先般、月に一度の静電気除去抑制コーティング”エレスタビシリーズ”のメンテナンスを行いました。
静電気除去抑制コーティング剤の中の、”静電気除去抑制剤”そのものは水に対しての抵抗力は残念ながら弱いんですよ。
だから、コーティング剤の素材と混合させる事によって、約1ヶ月の保護が可能になっているんです。
しかしながら、静電気除去抑制性能を発揮させるために耐久性を持たせるコーティング剤側の配合率を高めすぎてしまうと、静電気除去抑制性能が落ちてしまうんです。そのバランスが難しいんですね・・・
性能と艶や撥水性能他のバランスが取れたのが、屋外保管状態車両での1ヶ月というサイクルという事なんです。
※ドロップダンサー2
以前は、ホイルに対して専用の静電気除去抑制コーティング剤を持っていましたが、艶と性能とコストを考えた結果でドロップダンサー2で併用する事にしています。
ドロップダンサー2は汎用性が高いので、内装の保護や静電気除去抑制の目的にも使っています(塗る側の素材の特性には注意する必要性がありますが)。
※ガラスも静電気除去抑制コーティングが重要です。こちらは専用材となります。
エレスタビガラスコートfor RACE/飛散する油分に対しての汚れも考慮したもの
※タイヤも専用材となります。静電気除去抑制効果の目的が違いますので。
エレスタビタイヤコートHG+
エレスタビコーティングシリーズの目的は大別すると次のようになります。
・外装的空力特性の向上
表面に必ず境界層を軸として生まれる渦。この渦が原因で乱気流や風切り音を生み出します。静電気を抑える事で境界層の生成を抑える事により渦の影響を小さくする事で空力特性の向上と風切り音の低減を可能にします。空力部品の性能も生きます。
アイテムの基本はドロップダンサー2、エレスタビガラスコート for RACE。
・防汚性
表層の静電気が抑えられると埃や虫の死骸等の固着状態が緩和されます。物と物との活着は+とーのイオンの事が関係します。静電気にも+と-がありますが、静電気そのものを抑えることで活着力を低くする事が可能になります。コーティング剤素材に含まれる撥水性能と併用することで効果が生まれます。
・タイヤ性能
エレスタビタイヤコートHG+に限る事なのですが、ゴムの柔軟性を活かす事が静電気除去抑制することで可能になります。乗り心地の改善、タイヤの異常発熱の低減(スポーツ走行時のライフに結びつきます)、走行時の水の張り付きを抑えられるのでハイドロプレーニング現象の抑制効果があります。また、ゴムの弾性が永らえられるのでひび割れへの耐性も増しますね。Air Repair iQはセミレーシングタイヤのTOYO R888Rを2年以上使っていて(約7000Km)片摩耗もひび割れも無いんですね。
・チューニング的な部分(あまり明かしたくないのですが・・・)
吸入配管内やスロットルボディ内側他にコーティングする事で、吸入空気の乱流を抑える事ができます。また管内に生まれる境界層を薄くする事で有効的な流路面積を大きくできるのです。要するにパイプは同径でも流量は増えるという事ですね。
タイヤハウス内の空気の溜まりを少なくし、車輪がスムーズに動くようになる。ボディ下部の空気の溜まりや乱流が減り、車体全体のダウンフォースが向上する、等等です。これらは専用材なのですが、静電気除去抑制性能は一番高いですね。耐久性も高い(施工後1年~2年、耐熱温度200℃/FORTE)です。
金属用のFORTE、アンダーコート用途のAntistatic Diffuser
以上のように、静電気除去抑制方法によって得られる効果と目的が違います。そこを間違えると静電気除去抑制の意味が無くなるんですね。
あと、静電気除去抑制コーティングと物理的な静電気除去抑制方法(静電気除去抑制目的のアーシングとか)との併用も良いでしょうね。
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