今日からオートサロンが始まりましたね。数年前までは足を運んで、様々なメーカーさんたちとご挨拶したり情報交換をしたりしていたんですが諸事情により伺うことができなくなっています。残念な思いはあるのですが現状では仕方がない事。豊田章夫トヨタ会長の”モリゾウから新年のご挨拶”というプレスカンファレンスおリモートで観ましたがあれは良かった。リップサービスがあるかもしれませんが、エンジンへの情熱をトヨタ自動車が持っている事を熱く語っていました(HONDAさんに聞かせたい)。

 

さて、エンジンというものの役割は燃焼エネルギーを運動エネルギーに変換させる機械なんですね。だから根本的に熱力学が理解できていないとエネルギー変換効率を高める事ができなくなるのです。エンジンとは燃焼ガス温度の外気温との温度差によるガス膨張エネルギーを機械エネルギーに変換する装置のことなのです。

 

チューニングといえばボアアップ、高圧縮比化、過給器(ターボチャージャー又はスーパーチャージャー)装着やブーストアップ、ハイカム装着、ビッグバルブ、エンジン動態系軽量化、排気系&吸気系チューニング、ECUプログラム調整等等があります。でも、注意しなければならないのはこれ全て方法論でしかないのです。

 

前述の方法全てを行うと相当なパワーアップと共に燃費の維持向上を行う事も可能です。ただしそのエンジンの仕上がり時の用途を間違ってはだめなんですね。そこを良く吟味してチューニング計画をたてなければ無駄なお金を捨ててしまう事になります。

 

パワーの簡単な原理はトルク×回転数です。同じ回転数ならばトルク値を上げればパワーアップしますし、トルクが同じでも回転数が高ければパワーは大きくなります。トルクはシリンダー1行程におけるエネルギー発生量。

 

トルクを上げる方法は?これは基本的には一つだけ・・・

燃焼しガスが膨張する率を上げること、です。そのためには燃焼温度を上げる、膨張率を上げるという事なのです。

多くの混合気をシリンダーに強制的に送り込む過給機も、多くの混合気をシリンダー内に送り込みガス膨張を高めるという点でトルクを向上させるためのものですね。

そのための手法が圧縮比を上げる、燃焼温度を上げる、排気量を上げるという事なのです。ボアアップという手法はボアを上げる事で、混合気を多く取り入れるようになると同時に、圧縮比が結果的に上がるという二つの目的を達成することとなります。

 

 

馬力を上げる方法では、回転数を上げやすくするための機械的な工作と、シリンダー内のガス変換の掃気吸気の効率をあげるチューニングという事になります。

各部の軽量化で部品のもつ運動の慣性の低減、精密な工作精度による摩擦抵抗の低減、燃焼ガスと混合気の変換速度の向上などですね。ハイカムはこのガス変換を早く行うようにするための方法です。ハイカムの作用角が大きいものは高回転用なので、エンジンの使用目的が高回転を多用する場合においては有効ですが中低回転域ではガスの吹き抜けが発生して良くない結果が生まれます。中低回転域での実用パワーが欲しい場合には、作用角よりもバルブのリフト量を大きくするカムが有効となります。航空機用エンジンや船舶用エンジンだとその傾向が強くなりますよね。

 

 

さて今のエンジンは、運用条件によって必要な条件の変化に対して、その時々の燃焼条件にあった機械的な要求事項を対処するような可変制御が備わっています。トヨタで言えばVVtiによるバルブタイミングの自動調整やそれと並行してスロットル開度や車両にかかる種々の抵抗状態をO2センサー、ノックセンサーから把握してECUが点火時期や燃料噴射状況を自動変化させています。

 

それらの自動調整部分をより現車条件にセッティングをカスタマイズするものがシエクルのMINICON類なんですね。

ベースとなるのがMINICONやMINICON-PROで燃料の供給を現車に合わせる事でよりよい燃焼条件のベースを創ってやることでパワーを生み出す事ができるんですね。点火時期や燃料噴射量やバルブタイミングの調整はMINICON類によって補正された制御を基にECUが計算実行しますから当然のようにMINICON類にあったものとなるんですね。

 

※MINICON-PRO(セッティングが必要なタイプで内臓プログラムが3種類ある)

 

※MINICON(セッティングデーターが予め入っているタイプ)

 

当社がお勧めするのは当然ながらMINICON-PROの方です。現車セッティングを実走行で行えるので詰めたセッティングが可能になるのです。

そして制御系ベース部分の理想化を図る事が出来た上で点火時期や燃料噴射をそれぞれ専用に理想化するようにしたMINICONがDSとALFAなのです。加えてDSは圧縮上死点と掃気上死点で同時に火花を飛ばす同時点火システム化するようになります(これは燃え残り混合気をもう一度燃やす効果がありトルク増加と排ガスのクリーン化に働きます)。Air Repair iQは1329ccの4気筒なのでDSを二基使い全気筒同時点火化しています。

 

※青いLEDが作動中のMINICON-DS、赤いLEDがMINICON-ALFA、MINICON-PROは室内です

 

※MINICON-DS

 

※MINICON-ALFA

 

Air Repair iQは吸気排気系(エアスムーサーやスロットルボディ加工、エアフィルター、マフラー、FORTE塗布等)もチューニングしてありますし、良い制御を行うための下地作り(カーボンナノチューブペーストの処理、アースシステム、エレスタビヒューズ等)を行っていますのでその相乗効果はかなりのものなのです。

 

その他、Air Repair Rspecオイル使用やハイオクへのタンクタイガーとオクタスRの処置など全てを上手く構築していくことで94馬力から130馬力程度までのパフォーマンスアップを図る事が可能になるのです。当然ながら排気ガスはクリーンそのものラブラブ

(海外のお客様の1人は私のリモートアドバイスとセッティングでローラーシャシ台で128bhpを実現しています。当然MINICONーPRO、MINICON-DS×2、MINICON-ALFA使用です)

 

 

※2022年のCronoscalate in HACHIKITA

 

※2022年幸田サーキットでのテスト時

 

 

静電気除去抑制技術によって空力特性や通電特性を良くして最高のパフォーマンスを引き出すエレスタビシリーズ。燃料の改質によりエンジンの本来の力を引き出すタンクタイガーはこちら。むろん直接販売も大丈夫ですよ


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