赤いティーポット印のハーブティ

 

紅茶好きのみなさま、

この赤いティーポットのマーク

 

こんな箱のハーブティーやフルーツティーを、

スーパーで見かけたことはありませんか?

   

 

実はドイツにもたくさんあります!

 

こちらのスーパーでは

お茶売り場のメインとして、こんな風に

 

ずらりー

 

でもこのパッケージ

 

よく見るとドイツでは

TEEKANNE

(テーカンネ・ティーカネン)

 

日本では呼び名が違いますが、

 

TEEKANE社の紅茶として

大衆的に親しまれているお茶なのだ。

 

その種類は迷うくらいの多さで

 

こちらは

 

プレミアムフルーツティーと

いたずらなミツバチのお茶

 

ミツバチのお茶が引き寄せた!?恐怖の"来客"



あとはニューヨークチャイと

スパニッシュオレンジ

 

国がテーマにされていて、こういうの気になる。


以下は「いたずらなミツバチ」の原材料。


ノンシュガーにも関わらず、その味はまるで甘さ控えめなジュースのよう。


「今日の気分は紅茶じゃないな」


「緑茶でもないのよね」


そんなワガママを叶えてくれるのが

ハーブティー

フルーツティー


これらのお茶気づき


ドイツにはこういったお茶が種類豊富で、


しかも2ユーロ前後の価格(安売りの時には1.5ユーロ程度だったり)で買えるので、いろんなティーバッグを自宅に常時ストックしてます。

 

さて、話が冒頭に戻りますが


同じマークではありながら、

その名称はTEEKANNENEとPOMPADOR

 

そんな違いがドイツと日本であります。

 

では、こちらのお茶会社

「どんな企業なんだろ?」

気になったので調べてみました。

 

テーカンネ社は1882年にドレスデンで創業され、現在はデュッセルドルフに拠点があるお茶会社。

「エルベ川の真珠」と称される美しい古都、ドレスデン。

第二次世界大戦時には連合国軍により激しい空爆を受けその殆どが破壊された過去があります(写真はお借りしています)。


19世紀末からドイツでは初めて缶に詰めたお茶やブレンド茶を販売。

特にブレンド茶の技術としては、収穫地や時期が異なっても一定の品質が保てるとして注目されます。


そして時代は第一次世界大戦へ。


その際には”Tee Bomb”(ティーボム・・・お茶の爆弾)というティーバッグの前身となる茶葉の包みを兵士に供給しましたが、お茶を包んだガーゼが風味に悪影響を及ぼすという課題に直面します。

 

その後アメリカ発祥の技術を試すも納得の結果を得られないなど、試行錯誤のなかで、1949年"ダブルチャンバーバッグ"という独自のティーバッグ製法を開発(特許も取得)。


この原理により、茶葉の4方向からお湯がまわりこみ、風味が十分に引き出せるようになりました。


「お茶の風味の追及のために研究を続ける」

お茶好きとしては、とても尊敬できる企業です。

 

ところで、戦争の話が出てきましたが


第二次世界大戦中にイギリスの兵士が紅茶を飲んでいたということは何となく聞いたことがあったのだけど、え!第一次世界大戦中?ドイツの兵士も?


日本人のわたしからすると、お茶の国=イギリスなのですが、紅茶のみならずハーブティーなどを含めて広い意味でお茶とすれば、ドイツ人の「お茶愛」はイギリスにも決して負けないでしょう。

散歩中に出会ったバラ


それは、あのずらりと並ぶお茶コーナーの眺め(記事冒頭参照)からしても、一目瞭然です。

 

ドイツの大衆的お茶メーカーTEEKANNENE


その歴史を知ることで、思いがけずドイツの兵士とお茶の関わりについて知ることとなりました。

 

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