者さんにスクワット禁止とか言うらしい。
まあ、私も日本整形外科学会の推奨するスクワットは意味がないと言っているので反旗を翻すのは同じだが方向性が真逆だ。
人類にとっては私の反旗の翻し方の方が良いと信じていますが。
 
山口県もそんな整形外科医ばかりと聞いたが、日本じゃなくて台湾でもそんなことを言っている医者ばかりだと聞いた。
 
日本ではロコモ啓発活動があったが、台湾はまだまだ安静神話が大手を振って歩いているようですし、世界中で痛いときは安静っていうのがまだまだ主流なんだろうなと思っています。
しかし、欧米人は老人は動かなければならないという意識が高くて、寝たきりが少ないとも聞きます。
 
でも、本気で下肢筋力を増強して、動けなくなった人をもう一度動ける体になってもらおうなんてのは世界中に無いのだろうか。
 
動けなくなっている患者さんに、痛み止め出したり注射したして有効性が無いのならまだしも、安静指示やスクワット禁止とか言って動けなくなることを加速するのは医師としてどうかと思うね。