3時半頃も、「すみませーん。お願いしまーす」と父に呼ばれました。「トイレに行きたいです」と言われ、それまでと同じように「行くよ。せーの!」と父を起き上がらせて、それから「もう一回ね、せーの!」と立ち上がらせました。父は杖をつきながらトイレに向かおうとします。倒れないようにRと二人で支えながら、トイレまで行きました。トイレからお布団に戻ろうとしたときです。父が「あなたはだれ?」と言ったので、驚いてRと顔を見合わせました。Rが「あなたの娘だよー」と答えましたが、父の反応はいまひとつでした。
実は、あまりの急展開に私の中で父を入院させるという選択について迷いがありました。母と父二人の生活で、老々介護ですから、実際問題としては客観的に考えたら無理なんですけどね。父が自分の娘のことも分からない状態にあると分かったので、入院させる選択は仕方がないことなんですね。父が自力で立ってトイレに歩いて行かれるようになれば別ですけど、おそらくこの家に父が戻って来ることはもうないでしょう。なんだか悲しくなり、この後眠れなくなってしまいました。
父は88歳です。老いを認め、今後のことをきちんと私たちと話してくれたらよかったんですけど、とにかく「老人扱いするな
」とか「介護なんか俺には関係ない
」と私たちを怒鳴りつけるばかりだったので、これまで何もできませんでした。