サッカーチームのトレーナーをやる上での自分の役割を整理してみる | 芝浦田町スポーツ整骨院はり治療院・新浦安しんもり整骨院はり治療院ブログ

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代表は元サッカー日本代表の中村俊輔選手のトレーナー。スポーツのケガ・腰痛・肩こり・手足のしびれなど、プロアスリートへの施術を皆様にお届けしています。

新盛です

サッカーチームのトレーナーをやる上での自分の役割を整理してみる

#ブリオベッカ浦安 のチームトレーナーを7年?やりました、日頃どんな覚悟、目標で自分が取り組んでいるか書きたいと思います。

 

◼️◼️◼️結論から言うと

❶勝利のためだけにやっている

❷縁の下の力持ち的な存在にはなりたくない

❸出来ることをやります!より、やるべきことをやります!が優先

❹選手を追い込みたい

 

◼️◼️❶勝利のためだけにやっている

ちょっとクセが強い書き方になりましたが、チームトレーナーはたまに感動の場面があったり、人に感謝されたり、「俺って人の役に立ってるな〜」って勘違いしがちですが、勝利がないと誰も幸せにならないので、「勝利のためだけにやっている」と自分に言い聞かせてやってます。

ブリオベッカ浦安での役割は、メディカル側で怪我の治療、早期復帰、予防などに取り組むことです。それは、勝利に貢献できそうだ!!って思う面もありますが、そんな簡単ではありません。なぜなら、怪我はそんなに早く治らないし、予防もすごく難しいからです。「それをするのが仕事じゃん!」って思う同業者がいたら、まだまだ経験が足りない人です。

 

選手を強くするためのトレーニングも専門外だから基本的には口出しできません。

「いやいや、メディカル側もトレーニングできるよ〜!」って同業者がいたらその人は無責任な人です。実際トレーニングの勉強はしていますが、専門家と呼べるレベルではないので基本的にはトレーニング指導はできません。トレーニングの知識は、リハビリなどで活用し、トレーニングはS&Cに引き継ぐようにしています。

 

▲▲じゃどうすれば、勝利に貢献出来るのか?

自分は「年間戦闘力の総和を最大化する」ことを目標にしています。

年間戦闘力の総和」とは、

例)

・1チーム 選手30名の内

・戦闘力10が10人、7が10人、5が10人

・年間練習日数200日

・1日戦闘力 10×10+7×10+5×10=220 

・年間戦闘力の総和 220×200日=44,000

 

ケース)  

・戦闘力10の人が3人 60日怪我で離脱

・戦闘力7の人が3人 30日怪我で離脱

・戦闘力5の人が3人 60日怪我で離脱

・年間戦闘力の総和 220×200日=40,670

・差 3300

 

この差を小さくすることで勝利に貢献できると考えています

 

ケガ人が出ると勿論試合に出れない影響が大きいですが、練習の強度やレベルも低下します。その練習を日々していても、フィットネス(体調)が上がりにくいし下がるリスクあるし、戦術が浸透しないリスクなどあり、チーム力は上がりにくいと考えています。

 

勿論勝利の為には大切な試合に合わせてピーキングも必要です。

ピーキングについてはこちらをお勧めします

 

ピーキングのためのテーパリング −狙った試合で最高のパフォーマンスを発揮するために−

河森直紀著

詳細はこちら

 

▲▲具体的に何をするのか?

・疲労度や日程を考慮し練習負荷を調整する(監督・コーチ・S&C・メディカルトレーナー担当)

・早めにけが人の練習を止める。監督コーチや選手の理解をもらう。(メディカルトレーナー担当)

・いいドクターに診察して頂く

・選手個人にウエイトトレーニングを課し予防に努めてもらう(S&C担当)

 

▲▲つまりケガ人の練習を止めれるトレーナーが必要ということです。

勿論なんでも止める訳ではありません。選手の人生もかかっているので、監督・コーチ・選手の理解が必要です。

ただ、止めることは勝つ為には必要で、メディカルトレーナーがやるべき仕事なんで、私は強い気持ちをもってこの仕事をしています。

 

長年チームトレーナーをしてこの考えになりました。選手を止める仕事は本当に面白くありませんしやりたくありません。

 

◼️◼️◼️❷縁の下の力持ち的な存在にはなりたくない

これは、ただの意気込みです。勝利に貢献するために、チームを下支えするより引っ張り上げる位の仕事をしたいと・・・。

 

◼️◼️◼️❸出来ることをやります!より、やるべきことをやります!が優先

❶勝利のためだけにやっているにも書きましたが、自分がやらないと誰もやらない仕事があります。それは、勝利の為には評価されなくても、嫌われてもやるべき仕事があります。

 

◼️◼️◼️❹選手を追い込みたい

選手の未来の為には、選手を追い込んで厳しいトレーニングを継続させる必要があります。選手自身がやるべきことですが、人は逃げたくなるものです。もっとやらないと!という行動が選手の未来には必要だと感じます。その時に、いい仕事をしているトレーナーなら選手の心に響く「もっとやれよ!」が言えると思っています。

そんな人になれるように、いい仕事をして信頼を得ないといけません。