術後の闘いと、流産の危機 | 筋膜リリースで食ってる 施術者のひとりごと

筋膜リリースで食ってる 施術者のひとりごと

当サロンは元々、オールハンドで筋膜リリースを提供しておりましたが、2018年から全身ケアの痛み軽減にメディセルを使用しております。頭痛や肩こり、腰痛、緊張性頭痛や冷えなどを感じやすいかたにも好評です。あなたのストレスを軽減するサポートをいたします。

6泊7日で退院して

家に戻ってからは

上の子たちのときと同様

全て家事をこなした。

 

 

産後はゆっくりして・・・

なんて私の人生の中では

全く無縁の言葉だ。

 

 

その日の夜

義母との同居が可能かを聞いてきた。

 

 

小学生の子どもが2人に

産まれたばかりの赤ちゃん。

彼は、自分の闘いもあるため

できればそうしてもらいたいと。

 

 

生きるための選択肢として

それを選びたい彼の気持ちもわかったので

私は同居の大変さや不安などは

あまり考えずにそうすることを決めた。

 

 

とにかく生きるため。

 

 

引っ越しは産後間もない私と

病気の彼、小さい子どもたちでは

準備の時間や体力もない。

 

 

なので、まるまるパックなるものを

お願いし引っ越しをした。

 

 

引っ越しも無事終わり

少し落ちついた術後1か月目くらいの時

根っからの仕事人間の彼は

「リハビリ兼ねてやってみる」と

仕事に復帰した。

 

 

その後、術後の経過が良好のため

再手術にてストーマは取り外すことに。

 

 

ストーマの交換や付けている!と

いう内外的な負担は減ったが

身体的に2回の手術はかなりのダメージ。

 

 

けれどそれは、

彼のこの先の人生の苦難の序章にすぎない。

 

 

彼の術後の戦いが始まった。

 

 

便をしたくなったとき

健康体では脳からの指令で

肛門を締めガマンをするようになっている。

 

 

その締める役割をするのが

肛門括約筋というところ。

 

 

彼は手術で肛門括約筋を

75%取ってしまったことから

便をしたくなったとき

漏れてしまうことになった。

 

 

とくに下痢などのとき

肛門を締めることができなくなり

彼のショックは計り知れなかったはず。

 

 

お腹が痛い=下痢=漏れる

 

 

仕事は術後1か月後くらいから

徐々にやり始めた。

 

 

次の日が仕事の時はとくに

夜通し痛みがなくなり

トイレに行きたくなくなるまで

ずっと起きていた。

 

 

パットや、シーツを敷くなど

色々すればするほど

本人の自尊心を傷つけてしまう。

 

 

なので手段を伝えてどうするかは

本人に決めてもらうようにした。

私は昼間、子どもたちの育児はあったけれど

できるだけ一緒に起きているようにした。

 

 

できるだけ負担や不安のないように。

 

 

括約筋も徐々に再生をしてきて

もちろん完全回復ではないが

トイレの回数も減っていった。

 

 

 

 

寝不足が続く毎日だったけれど

本当にお互いが支えてあっていることで

生きていることや

存在意義を感じてたような気がする。

 

 

そんな時、新しい命が宿った。

 

 

2人でもう1人子どもが欲しいね、と

言っていた矢先だったので

本当にうれしかった。

 

 

これからは良いことしかないような

そんな気すらしていた。

 

 

妊娠5か月くらいの時にCTを見た

医師は大笑いした。

どうしたんだろう?とモニターを見ると

私も吹き出してしまった。

 

 

何がどうしたのか、楽しそうに

グルグルグルグル回っていたのだ。

 

 

「こんなに動く子はめったにいないよ」と。

 

 

産まれる前から楽しませてくれるに

違いないと確信していた。

 

 

ところが妊娠6か月のときに

原因はわからない出血が。

流産の恐れがあると告げられ

自宅での安静を余儀なくされた。

 

 

そしてもうすぐ9か月という時

旅行に行こうということになり

一応医師に確認したところ

現状は問題ないだろうということだった。

 

 

もしも何かあった場合は

すぐに来るようにと言われ旅行にでた。

 

 

2泊3日。

車での移動なので

そんなに体に負担はない。

 

 

現地につき1日目は少しだけ

観光に参加し、あとは車にいるなどした。

異変は2日目に起こった。

 

 

また出血したのだ。

その時は1回目に比べてかなり量が多く

(もしかしてもう流れてしまったのかも)と

思った。

 

 

楽しみにし、安静にし待っていたのに

流産してしまったかもしれない悲しみで

旅行を楽しむことなどできなくなった。

 

 

それを察し翌日までの予定だったのだが

1日前倒しで帰ることになった。

そして自宅に着く前に

病院に行き診察を受けることにした。

 

 

(CTやエコーで

お腹にいなかったらどうしよう)

 

 

半泣きの状態で病院に行き

エコーを取ると心音が聞こえた。

CTで見ても元気に動いていた。

 

 

本当に安心したが医師からは

やはり出血が心配なので

今後も自宅安静で、と指示された。

 

 

その子は予定日より

1週間早く産まれた。

 

 

へその緒が絡まり

チアノーゼで青紫の顔。

 

 

助産師さんからは

「たぶん大丈夫だとは思うんだけれど

もしかすると小学校上がるくらいまで

顔の色は取れないかもしれない」

 

 

こんな風に産んでしまって

本当にごめんね・・・

悲しみが込み上げた。

 

 

ところが・・・

 

 

3日ほどすると

キレイな顔になったポーン

 

 

流産を乗り越えて産まれた子は

体重は4100g

ビッグな赤ちゃん。

 

 

今となっては

「お腹の中でグルグルしすぎて

自分で自分の首を絞めたんだねー」と

語り草になっている。

 

 

 

記事を最後まで見れたら

ポチしてくれるとうれしいです笑1

 

 


セラピストランキング

 

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 癒し・ヒーリングへ
にほんブログ村