6巻、御礼 | キワ者便り

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マンガ家 入江喜和のブログです。

「たかこ」6巻の話ばっかりですいませんが、また6巻の話です。

「せっかく書店に行ったのに売ってない」

とお嘆きの方が結構おられるようで、誠に申し訳ございません。
単純に発行部数が少ないので、行き渡らないのだと思います。
いっぱい刷っちゃって余っちゃた、みたいなことになってはアカンということなのでしょう。
キビシい世の中ですからな。
難しいよね、商売。

自分的には「やったー」なんですけどね。
絶対5巻までいかないで終わる(てか打ち切り)だろうと思ってたので。
ほんまにみなさんのおかげです、ありがとう。

さて、以前にネタバレするからと中途になってた表紙の絵の説明ですが、本編では季節が冬なのに、夏っぽいのは、51話「谷在家」からのながれなんですね。
10代のたかこさんの夏の記憶と、現在がシンクロナイズされてるかんじです。
気持ちが10代にもどってるというか。

なんてのは、後付けな説明で、ほんとは写真を撮りに行ったのが夏だったので難儀したなあ~が正解です。
本編は白黒原稿なので、なんとかごまかせたのですが、カラーはごまかせなくてねえ。
しかもピカピカに晴れてて、すごくいいかんじだったんですよ、木々の緑が。

「これ描きたいなあ。てか谷在家遠足をほんとは夏でやりたかったなあ」

と思いましたが、やっぱこのタイミングだなというのもあり。
この思うようにいかない感じが実は大好きで。
こっちの都合をキャラクターが超えていくんですよ。
その瞬間、

「あー生きてるよ、この人」

と嬉しいわけです。

わかるかな、こんな説明。

漫画を描くのは、すごーい楽しいんですよ。
みなさん。


あとお知らせですが、何件かのタワレコさんにポップを置いてもらってます。
東京だと新宿、渋谷店さん、大阪は梅田丸ビル店さん、あと神戸店さんです。
ワタクシのコメントだけでなく、尾崎さんのコメント!も直筆で書かれているというファン必見のポップです。
お時間のある方、是非ぜひ見に行ってくださいませ。
たのむじぇ。