3/19、三洋電機の野中ともよ会長が辞任 されたそうですね。
もともと、創業家出身で「三洋のドン」といわれた井植敏氏の肝いりで抜てきされた野中会長。
世襲批判をかわすためというのがもっぱらでしたが、やはり・・・、という印象です。
ですが、失礼ながら最初から経営者として実務能力や手腕を期待されてというよりは、対外的なイメージ、マスコット・ガール的な役割を期待されていたということだと世間的には理解されていると思うんです。
野中さんの経営した期間に、まぁいろいろ事件が起きすぎた、というより、もともと問題があった会社であったところ、火を消しきれなかったといくほうが正しいのか・・・。
三洋電機クレジット売却を巡る失策、白物家電のリストラの遅れ、東京都港区の高級オフィスビルに”世界本社”を設けて経費削減に汲々としている社員の不興を買ったり・・・。
経営上の判断はともあれ、世界本社はないよなぁ、何でそんなほうに走ってしまったかなぁ、とは思っていたのですが・・・。
残念でなりません。
野中ともよさん、キャスター時代はけっこう好きだったのにな。
しかし、極めつけは、19日に野中さんが臨時取締役会を招集し、先ごろ発覚した不適切な会計処理について、自らがトップに立つ社内調査委員会設置を訴えたが、「時期尚早」と否決されて辞任が不可避の情勢となったという。
もぅ~、ここまでくると、お家騒動もわけわからん状態ですね。
反野中 = 反創業家(井植家) の金融機関連合軍(米ゴールドマンサックス、大和証券SMBC、三井住友銀行)。
3000億円も増資に応じてますからね。黙ってはいない、というところでしょうか。
野中さんの任命責任を問う形で、井植家支配を刷新しようという腹づもり、という巷の見立てどおりなのでしょう。
しかし、金融機関連合軍、少なくとも、対外的には(対投資家・株主)、野中さんのいう社内調査委員会を設けるべきというのは正しい意見だと思うぞ。それを否決してしまうなんて、投資家・株主無視もいいところだと思いますが?
坊主憎けりゃ、という感じです。
それにしても、あの時、野中さんは、どうして火中の栗を拾う気になったのか。
ご自分ならできるとお考えだったのか、バックアップするというどこかからの囁きがあったのか。
野中さんからの後日談を聞きたいところですね。