プロデューサーズ

六本木のTOHOシネマズでプロデューサーズ を観る。
金曜日の22:10~だったが席はガラガラ。
六本木のTOHOシネマズの上のフロアって近未来的な内装でいい感じ。
映画館、特にシネコン特有の匂いが漂っている通路も好き。
ミュージカルものだという事ぐらいしか認識せずに観に行ったが、
最初はなかなかその世界に馴染めず苦労した。
主演のネイサン・レインとマシュー・ブロデリックの
そこはかとない汚さに鳥肌が立つほど最初は嫌だった。
しかし時間が経つにつれて次第にその世界に慣れていく。
スウェーデン訛りのある女優にユマ・サーマンが扮しているが、
田舎っぽさとスタイルの良さに最後まで本人だと気づかなかった。
マシュー・ブロデリックと並ぶとその背の高さが強調される。
役者恐るべし(撮影技術が恐るべしなのか?)。
ミュージカル部分についても前半部は違和感が多かったが、
だんだんとその世界にはまっていく。
見所の一つである、ゲイの演出家役のゲイリー・ビーチが
代役としてヒットラー役を演じる部分は、彼の存在感の強さに圧倒される。
前半部の印象が悪かっただけに、
それが少しずつ覆されていく後半部での好感度の高まりは自分でも驚いた。
やはりメル・ブルックスらしい、通常の演出とは異なるアクの強さが出ており、
印象に残る映画となった。
★★1/4
セプテンバー
ウディ・アレンが監督する作品は比較的気にいるものが多いので、
1988年公開のこの作品も期待して観たが。。。
80年代のウディの作品は派手な作品もないが
なんだか安心して観れるものが多い気がする。
本作もそれにあたる。
大きい起伏がないストーリー展開はウディが得意とするところ。
出ているキャストもミア・フォロー、ダイアン・ウィーストなどのおなじみの顔ぶれが並ぶ。
中心の話題として、これらのおじさん・おばさん方の大人の恋愛があるのだが、
ミア・フォローとダイアン・ウィーストから想いを寄せられる
バツイチの青年小説家役を演じるサム・ウォーターストンなる役者に
どうしても魅力が感じられず、入り込んで観ることができなかったのが痛い。
ミア・フォローもあいかわらずのホラー顔で、どうも盛り上がりに欠ける。。。
唯一、ところどころでレコードで流されたり
ピアノで演奏されたりする音楽は素敵で、楽しくさせてくれた。
★3/4
September
1988 米 83分
監督・脚本:ウディ・アレン
製作:ロバート・グリーンハット
製作総指揮:ジャック・ローリンズ / チャールズ・H・ジョフィ
撮影:カルロ・ディ・パルマ
美術:サント・ロカスト
編集:スーザン・E・モース
出演:ミア・ファロー、ダイアン・ウィースト、サム・ウォーターストン、デンホルム・エリオット、エレーン・ストリッチ、ジャック・ウォーデン
虚無への供物
戦後随一の推理小説といわれる
中井英夫の「虚無への供物」
文庫の帯にも京極夏彦と綾辻行人が言葉を寄せており
その影響力が伺える。
アンチ・ミステリーを標榜して作家が世に送った作品ではあるが
もちろん作中では人が死に、登場人物が推理を進める。
普通の作品とちょっと異なるのは
複数の登場人物が勝手に推理を進め
その推理を他の登場人物が否定し
自分の推理をまた繰り広げる、といった
読者の頭の中は必要以上に登場人物にかき回される構成。
不動尊、バラ、誕生石などなど、薀蓄がしばしば登場し
意味ありげにストーリーに絡んでくる。
構想から世に送り出すまで10年かけているとのことで
各薀蓄がのストーリーへの絡まり方、雰囲気の醸成の仕方は見事。
最近は薀蓄に富む推理小説の数が多いが
そのひとつとして、特に
京極夏彦の京極堂シリーズが「虚無への供物」の流れを汲んでいる印象が強く
旧い文体や東京で舞台となる場所、空気感など
京極堂シリーズに馴染んでいるため、すんなりと入っていくことができた。
「虚無への供物」に
・正統なミステリー色を与え
・様々な薀蓄をもっと深堀りし
・それぞれの薀蓄と結末とに合理的な結びつきを与えた
ものが現在の京極堂シリーズのような気がした。
ミステリーとしてはすっきりしないところもあるが
「ミステリーではない」といわれている以上、仕方がないのか。。。
ダブルボーダー
アクションもの、特にカーアクションもののイメージがあるウォルター・ヒル監督。
想像していたとおりアクションもので、特にガンアクションが中心。
主演のニックノルティと幼なじみの麻薬界のドンが女をとりあったりもするが、ロマンスはあくまでも付けたし。
銀行、ガソリンスタンド(?)、メキシコと3回大きなガンアクションシーンがあり、それぞれアクションは満足できる内容にはなっている。
舞台がメキシコとテキサスの国境付近ということで暑いのか、特にメキシコのシーンでは出演者が揃って汗ばんでおり面白い絵になっていた。ビールが美味しそうな絵。
特殊部隊少佐役のマイケル・アイアンサイドは、禿かかっているが面構えがカッコいい。いかにも役者の顔。
余計なストーリーは極力省いてアクションを楽しめる作品。アクション面では今の映画には適わないので、演出面やストーリーでもうちょっと味付けが欲しかったところ。
★★
Extreme Prejudice
1987 米 105分
監督:ウォルター・ヒル
製作:バズ・フェイシャンズ
製作総指揮:マリオ・カサール、アンドリュー・ヴァイナ
原案:ジョン・ミリアス
撮影:マシュー・F・レオネッティ
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演:ニック・ノルティ、パワーズ・ブース、マリア・コンチータ・アロンゾ、リップ・トーン、マイケル・アイアンサイド
春にして君を想う
舞台はアイスランド。広大な景色は見所の1つ。後半の島の緑も美しいが、前半部に時々挿まれる水辺の景色がピカイチ。
幼なじみの老人2人が、老人ホームを抜け出し、ジープを盗み、一路故郷を目指す。そして老婆は望んでいた地、故郷で息を引き取る。
強く訴えかけてくる演出ではないが、落ち着いて観ることができる作品。
"老い"、"どこで死ぬべきか"、考えさせられる。
★★
CHILDREN OF NATURE
BORN NATTURUNNAR
1991 アイスランド/ドイツ/ノルウェー 85分
監督:フリドリック・トール・フリドリクソン
製作:フリドリック・トール・フリドリクソン、ウォルフガング・ブファイファー、スクーレ・エリクセン
脚本:フリドリック・トール・フリドリクソン、エイナル・マオル・グドゥムンソン
撮影:アリ・クリスティンソン
音楽:ヒルマル・オルン・ヒルマルソン
出演:ギスリ・ハルドルソン、シグリドゥル・ハーガリン、ルーリク・ハラルドソン、ワルゲルドゥル・ダーン・ソウルラウクル、ブルーノ・ガンツ
トゥルーナイト
アーサー王伝説を元とした古いヨーロッパのお話。
その時代の映画といえば、周りの国との戦いをメインにラブストーリーが絡むというのがお決まり。
この映画もご多分にもれずそのストーリー。
単調になりがちなストーリーをなんとか盛り上げたのは役者陣。
まずはリチャード・ギア。そんなに好きな役者というわけではないが、体格ががっしりしているから殺陣のシーンなど安定感があって悪くない。
ショーン・コネリー。王様役が似合うこと。
それにしても若い妃をもらうシーンは、実際にもある話だろうが、違和感があった。
そして、王女役のジュリア・オーモンド。前半部分ではそれほど魅力が感じられなかったが、だんだんハマっていった。
夫であるショーン・コネリーに、リチャード・ギアとキスしているところを見られ弁明するも、"Look on me as you looked on him" と言われ苦渋の表情をうかべる演技が秀逸。どことなく大竹しのぶに似ていた。
原題はFirst Knight。死ぬ寸前のショーン・コネリーがリチャード・ギアに対して " You're my first knight" というセリフもあり、原題のままのほうが作品の意味を伝えている。
死んだ王を船に乗せ海に流し、火の点いた矢を放ち火葬するラストシーンはハッとさせられた。
と、俳優陣は悪くなかったが、いかんせんシナリオがピリっとしない。
★★
FIRST KNIGHT
1995 米 133分
監督: ジェリー・ザッカー
脚本: ウィリアム・ニコルソン
撮影: アダム・グリーンバーグ
音楽: ジェリー・ゴールドスミス
出演: ショーン・コネリー、リチャード・ギア、ジュリア・オーモンド、ベン・クロス、ジョン・ギールグッド、リーアム・カニンガム、ラルフ・アイネソン、クリストファー・ヴィラーズ
デッドゾーン
「ザ・フライ」や「裸のランチ」など、独特のねっとりとした雰囲気を漂わせつつ、グロテスクな映像を画面に登場させる監督、デビッド・クローネンバーク。
特殊な能力を持ったがゆえに世間から孤立するという意味で、「デッドゾーン」もこの監督の他の作品と共通している。
主演のクリストファー・ウォーケンは20年以上前ということもあって若い。フランケンシュタインのようなホラー顔は昔から。最近はファットボーイスリムのミュージックビデオにも出演していたりするので、つい身のこなしに目が行ってしまう。
上院議員候補役のマーチン・シーンは、わかりやすく迫力がある演技で観客の注目を集めるのがさすがに上手い。
未来を予知し、かつ未来を変えることまでできるという設定。更にラストシーンのオチ。押さえるべきところは押さえているが、目新しさに若干欠け、深く感情移入できる人物設定でもなかった。
★★
THE DEAD ZONE
1983 カナダ 103分
配給:ユーロスペース
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
原作:スティーヴン・キング
脚本:ジェフリー・ボーム
撮影:マーク・アーウィン
音楽:マイケル・ケイメン
出演:クリストファー・ウォーケン、ブルック・アダムス、マーティン・シーン、ニコラス・キャンベル、トム・スケリット、アンソニー・ザーブ、ハーバート・ロム、コリーン・デューハースト、ラモン・エステヴェス
陽のあたる教室
高校の音楽の講師として30年を過ごした間のお話。
ベトナム戦争やジョン・レノン暗殺といった社会的な出来事もまじえつつストーリーは怒涛の如く進んでいく。
さすがに30年間を2時間で描くので、忙しなさは否めない。
30年という長い期間を子役以外は同じ出演者が演じていながら、それほど違和感がないのは驚き。
講師として最後の日、妻・息子と荷物を持って学校を出ようとすると、講堂が何やら騒がしい。覗いてみると30年間の今まで教えてきた生徒たちが集まっている。さすがにグっときた。
賞も受賞しているハリウッド映画ということで、掘り下げ方の浅さに不満も覚えつつ、押さえるポイントはきちんと押さえている。
★★1/2
Mr. Holland's Opus
1995 米 144分
監督:スティーブン・ヘレク
脚本:パトリック・S・ダンカン
撮影:オリヴァー・ウッド
音楽:マイケル・ケイメン
出演:リチャード・ドレイファス、ウィリアム・H・メイシー、グレン・ヘッドリー、オリンピア・デュカキス
アメリカの夜
正式なタイトルは「映画に愛をこめて アメリカの夜」。映画を撮影しているシーンを撮影しているから、映画好き、特に映画関係の仕事をしたいと思っている人にとっては興味深い。
性的なモラルがどうとか、気難しい俳優がいるとかはそれほど驚くところではなかったが、監督のトリュフォー自信が映画の中の映画監督役を務め、映画作りに苦悩している様は、映画とは全く関係した仕事に就いていない自分にとっても共感できるところだった。
映画が好きだから映画関係の仕事に就きたいというありがちな発想は、この映画からするとそんなに甘いもんじゃないことを教えてくれる。
主演のジャクリーン・ビセットが美しい。特にショートカットのシーンがステキ。
特にストーリーが素晴らしいってこともないが、なんだか全体にわたって微笑ましく飽きることなく最後まで観れた作品。
★★1/2
LA NUIT AMERICAINE
DAY FOR NIGHT
1973 仏=伊 117分
監督・製作:フランソワ・トリュフォー
脚本:フランソワ・トリュフォー、ジャン=ルイ・リシャール、シュザンヌ・シフマン
撮影:ピエール=ウィリアム・グレン
音楽:ジョルジュ・ドルリュー
出演:ジャクリーン・ビセット、ジャン=ピエール・レオ、ジャン=ピエール・オーモン、アレクサンドラ・スチュワルト、フランソワ・トリュフォー、ナタリー・バイ、ヴァレンティナ・コルテーゼ


