今回は、少し趣向を変えてバッテリーのお話です。

 

自宅には保管していた旧バッテリーが3個ありました。

いずれも既に現役を退いたもので、当初は3個まとめて廃棄するつもりでした。

 

ところが、

「本当に全部ダメなのだろうか?」

と気になりまして(笑)

 

せっかくDHC-DS JAPANのバッテリー&システムアナライザー「DS4」があるので、廃棄する前に状態を確認してみることにしました。

 

 

今回確認したのは、上から・・・

・Panasonic CAOS 60B19L
・エナジーウィズ(旧日立化成)Tuflong Premium M55R

・日立化成 Tuflong 軽MINI 44B20R

の3個です。

■まずは使用履歴

CAOS 60B19LはSHINOで使用していたもの。

2020年8月16日に装着し、2023年5月22日に現在使用しているTuflong軽MINI 44B20Lへ交換しました。

Tuflong軽MINI 44B20RはNAGIで使用。

2021年2月7日に装着し、2022年12月3日にTuflong Premium M55Rへ交換。

そのM55Rは2022年12月3日から2025年2月28日までNAGIで使用し、現在装着しているTuflong Premium MINI M55Rへ交換しました。

つまり、どれも既に役目を終えた旧バッテリーです。

 

■測定条件をなるべく揃える

こうした比較で一番避けたいのが、

「たまたま充電状態が違っただけ」

という状態です。

 

そこで今回は、同じ充電器を使用し、24時間率で満充電まで充電。

その後、充電器を外して12時間以上休止させ、表面的な充電直後の状態がある程度落ち着いてからDS4で測定しました。

つまり、

 

充電
↓
休止
↓
DS4測定

 

という条件をできるだけ揃えています。

もちろん過去の使用環境、放電履歴、保管期間まで同一ではありませんので、これはメーカー間の優劣を決める比較ではありません。

あくまで「私の手元にある3個体の現在状態」を比較したものです。

 

■Tuflong Premium M55R

まずはM55R。

 

 

測定値は、

電圧 12.59V
CCA 341A

でした。

 

 

充電状態 98%
内部抵抗 9.10mΩ

【写真4:M55R 健全性】

健全性 97%
判定 良好

……廃棄予定だったバッテリーとは思えない数値です(笑)

 

しかも実際に補助的に使用した際の始動感やエンジンレスポンスも悪くありません。

少なくとも現時点では、廃棄する理由は見当たりません。

 

■Tuflong 軽MINI 44B20R

続いて、さらに古い44B20Rです。

 

 

電圧 12.68V
CCA 337A

 

 

充電状態 100%
内部抵抗 9.21mΩ

 

 

健全性 91%
判定 良好

こちらも予想以上。

開放電圧だけを見れば、むしろM55Rより高い12.68V。

 

ただし、ここが今回面白かったところです。

「電圧が高い=状態が良い」

とは単純には言えません。

 

M55Rの方がCCAは僅かに高く、内部抵抗は僅かに低く、DS4の健全性評価も97%。

44B20Rは91%。

 

つまり、電圧だけでは見えない部分があるということです。

この44B20Rも、NAGIで何かあった際の予備、あるいはジャンプ用として残しておくことにしました。

 

■問題のCAOS 60B19L

そして最後がCAOSです。

実はこのバッテリー、最初の確認ではDS4が反応しませんでした。

通常のテスターでも電圧を確認できず、

「これは完全に終了かな?」

と思っていた個体です。

 

ところが約8日後、もう一度確認すると突然DS4で測定できるようになりました。

その時は、

電圧 12.05V
CCA 124A
充電状態 31%
内部抵抗 HI
健全性 35%

という状態。

そこで改めて再充電を実施。

充電完了後、約13時間休止させて再測定しました。

 

 

電圧 12.30V
CCA 132A

 

 

充電状態 62%
内部抵抗 HI

 

 

健全性 37%
判定 不良・要交換

ここが今回、一番興味深かったところです。

 

■「充電完了」と「バッテリー復活」は別の話

このCAOS。充電器側では充電完了となるんです。

しかし約13時間休止させると12.30V。

 

CCAは132A。

内部抵抗は依然として「HI」。

健全性も37%です。

 

つまり、

「充電器が充電完了と判断した」

ことと、

「バッテリーとして十分な能力が回復した」

ことは同じではありません。

 

端子電圧だけを見ると、それなりに12V台まで戻っています。

しかしスターターなど大きな電流を必要とする場面で重要になるCCAや内部抵抗を見ると、状態はまったく違います。

今回のCAOSは、電圧を保持する能力は一部残っていても、大電流を取り出す能力はかなり失われていると考えるのが自然でしょう。

 

■3個まとめて廃棄予定だったのですが……

最初は3個とも処分する予定でした。

ところが測定してみると、

 

Tuflong 軽MINI 44B20R→ 予備・ジャンプ用として保管

 

Tuflong Premium M55R→ 予備・ジャンプ用として保管

 

CAOS 60B19L→ 廃棄

 

という結果になりました。

まさか2個も残るとは思っていませんでした(笑)

 

■今回あらためて感じたこと

バッテリーというと、

「12.6Vあるから大丈夫」
「充電器がFULLになったから大丈夫」

と判断してしまいがちです。

 

しかし実際には、

・開放電圧
・CCA
・内部抵抗
・充電状態
・健全性

 

を合わせて見ないと、かなり違った姿が見えてきます。

そして測定条件を揃えることも大切。

充電直後の数字だけで比較するのではなく、一度休ませた状態で確認する。

 

今回の比較はメーカーやブランドの優劣を論じるものではありません。

使用履歴も保管状態も異なる、私の手元にあった3個体の結果です。

 

それでも、

「捨てる前に一度測ってみる」

価値は十分にあったと思います。

 

結果、3個廃棄するつもりが1個になりましたから(笑)

測定してみないと分からないものですねウインク

 

 

 

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