ファールゥデ | イラン徒然

イラン徒然

主人の母国イランの実家で過ごした、驚きと戸惑いの連続の毎日や、イランあれこれを気のむくままに綴っています

長い旅行記は前回で終了〜
再び、日々の生活をぼちぼち綴ります



朝晩は過ごしやすくなりましたが、まだまだ暑い日が続きます

そんな日中に出歩いた時、食べたくなるのが

「ファールゥデ(فالوده)」

たいていアイスクリーム屋さんで扱っており、ケーキ屋さんでも扱うお店もあります
また、公園などでは専門のワゴン販売(屋台)も



↑地元の人気店のファールゥデ


これは、スターチ(澱粉)で作った細い麺(春雨みたいな)を凍らせて、キンキンに冷やした、又はフローズン状のローズウォーターのシロップとアルバル(البل)(サワーチェリー)のシロップかけて頂くイランの伝統的なデザート
好みでレモン果汁も少々かけます

お店では、フローズン状のローズウォーターのシロップに麺が漬けてあり、シロップの中から麺をすくって器に盛り、アルバルシロップをかけてくれます。

アイスクリームほどしつこい甘さでなく、かき氷ほどキンキンに冷えず、暑さで参った身体を癒してくれますо(ж>▽<)y ☆


もともとは、シーラーズ地方が発祥のデザートですが、今ではイラン全土で人気のデザート♪




上の写真の物はテヘランのファールゥデ
フローズン状のローズシロップは少なめです


こちらは、本場シーラーズのファールゥデ



キンキンに冷やしたローズシロップがたっぷり!
しかし、アルバルシロップは無く、レモン果汁を少々かけるだけのシンプルなものです


続いてクルディスターン(クルド)のサナンダジのファールゥデ



こちらもローズシロップたっぷりですが、黄色のシロップもかかっています
これは、クルド名物のバジルのシロップ
お水で割ってジュースとしても飲まれています

爽やかなハーブの香りが口の中に広がります

少し地方色が出るファールゥデ
初めての町へ行くと
「ここのファールゥデはどんなんかな〜?」
と、つい気になってしまいます^_^;


この「ファールゥデ」紀元前400年にはあったそうですから、驚きですΣ( ̄。 ̄ノ)ノ

かつてのペルシャ帝国の皇帝も「ファールゥデ」を食べて涼を得ていたのでしょうか⁈


ちなみに、お値段は
一人前 30,000リアル(約105円)
(地元のアイスクリーム屋さん)
ちょっと食べるのに、お手頃価格です(*^^*)


イランへ来られたら、この歴史ある冷たいデザートをぜひ食べてみて下さい♪