腰痛治療が洗脳ではなく、腰痛治療は洗脳を解くこと | 筋肉ドクターの気まぐれ日記

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Killing Timeに日記を書き候

 

 

腰痛は人間誰しも罹る病気で、歳を取ったら仕方が無く、負荷がかかったり変な姿勢でものを持ったり体のバランスが悪いと背骨や椎間板が潰れてきて、神経を圧迫するから痛くなる。

こう、信じている方が多い。

 

で、最近のエビデンスに則った現実的な話をすると、そんなん洗脳と違いますか?とおっしゃる。

統計的に現代病で、昔の人はほとんど患っていないし、家庭訪問調査結果では30代くらいに有病率が高く、姿勢や負荷など職業別で腰痛の発症に有意差が出ないし、骨盤の角度や背骨のアライメントと腰痛の相関を示す研究も無い。

加齢とともに背骨や椎間板が変性、変形してくる人が多くなるが、腰痛の有病率が30代くらいに高いのと相関しない。

 

多くの慢性腰痛の患者さんはこういう現実を知らず、何の根拠も無い伝統的な上の話に洗脳されているんです。

洗脳を解いた方が良いよって言っているのが、心理社会的因子ってことです。

 

心理社会的因子を認知行動療法で治療した方が良いよって言うと、洗脳ですかと言う人は、既に邪教に洗脳されていて現実が見えなくなっているということなんです。

 

洗脳するんじゃなくて、洗脳を解くのが治療ってことなんです。

洗脳された思い込みではなく、現実を直視するってことです。