帰りの港ではちょうどきれいな夕焼けとなり、頑張ったみなさんへのご褒美かと思う。

 

知らない人ばかりのところにボランティアスタッフとして参加するのは私としても初めての経験であり、人生の半ばを過ぎたオジサンには良い経験となった。

 

歳をとるにしたがって頭が凝り固まって新しいことに挑戦する意思が削がれていくものであるが、現代アートは良い刺激になるし、親子ほど離れた若者たちと交わるというのも良い刺激となる。

 

クラウドファンディングでお金を払ってボランティアとして働くというのは、人によっては奇妙に思うかもしれないが、他人と違うことをする刺激は大切である。経験を買う訳である。

 

 

雨は5日の朝に少し降ったが、雨が続くことなくイベントは終了。

彩雲が示した吉兆であったか、百島の人口より多い、約450名の方が2日間で訪れたとのこと。離島にこれだけ集まると言うことはすごいことである。

ワークショップの方は全く顔を出していないが、参加者の方は楽しまれたかな?

 

1日目が無料となったことで、現代アートに興味をあまり持っていない方がどれだけ訪れたのだろうか。

年齢層は広く見かけたが、“新規顧客”獲得が今回の目的のひとつであったはずである。

一度訪れれば様子が分かって行き易くなるので、足場が出来たのなら次につなぐ方策が必要である。

 

 

瀬戸内海というのは、他の地域の方にとっては魅力的な場所である。

瀬戸内海を楽しむのに合わせて、現代アートも楽しんで貰うのも良いだろう。

 

広島市方面からは観光列車のet Seto ra(エトセトラ)が尾道まで走っているし、船ならばシースピカもある。岡山方面からは観光列車のラ・マル・ド・ボァもある。しまなみ海道のサイクリング客の中には、離島にある現代アートに興味がある人も混じっているはずだ。

 

団体旅行から個人旅行にシフトしてきているのは、みんなが同じ場所で同じものを同じように楽しんでいた時代は終わり、それぞれの人がそれぞれ好きな場所で、他人とは違うものを楽しみたい時代になっているのである。

 

それに応えるものとして百島の存在があれば良いと思う。

 

常設作品だけでは次も観に行こうという動機付けが弱いため、定期的な特別展の開催が必要であり、百島に在住するアーティストの活躍に期待したい。

 

またお手伝いに行くかもしれないので、よろしく!

 

長々と読んでいただいた方々、ありがとうございます。

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