GOEMON HOUSEでは榎忠さんの作品が1階で展示されている。
ここは宿泊場所として整備され、「やすらげない宿」として利用できる。やすらげないのは大砲や銃、実際に戦地で使われた薬莢などで埋め尽くされているからである。寝室は2階なので、武器を背に眠ることになる。我々の平穏な日常には武器を感じることはほぼないのだが、それは武器で守られており、誰かがそれを担っていることを思わせる。
武器を放棄すれば戦争はなくなると言う人もいるが、そう単純にはいかないだろう。日本は憲法で戦争放棄を謳っているが、自衛隊と言う武力は保持している。アメリカの核の傘に守られているというが、国土を基地として提供し、思いやり予算で多額の税金を差し出し、米兵が犯罪を起こしてもものを言えないという劣後した位置にある。
生きていくにはなにがしかの戦いは必要で、それが暴力ではないのが一番だが、脅迫や隷属も御免被りたい。殺傷兵器ではない道を選びたいが、それ以外の”武器”は必要である。
他の作品もあるので、実際にご覧いただきたい。
なお、宿泊するなら巨大な五右衛門風呂で釜ゆで?体験ができる。
民宿で一般的な大きさのものに入ったことはあるのだが、この大きさは経験にないので、一度試してみたい。