「無能な経営者はお金に振り回され、有能な経営者はお金を振り回すのだ。」
という言葉が突き刺さってきた。お金に振り回されない経営とはなんなのだろうか?
ルイスガースナーの年収は?
ストックオプション抜きで、12億らしい。
GM会長、リチャードワゴナーはリストラ真っ只中のとき、年収6億もらっていたらしい。
別に、この記事は、アメリカのCEOが金をもらいすぎだとか、日本のサラリーマン経営者は収入が少なすぎるとか、そんなことをいわんがために書くわけではない。
スティーブジョブズがアップルの暫定CEOになったとき、彼の年収はいくらだったか?1ドルである。更に、復帰の際の条件であった、4億ドルとアップルの株式150万株を渡すということにも、一切の金を貰うことを断ったらしい。
もちろん、彼が、そもそもアップルの起業から莫大な財産を既に築いていたというのは確かである。しかし、その事実をはずしても、彼には年収をを度外視してでも働かねばならない理由があるのだと思うと、凄まじい。まあ、このことでさえ、彼にとってみればパフォーマンスなのかもしれないが・・・
・ 純粋に、お金という動機を度外視して、働くことができたらいいな~と思う。
そして、仕事とは、やっぱり金儲けの手段では最終的にはあるべきではないのだと思う。
言い換えるならば、仕事の目的がお金儲けになってしまえば、なかなか「本当にやりたいこと」を確認したり、実行したりすることに対して、盲目になりかねない危険性がある。これはもう自分にとっては信念であり、説明はうまくできないが、仕事とは夢を実現するための手段であるということだ。
松下幸之助の「無借金経営」の哲学には、
「銀行から金を借りれば、やりたくないことをやらされたり、本業に力を注ぐことができなくなったりしかねない。自己資金を持つことで事業の自由が保障されるのだ」という考え方がある。
また、英国のケンブリッジ大学では、政府に資金援助を求めるのではなく、自ら不動産経営をしている。それは「学問の自由」を保障するためである。
僕は、今すぐにでも、お金が、
「暮らしのために必要なもの」から、「夢を実現するための自由を確保するための道具」に変わることを切望する。
そのためには、やはり「稼ぎまくる」という方法が正しいのか、「金という束縛を自分の中ではずしてあげる」という方法をとるのが正しいのかということになるが、後者はやはり難しいなと思う。
30歳までには、束縛としての「金による制限」を外せるくらいは、稼げる人間になっておきたい。