キワ者便り

キワ者便り

マンガ家 入江喜和のブログです。

さて、あれから月日は流れ
遠く離れた駐車場に引っ越していたオバさんのマイカー、もとの駐車場に帰ってきました
いや〜ホント、3ヶ月長かった
結局3ヶ月の間に10回乗るか乗らないか、ぐらいなカンジでしたが
実に学びのある3ヶ月でしたね
今まで使ってなかった神経使いまくりで
ちょっと良いドライバーになった気がしてましたが、あいかわらずヘボ運転で、先日も酔っ払いであろう見知らぬジイさんにナゾの通せんぼされ、

「えっ えっ 何かした!?ワタシ」

と焦りまくりましたが、単なるからまれただけだったようで、後になってモーレツにハラがたった

「チキショー、クラクションならしてやりゃ良かった」

などと悔しがってみたけど
車がきて3年目、まだ1度もクラクション鳴らしたことないんだよな
鳴らされるばっかで
鳴らすのコワいからな〜
ホント やれやれの毎日であります



そして先日ブログに書きました出猩々、あれからさらに成長を続けております

赤い小さなモミジの葉は、だんだん増えて大きくなり、緑色になってきました

こんなカンジ↓
今はさらに緑が増えて、こんなカンジになってます

という親バカ写真、すいません
こんなに元気になるとは全く思ってなかったので、嬉しいんだな、オバさん

毎朝水をやるのが日課になってきました

それでね、初日はウチに以前からある100均で買ったプラジョウロで水をやったんだけど
勢いが良すぎて、ドバドバっと思わぬところに水が流れてしまい、1枚しかついてなかった枯れ葉が落ちてしまった
これはイカン、と思い
とりあえず水差し風の口がついてるボウルを代用して、翌日から水をやることにした
だけどやっぱりやりにくい

ちゃんとしたジョウロを買いに行こう、と思い立つ

が、〆切りに追われてホームセンターまで行けない
ムウゥ~となったところで、そうか、こういう時 人はネットショッピングをするんだなと、ようやく思い立つ 遅いね、さすが原始人でしょ

そんでその時から、暇さえあればスマホでジョウロを探した
いつもは目が疲れるからスマホで何か探したりするのは辛い作業なんだけど
実に楽しくてずっとジョウロを見続けた
今はミニ盆栽用の素敵なデザインのジョウロがいっぱいあるんだね
目からウロコのオバさん
だが、なかなか条件を満たすジョウロが見つからない
なにしろ100均のプラジョウロがアカン理由として

・水の出る穴が大きすぎる
・注ぎ口のホース部分がまっすぐで太すぎ短すぎ

という点に思い当たった
だけどミニ盆栽用のジョウロをたくさん見ていると、ほとんどが注ぎ口の先は細い急須のようになっていて、蓮口にはなっていない
小さな葉っぱに水をあげるのは、霧吹きタイプのスプレーみたいなヤツを買えばよいんだなと発見
で、根っこと土の方にピンポイントで水がほどよく染み渡るようなジョウロが欲しくなる
なにしろ初日の水やりでは土が流れ出て、せっかくちょこっと生えてる苔まで危うし、という状態だったので
とりあえずホース部分が、長くて象の鼻のように柔らかく湾曲してるジョウロを探す
これもわりと難しくて、細いけどまっすぐな注ぎ口タイプが多い
たまにあると形がなんか好きじゃない
こんなにジョウロで悩むと思わなかった

帯に短し襷に長し
なかなか決めてに欠けるなあと悩んでいたら(生意気ですよね、あんな枯れかけた盆栽1個に水やるだけなのに)

あった!!理想のジョウロが!
あったけど、これはもはやお遊びの範疇ではない
本格的な盆栽用ジョウロを製作している会社のものだった
ちゃんとしたジョウロは「如雨露」と書くべき品物で、銅製であり気品がある
お値段もかなりな高額で、これは逆に買っては失礼な気がした
こんなド素人のオバさんが、スーパーで買った枯れかかってる植木に水あげるのには、申し訳なさすぎて
その本格的盆栽如雨露は見送った、というか理想のジョウロはその会社が作っている「水差し」という名前がついたものだった
やはり銅製ではあるんだけど、もっとずっと小さくて、お値段も本格如雨露の5分の1から3分の1ぐらいのカンジである
でもオバさんの思い描く理想の形で
何より美しい

「さあ〜どうしようかねー」

2〜3日悩んでいた
多少お安いとはいえ、それでもその大きさのジョウロの中ではやはり高額と言える
母の施設代も値上がったしな〜
とかボヤいていたら娘が助け舟発言

「いいじゃない、買っちゃいなよ、そんなに欲しいなら。他に楽しみもないんだし」

そうかもしれないと頷く
いや、他にも楽しいことはあるけど、そう見えるらしいので、娘の目線に便乗することにした

ようやく購入を決意し注文したところ、その美しい水差しは職人さんが一つ一つ手作りしているので、在庫がない場合は2、3ヶ月待ちになるらしいお知らせがあった
手作りなんだー!!とすごく嬉しくなる
そりゃ高いのも当たり前だし、待つよ、待つ待つ!
と気長に待つことにした
幸い出猩々のデショちゃんは、ボウルで水やりしてるのに順調に育っているし
いや、それなら高級ジョウロなくてもいいんじゃないか?とちょっと思ったけど
でも、こんな忙しない世の中、気長に待つのも楽しいもんじゃございませんか、ねえ、みなさん

なんて思ってたら、1週間も待たずしてすぐ届きました
在庫あったのかな?
キレイに箱詰めされて、なんと! おリボンがついているではないか
これこれ↓


たぶん母の日が近い辺りだったので、プレゼント仕様にしてくださったのかな?
かわいいじゃないですか〜
自分へのプレゼントだと思うことにした
お金出してるの自分だけど

そして早速水やりをしました

いや〜素晴らしい!!
思ってるところにちゃんと水が届くし、水の出が優しい
そして間近で見ても圧倒的に美しかった
しばらく眺めてたもんなー
おリボンもつけてあげることにした




かくて安い値段で買われた枯れかけのデショちゃんは
高嶺の花である美しい水差しちゃんとバディになったのであった

なんかマンガになりそう

というお話でした