自動車のメンテナンスの代表的な事柄の一つにオイル交換というものがありますよね。

良いオイルを1万キロ使う?安いオイルを3000Km毎で交換する?

巷では色々いわれていますよね。

 

 

私の体験した感覚でいえば、どれも正解でどれも間違いとは言えないけれども微妙な感じ、なのです。

私の行う方法としては、オイルグレードから読み取る大まかな性能の予想と車両の使用状況、そして車両の運行状態フィーリングで交換サイクルを判断します。

 

GC8RA-STIやCT9ARSなどでの競技車両ならば、エンジンもトランスミッションもデフも3000Km定期で連続ハード走行(サーキットラン等)を行ったならば都度交換でした。オイルフィルターはエンジンオイル交換時に同時交換。

 

普段乗りのRN1ステラカスタムならばオイルメーカーのセカンドグレード順当品を7000Km毎で交換してきました。Air Repair iQは競技車両順当な扱いとしてM社の最高グレードを使用していました。交換サイクルは5000Km毎。これはエンジンのチューニング度合い(エンジンそのものの仕様からみる発熱量から判断)から読んだ距離でまあ良くもなく悪くもなくで・・・

 

ただ・・・

私個人的にずっと以前から良くもなく悪くもなくな感覚で、過去何回かエンジンやトランスミッションを壊したことのある経験から壊れなければ良い、車両性能を落とさなければ良い的なレベルである時期まで来ていたんですね。

 

この感覚が一変したのがLubross社の社長との再会ビックリマーク

iQの性能を磨くために参戦を始めたヒルクライムレースでの会場での再会でした。Lubross社さん創業時に私が所属していたレーシングチームの主催する初心者向けジムカーナ大会の冠スポンサーをやって頂いていたんですよね。

 

ヒルクライムレース会場での再会で話が盛り上がって、Air Repair独自のオイルをブレンドしましょう、という話が急激に進んだんですよね。巷で良くある市販既存品をオリジナル容器に入れてオリジナル品と謳うものとは全く違うヤツ!

 

なぜ言い切れるか?

それは忖度なくLubrossの社長さんのオイルのテイスティングテスト&開発を行った上での判断と言われて開発がスタートしたからなんです。

 

私の最低限の基準は贅沢なもので・・・

とりあえずオーダーを聞かれて次の事を言わせて頂きました。

  • 自然吸気エンジンに特化(過給機付きエンジン用とはグレードの違い関係なく求められる特性が違う)
  • 市販0W-20オイルの特性に疑問がある。しかしエンジン本体はその粘度用で設計されている・・・
  • 5Wー30の粘度特性で0-20Wの流動性を・・・
  • 競技に使うので耐性に相応の性能を求める
  • 燃費特性も求める
  • 性能劣化速度はできるだけ穏やかに
  • 3000Km劣化時の特性は5000Km時で
  • 市販時点での価格は3000円/L台・・・
いや~よくこれだけ贅沢な事を言えたもんだなと(笑)
これ相反する事が多くて市販オイルだとどんなに高級とされているオイルでも難しい(というより無理)い内容なんですよ。
 
そして、サンプル品が出来てきてAir Repair iQに入れてみる。お!?
変わった音譜
先ずは始動時に短時間ではあるけれども、エンジンヘッドのVVti機構での油圧が立ち上がりまでの遅れが0-20Wでは存在していて、タペット打音がするんです。それが無いビックリマーク
走りだすと・・・
トルクが僅かではあるけれど増えているラブラブなのでスロットルのツキが良くなっているドキドキ
 
 
6ヶ月、5000Kmほどサーキット走行、ジムカーナ走行、峠、街などあらゆるシュチエーションで乗りLubrossさんにレポート。
一応私的にはOKだったのですが・・・
 
  • Lubross社長:ほかに気になった点は?
  • 私:え?
  • Lubross社長:あるでしょ?小さな事なんでも気づいた事!
  • 私:う~ん・・・ でも無理でしょ?
  • Lubrosss社長:だから!なんでも良いから!
  • 私:じゃあ・・・ 5000rpmからの回転上昇が重いかな?フューエルカットの入る6400rpmまでこのトルク感が付いたまま回って欲しい
  • Lubrosss社長:わかりました!次のブレンドを考えましょう!
試作Ver2仕様が届き、再度半年&5000Kmテスト・・・
 
  • Lubrosss社長:どうですか?
  • 私:はい!問題は解決ですね♪
  • Lubrosss社長:本当にですか?・・・まだまだないですか?
  • 私:え?・・・う~ん・・・(正直、私の感覚が試されているな?と感じました)
  • 私:気温による特性変化を感じますよね。気温が高い時はレスポンスは良いけれどトルク感が薄れる。気温が低いと重さがどうしてもでてしまう。ここの両立は不可能に近い事なので極力抑える方向で暖気を少々行う事で解消するようにしましょう。燃費も少し落ちましたね。そこを解消して欲しいです
  • Lubrosss社長:わかりました♪それで再度造りましょう!
  • 私:価格の上昇だけは最小限ですよ。4000円/Lはあり得ませんから。
  • Lubrosss社長:わかってますって(笑)
もう、なんでも気づいた事を報告ですよ(笑)
そして、市販品Ver3が出来てきて同じように半年5000Km走行テストしました。
 
おお!!
よくここまでブラッシュアップできたな!ていう感じ。私がM社の300Vの自然吸気用0W-20で感じていた不満だけれども仕方がないな、と諦めていた事が全て解消されているんですよラブ
  • 外気温が低い時の始動時のVVti油圧立ち上がりが素早く(というより0W-20だと暖かいうちにエンジン下部に流れ落ちてしまう)異音がしない
  • 暖気の走り始めから感じるトルクのツキの良さ
  • しっとりとしたトルク感を感じながらストレスなく6400rpmまで回り切る
  • メカノイズは無論低減化
  • 性能劣化が遅くて通常の3000Km時が5000Kmとなりロングライフ化達成。5000km時だと7000Kmで。
  • トルク特性が良くなり余分なスロットル踏み込みが減り低燃費化が可能になった
  • 価格は1Lで3000円台前半
これが市販バージョンの”Air Repair Rspec oil 5w30”なのです。
 
※ギヤオイルもLSD対応用のモノを新たに造っています。これについてはまた後日
 
今はベースオイルの規格が変わり(SN/CF→SP/GF6)これらの性能がより向上して(当然、私はテストしていますよ)”Air Repair Rspec E1 oil 5w30”となり今に至っています。
 
 
 
価格は当初は税別3000円/Lだったのですが、ウクライナ侵攻他の原因による製造コストが上昇して3300円/Lとさせて頂いています。
 
自然吸気エンジン専用で開発したのですがスーパーチャージャー仕様(BLITTZのプーリーでブーストアップ)のRN1ステラカスタムにもE1に変わってから使い始めました。使い始めてから約一週間ほど乗ってきた頃から変化が出てきたのですびっくり
 
それまでは4気筒DOHC16Vとはいえ、始動時から雑味があり、お世辞にもスムーズなトルクを伴った回転上昇を感じる事が無かったんですがメカノイズがかなり低くなり、トルクを持ちつつも一気に回転上昇してパワーもそれに追従して盛り上がる、という感じになりました。感覚的にはオーバーホールしたか?というくらいニヤリ
 
 
 
 
 
私の考えは、スーパーチャージャーとターボチャージャーでは過給原理は大きく異なりスーパーチャージャーは自然吸気エンジンの派生というものなのです。なので”Air Repair Rspec oil 5w30”を使うのですね。交換サイクルは7000Km毎。
ちなみにターボチャージャーの場合だとベースオイルを変更してロット毎になりますがオーダーメイドの受付ができます。
 
今回のブログは私のオイルのこだわりを書かせていただきました。
”もう吊るしのオイルは使えない”by Air Repair社長個人感想合格