ポニョ。最近歌が売れ始めてから、売れてますね。
最初、CMが流れ始めたとき、すっごく周囲の評判が悪くて、
「宮崎駿っぽくない。」「おもしろくなさそう。」という声を良く聞きましたが、
ポーニョポーニョポニョ魚の子~♪
という頭から離れない歌の連呼は、いつのまにか消費者を「みた~い」と思わせるようになってしまいました。
そしていつの間にやら、着うたランキングでは1位になっていて・・・・・
素晴らしいマーケティングだなと思います。
もし歌がなかったらこの映画は売れていたのか(?)というのを分析して答えをだすのは難しいですが、
マーケティングとして、ある限界点を超えて、おおきな爆発を起こしたマーケティングであるというのは間違いないかもしれません。
宮崎駿さんの作品としては、最初には皆が思ったように異色な作品。
ブランディングという観点からすれば、かなりリスクの高いラインエクステンションだったのだと思います。
しかし、しっかりトレンドを読んで、歌の露出がキードライバーになることを理解して、
三ツ矢サイダーとタイアップして、歌の流布だけに選択と集中をした彼らの戦略は
成功したといえるのかもしれません。
対して、ヘアケア業界では、ツバキがはじめてから、歌でのタイアップ(BOA・安室奈美恵 etc)流行ってはいるものの、限界点を超えることなく不発で終わってしまっています。なぜこのようなことが起こるのか・・・・・
やはりアイデアが隔離されているのかもしれません。
ポニョ=かわいいから見てみたい に対して、 あの歌の整合性はありますが、
シャンプー と 歌 というのはカテゴリーの整合性として弱く なかなか、難しい点もあるのかもしれません。