年が明けて7日目の今日・・・

明日は成人の日ですね。新しく成人になられた皆さんにお祝いを述べさせていただきます。

”無事成人になることとなり、おめでとうございます㊗!”

 

さて、お題の冬の空気と夏の空気の違い。詳しくはメルマガの1月号を見て頂くとして、本ブログでは違いから生まれる燃調(空燃比)について書かせていただきます。

 

空燃比とは混合気における燃料と空気の割合のことです。理論空燃比はガソリンの場合だと燃料1に対して空気は14の1:14となります。この理論空燃比をもとに様々なチュー二ングが行われるのです。

 

※空燃比と燃焼温度の関係

 

 

市販車の場合ですと、燃料比率を少し上げる事で燃焼温度を下げて、壊れる事を防止するような策が取られていたりします。そしてエンジンの燃焼において重要なのが点火時期。この点火時期の調整が重要でもあるんですね。

 

昔のキャブレター式の混合気吸入方式や、デストリビューターによる点火時期の調整の時代には、キャブレターならばジェットの交換を行い、デストリビューターによる点火時期の調整(タイミングランプで観ながら調整)で気圧の変化や季節変化に対処していました。今は各センサーがECUに計測データーを送り瞬時に計算を行い点火時期、燃料噴射時期、燃料の濃さ、バルブの開閉タイミングに変化が行われるようになっています。

 

※キャブレターの原理、詳細は型式によって変わりますが基本は霧吹き

 

 

なぜそのような調整が必要なのか・・・

それは気温の違いによる単位体積あたりの酸素量が変わるからなんですね。夏場の30℃くらいの空気と冬場の5℃くらいの空気ですと気体重量は9%ほど重くなります。大気における酸素比率が同じとした場合(厳密には気圧で変わる)9%の酸素量の差が生まれるのです。

 

※重さを基準とした場合の体積変化の模式図

 

説明すると気温が低いとガス(空気)は縮むので単位体積あたりのガス(空気)の量が増えるということなんですね。燃料の濃さが一定ならば冬場は酸素量が多くなるために燃焼温度が上がります。パワーが生まれる領域で濃くなる分には良いのですがその領域を超えるとエンジンは不調になり、最悪壊れます。点火時期の調整とプラグの番手変更はここに絡んでくることなのです。

 

通常の使われ方をする車やモーターサイクルならばメーカー出荷時の調整でも充分なのですが、人間は贅沢なもので”もう少し・・・”なんて思いが生まれてチューニングという行為にいってしまうんですよね(笑)

 

その思いに比較的簡単に応えてくれるのがエレスタビヒューズへの交換、そしてMINICON3種(核となるPRO、燃料噴射タイミング用ALFA、点火時期用DS)です。

 

※iQの室内側ヒューズBOX内におけるエレスタビヒューズ

 

※Air Repair iQのエンジンルーム内のMINICON‐ALFAと二つのMINICON-DS、MINICON-DSは1基使用が標準仕様です。

2基使用する事で全気筒同時点火化することとなります。

 

※Air Repair iQの室内側のMINICON-PROと特注燃料増量ユニット(エアスムーサーとエアフロセンサーにFORTEを塗布するチューニングを行うと要求空気量が増えて標準のMINICON-PROの調整幅では燃料が足りなくなる)。

 

 

エレスタビヒューズで制御システムの質の向上を行い、MINICON-PROで燃料の濃さを現車に合わせる事で、精度の高い理想的な運行状況を造りだす事ができるようになるのです。MINICON-PROで燃料調整が行われると、メインECUがそれを基に点火時期や燃料噴射タイミングに変更を加えます。

 

そうした条件下でMINICON-DSやMINICON-ALFAを追加すると、より精度の高い点火タイミング変更や燃料噴射タイミングの変更を行ってくれるようになり、全体的な能力アップが可能になるのですね。

 

MINICON-PROはボリュームで、任意に燃料の濃さやECUへの介入タイミングを調整することができるので、季節の変化や標高の変化に簡単に合わせていけるのです。

 

モータースポーツに関しては、ヒルクライムレースを主としているAir Repair iQですので、この燃料の濃さの任意調整はかなり重宝しています。今は基準値に変更を加える必用のない標高での開催場所ですが、以前のような御嶽山の場合でしたら大きな違いを生み出せる事になるでしょうね(スタート地点で1000m超えでゴール地点は1500mくらい)。

 

 

 

※2014年11月コルサdeマッキナ(御嶽山)

 

Air Repairは理想の運行状態を実現するためのお手伝いをさせて頂きますよウインク

Air Repair iQのノウハウをご意見を承りながら注入させて頂きます愛

 

 

※今朝のテストRUN風景から

 

 

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