寒い時期になってきたら他のシーズンに比べて、充電状況に対してシビアにチェックが必要になってくるのがAir Repair iQのちょっと厄介なところ・・・

まあその面倒くささの原因は私自身で作っているものなんですが(笑)

 

iQは見た目とは裏腹に車自体の制御に多くの電力を使っています。制御システムはCAN通信で統合制御ですしね。すなわち電気通信で全ての機器が繋がりメインECUで常に監視&コントロールされているのです。補器類はほぼ全て電気的制御がされていて消費電力も意外に多くて待機電力も意外に多いんです。

 

ですからバッテリーも標準では大きめのアイドリングストップ車充電制御用バッテリーを搭載しています。サイズはQ55Rというもの。これがデカくて重いんですよね~。概ね16Kg程度ある!

いくら車体が軽量で今時にしては珍しいライトウェイトコンパクトカーと言われているiQでも、この重さだけは頂けない!

車体が軽い分だけバッテリーの重さが運動性能に影響を与える割合が大きいんです・・・

 

 

その搭載位置がまた悪い。左ヘッドライト後ろでストラットタワーよりも前。車体のロール軸と重心位置から前方上にそこそこの距離のある場所に16Kgの重量物が載っているんですね。

 

 

 

※iQのエンジン重心位置/アクスルよりもドライバー側にありFFミッドシップとなる

 

 

重量物が重心やロールセンターよりも遠くにあるという事は、モーメント的に大きな影響を与える事になるんですね。

構造計算でいうモーメントMは、その対象部材を回転させようとする力の事を言います。

ちなみに一番簡単なモーメントの式は・・・

 

M=P×L

M:モーメント(N・m又はNK・m)

P:力(N)

L:距離(m)

 

だからLの距離が離れるほどロール軸&重心に与える影響があるんです。

ちなみにAir Repair iQが使っているアイドリングストップ充電制御車用バッテリーはM55Rで11Kgほど。重量差は5Kg ですね。

ロール軸からバッテリー搭載位置までは約70cmなのでこれを基に計算すると・・・

 

 

標準バッテリーの場合(Nは重力加速度も関係してくるので本ブログでは単純に重量単位を用います)

M=16Kg×0.7m=11.2kg・m

 

M55の場合

M=11Kg×0.7m=7.7Kg・m

 

と3.5Kg・mも小さくなるのです。

 

これは5Kg単純に前輪軸重量が軽くなったというよりは、3.5Kg・mの運動量を小さくできたという事によるメリットの方が大きいんですね。要はロールに対するレスポンスが良くなる事を意味するんです(車体ロールに対するステアリング応答性が良くなる)。またバッテリー自体が小さくなるのでバッテリー自体の重心がQ55Rよりも低くなるのでモーメント距離がその分短くなりますしね。

 

ただ運動性能が良くなる半面難点も出てくるんですね。バッテリーが小型化されると充電容量も減りますから、乗らない時間が増えると待機電力による自然放電による電圧降下が深刻な問題となってくるんです。おまけに気温の低い状況が続くとバッテリー自体の能力も低下します。なのでM55R(に準ずる)バッテリーに交換する際の注意点をいくつか・・・

 

1:放電性能(電気を要求した際に放電する能力)の強い銘柄を選ぶこと

2:アイドリングストップ用を選ぶこと(瞬間放電能力が高い)

3:充電制御用バッテリーを選ぶこと(通常バッテリーだと標準サイズでも数ヶ月でバッテリー上がりします)

4:できるだけ毎日乗ってやること

5:アイドリングストップ機能は使わない事

6:夜間のみの使用車両は充電状況をさらに注視する事

 

以上ですね。

 

私の場合だと数日間置きにしか乗れないので、充電の為のエンジン始動とブリッピングを3日間隔を目途に行っています。

 

バッテリーの放電能力はエンジンレスポンスやパワーや運動性能に影響してきます(燃圧に係わる=ガソリン霧化能力、火花の強さ、VVtiの制御やパワステ制御等等)ので銘柄をきちんと選択しメンテナンスに注力を注がなくてはいけません。

 

バッテリーの選択は、受放電能力を重要視しながら重量を考える必要性があるので、慎重に行う必要性があります。ある程度の運動性能を犠牲にしても良いのであれば純正標準サイズを選ぶのも良いかと思います。しかしながら、iQの持つライトウェイトコンパクトスポーツの楽しさを引出す為にはバッテリーの小型化は有効な方法であるのです。

 

この電気系の能力を引出す為に有益なのが”エレスタビヒューズ””Air Repairアーシングシステム””カーボンナノチューブペースト”の組み合わせなんですね。

 

 

 

 

 

 

 

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