春の呪い | モモのブログ

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1か月くらい前に、たまたまコンビニで立ち読みして、もう一回読みたい読みたいと思っているうちに、とうとう買ってしまった漫画。

 

 

『春の呪い』一迅社・小西明日翔(こにしあすか)作

 

1・2巻完結の恋愛漫画。

 

19歳の若さで病気で亡くなってしまった妹・春。

その妹のことが好きで大好きで大事にしまくってた姉・夏美。

妹が大好きだった婚約者の男性・冬吾。

 

妹の春ちゃんが亡くなってから、夏美は、妹の婚約者・冬吾さんから交際を申し込まれて、条件付きでそれを承知する。

っていうところから始まるお話。

 

うちも二人姉妹だけど、不思議な姉妹だなぁとも思ったし。

(いかんせん、お姉ちゃんが妹のことを好きすぎる…w)

でも、あるよね、そういうの。って、物凄く共感するところもあるし。

 

最初に読んだときは、一気にストーリーに惹き込まれてしまって、1巻を最後まで読み切ってしまった。

亡くなった妹の婚約者と付き合うって、どういうこと??みたいな。

 

 

お姉ちゃんがつけた条件とは、妹の春ちゃんと婚約者の冬吾さんがデートで行った場所へ、自分を連れて行くこと。

 

連れて行く場所がなくなれば、そこで付き合いが終了してしまう条件付きの交際。

 

 

婚約者の冬吾さんは、かなり真面目でどうかすると(特に恋愛方面では)ド天然なところがあって、ほんとに最初から姉の夏美に惹かれていたことには全く無自覚で。

春ちゃんが亡くなってはじめて、その辺りを自覚して、交際を申し込むという…

 

お姉ちゃんも、交際をスタートした時には、自分に好意を向けられていることはうすうす感じていたけど。

春ちゃんが生きていた頃は、春ちゃんが好きすぎて、妹がメロメロになってる婚約者になんか結構ひどい嫉妬がうずまいていたくらいだから、全く冬吾さんをそういう意味では意識してなくて。

 

そんな二人が交際を始めれば、二人が感じている罪悪感ていうのは半端なくて。

 

春の呪い、っていうタイトルも、そういった生きていっている二人の葛藤みたいなものが含まれているんだろうな。

 

1巻の終わりに、お姉ちゃんが春ちゃんのものらしいSNSを見つける。

 

2巻では、春ちゃんがSNSにつづった日記と、現実世界では交際の終了した二人が、再び会うまでの諸々が描かれていて。

 

1巻読むと2巻が気になって、2巻まで読み終わると、また1巻から読みたくなる。

 

ついついリピートしてしまう性格が、思う存分活かされて、このリピートから抜け出せません…w

 

一番泣いたのは、小学生の頃に父親の再婚でできた継母と、お姉ちゃん・夏美との会話だったかな。

父親が実母と離婚して、すぐに再婚したせいで、二人姉妹がより密になっているんだけども。

対立はしていなかったけど、ずっと一線を引いていた継母と娘。

二人の会話が、何回読んでもうるっと来てしまう。

 

止められない恋心。

時に細くて心もとないながらも繋がっている家族との絆。

その板挟み。

 

2巻の裏表紙がまた…泣くなぁ。

ものすごい笑顔の姉妹。

にかって笑うお姉ちゃんにおんぶされて嬉しそうな妹の絵。

そこに、「たとえ、呪い殺されても。果ては地獄でも。あなたと二人なら。」って書いてある。

 

この二人って、夏美と冬吾さんのことだと思うけど、春ちゃんとお姉ちゃんとのこととも思える。

漫画を通して読むとね、どっちにもとれる。主語を読みかえることだってできそう。とか思う。

 

 

それでも幸せになってほしい。なんて思える作品。

 

 

これ、きっちりした脚本で、ドラマで見てみたい…

決してドロドロした姉妹の略奪愛ものじゃなくて、春ちゃんはあくまで普通の女の子として。

この漫画の凄いところは、『春の呪い』っていうちょっとショッキングなタイトルながら、当の春ちゃんはほんとに普通の女の子なんだぁと思わせるところなので。

 

普通の女の子が、大好きな男性と付き合っていて、将来の幸せが約束されたような状態で病気が発覚して闘病生活。

段々と先行きが暗くなる自分の将来におびえながら、お姉ちゃんと大好きな婚約者の姿をベッドから眺める。そのときの感情は、とても普通なもので。当たり前に湧き上がるもので。

 

自分をとても大事にしてくれる、大人な二人。

そんな二人がもし自分がいなくなった後、一緒になってしまったら。

 

 

どうしても妹主体で話を見てしまうのは、私が妹だからかな?www

 

あと、やっぱり人気の出る恋愛漫画は、当然出てくる男性キャラが魅力的で。

冬吾さん。いい男なんだよなぁ。

財閥の系列の由緒あるお金持ち一族の三男。ものごっつい男前。

誠実でちょっと融通がきかなさそうにも見えるけど、頭が良くて理解力がある。

ほくろが色っぽい。←ww

何より、夏美のことを一途にとっても好きでいてくれる。ここ大事、うん。

 

 

 

ドラマ化するなら、誰かなぁ。

夏美お姉ちゃんの方は、勢いのある女優さんなら誰でもいい気がするけど(キラキラした女優さんならきっと魅力的に演じてくれそう!というよく分からない理由ww)、冬吾さんはただ人気があるっていうだけではダメな気がする…

 

ジャニーズ登用、とか三代目さんからとか、そういうのもちょっと…かな。

演技力のある、だけどものごっつい男前でお願いしたい…(どんな上から目線…www)

 

嵐なら松潤かな…(言ってるそばから、ジャニーズを出す人www)

 

とりあえず、もう一回読もう。