怒濤のモーニング時代 | キワ者便り

キワ者便り

マンガ家 入江喜和のブログです。

気持ちも体調も少し落ち着いてきました

ほんまかいな

 

そんでまたまた新井英樹情報です

だーかーらー

もう自分でブログやんなよー

とか言いたい気持ちをこらえて

 

今週発売の週間モーニングNo.30に読み切りが載ります

タイトル

「It Follows Me  童貞的中年奇譚」

 

モーニングに漫画が載るのは22年ぶりだって

時は流れたり

 

思えば、最初にダンナという漫画家を知ったのは、モーニングのルーキーリーグという増刊号で「こどもができたよ」という長編読み切りを読んだ時だったが

 

「すごいうまいなあ ちきしょう」

 

と素直に思った

なにしろ自分の漫画ときたら絵も内容も幼稚なのを必死に背伸びしてるカンジだったんですが、ダンナはのびのび描いてるのがうらやましかったです

 

そしてその後「宮本から君へ」の連載になる前の1回目

最終ページの宮本が甲田さんに怒濤の自己紹介をするあのラストページが

ワタクシの描いてた隔週連載「杯気分!肴姫」と隣ページだったと記憶しているが

 

「えーっ やだなあ、こんなん隣にもってくんなよー

絶対 読者こっちに持っていかれてるのに次が自分てー

差がつくだろうが」

 

と編集部を恨んだ

絶対 連載になるな この漫画

また目障りな才能野郎が来やがった

とムカついてもいたものだ

いや、今はそんなことないと思うけど、当時のモーニングは何だか新人の戦国時代みたいであり、みんなが頭ひとつ先に出たい感があり、仲良しよりもライバル視だったような

交流会などに参加しようものなら、みんな漫画の話をしていて、あのマンガがどーとかこーとか、自分が次に描こうとしてるのはこんなだとか、◯◯さんのあれはコマコン狙いであざといとかー

 

もしかしたら私の周りだけだったかもしれませんが、ようするに暑苦しいカンジであった

自意識過剰、漫画家の友達などほぼおらず(それは今もかわんないよね)周りも激しい漫画バカ(ダンナも含む)ばっかりみたいで、なんか空気にやられることが多かったので交流会にはだんだん出なくなってしまった

 

余談ですが、数年前、雲田はるこさんの受賞パーティー2次会に何十年ぶりで参加したら、女性漫画家さんたちの集まりがあまりにも違うのでカルチャーショックを受けた

全然暑苦しくなく、普通に楽しかったです

 

そんな泥臭いモーニング戦国時代が懐かしい方、どうぞ明日発売のモーニング、新井読み切りを読んでみてくださいね

 

モーニングもスッキリ スマートになったなあ