叔父さん お別れ 続き② | 波瀾万丈ってこのことだ

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iroiroです。

 
叔父の葬儀について、段取りを考える必要があるのは次の二つです。
①脚の悪い母をどうやってこっちに連れてきて、式に参列させるか
②どうやって父を叔父の葬儀に参列させないか
 
②について

先日、父の付き添いをやっていたときに、父は昔話をいろいろしてくれましたが、そのときに、父がいまだに母の両親(私の祖父母です)やその弟(今回亡くなった叔父です)をバカにしていることが分かりました。それも、母親(父の母です。つまり私の祖母です)から「あそこの家は学歴がないから、財産だってない。貧乏だ」と吹き込まれていて、バカな父はその母親の話を鵜呑みにしていて、いまだにそれを信じ切っていました。いつも諸悪の根源は父の母親です。

 

母の父親(私の祖父)は戦前は写真屋さんでしたが、戦後は三越に勤めました。学歴がなかったので、相当苦労し嫌な思いもしたそうです。母の母親(私の祖母)は看護師さんでした。父の母親は女学校を出ていますので、それで母の両親をバカにしていたのでしょう。母の父親は「これからは学歴がないと大変だから」と事あるごとに言っていたそうです。そのおかげか、母は大卒ですが、叔父は大学院まで進み博士の学位を得て大学教授になりました。叔父は、裕福なインテリじゃないかもしれませんが、父や父の母親のように誰かをバカにして見下す品性下劣な人ではありません。

 
母は、母親(私の祖母)から、「Yさん(私の父のことです)には葬儀には来てもらいたくない」と言われていたそうです。父が自分たちをバカにして見下していることを知っていたんです。が、そんなことを母が父に言えるわけもなく、父は当たり前のように参列しました。配偶者の親の葬儀ですから、参列するのが普通でしょうけど、馬鹿にされ続けていた人に祖母は見送られたくなかったでしょう。母は「Yが来ちゃって、ごめんね」と葬儀の間、ずっと母親に謝っていたそうです。今回、叔父の希望は家族葬です。叔父を愛していた人たち、叔父が愛していた人たちで叔父を見送るということです。当然、父は対象外ですが、認知症が入っているため、「近しい家族で見送りたい」という意味が理解できず、「参列する!」と大騒ぎしました。母に手を挙げたり、母を蹴とばしたりで大変でした。
 
母は、お通夜の日にコミュニティバスとJRで移動してきます。私はJRの駅で母を待っていますが、父が付いてきてしまったときのために、妹にもJRの駅に来てもらうことにしました。母を連れて移動する係と父を追い返す係ということで、分担します。父はさっさと素早く歩くことはできないので、母が移動するまで引き留めて、一人で帰るように父を説得します。帰るように言っても聞かないなら、駅にそのまま置き去りもやむなしということです。葬儀の場所はうっかり父に喋ってしまう危険があるので、母にも秘密にしました。ギリギリまで「連名で花を出すから、それで勘弁して。父さんは参列しないで」と父に言い続けました。叔父の葬儀は、職場OBの食事会で二日間出てきたのと同じ週末です。私も疲れ切っていましたが、父もそれは同様でした。最終的には「体力的に無理だ」と父は参列を諦めてくれたので、父を駅に置き去りにしないですみました。ホッとしました。
 

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