桜花賞(GI) … 2024/4/7()阪神競馬場


先週は、レベルが低いはずの4歳牡馬のベラジオオペラが勝ち、初G1制覇となった。やはり、主役級がドバイ遠征へ行っているだけに、2番手組なら4歳でも通用するということかもしれない。今週からクラシック開幕となり、まずは桜花賞。例年と比べると豪華なメンバーであり、阪神JF13着、チューリップ賞の13着、阪神Fレビューの13着、アネモネS12着、クィーンC1着、フェアリーS12着、エルフィンS12着、アルテミスS1着と豪華絢爛、ここまでそろうの稀である。唯一、伝説の新馬戦の勝ち馬ボンドガールが、三分の二の抽選を突破できずに出走が叶わなかった(土曜重賞のNZT2)のが、残念である。それでは、混戦の桜花賞を楽しみましょう。



◎⑫ステレンボッシュ1123Jモレイラ…4222回、連を外していない、エピファネイア産駒、母父はルーラーシップ。阪神JFは赤松賞に続いて、不利を克服しての2着であり、負けて強しの競馬であった。今回Jモレイラ騎手に乗り替わることは、若干のマイナス材料である。それでも素質は一流であるため、今回は逆転すると信じて本命に推す。


⑧コラソンビート1103横山武…632132回のスワーヴリチャード産駒、母父はオルフェーヴル。阪神JFは惜しくも3着であったが、4着以下に3馬身差を付けているだけに、3強と言えるかもしれない。前走Fレビューでは、逃げ馬を捉え切れずに2着であった。しかしながら、前走を叩いて状態は急上昇しているとのこと。馬券圏内を外したことがない堅実派、今回も確実に走ってくれると信じて対抗に推す。


⑦スウィープフィート1093武豊…622231回のスワーヴリチャード産駒、母父はディープスカイ。阪神JFは抽選を突破したが、永島まなみ騎手の初G1騎乗でもあり、7着に惜敗した。前走から、鞍上が武豊騎手となり、このレースと相性抜群のチューリップ賞を快勝した。母の母、名牝スイープトウショウは、チューリップ賞を勝ち、桜花賞5着であったが、孫娘がリベンジ冠載することを夢見て、単穴に推す。


⑪ライトバック1043坂井…3241回のキズナ産駒、母父はExceed And Excel。唯一負けたのが、チェルヴィニアが勝ったアルテミスS4着である。その後、エルフィンSを勝ち、そのときの2着がスウィープフィートである。スウィープフィートを単穴に推す以上は、この馬を買わないわけにはいかない。期待を込めて、特注に推す。


④キャットファイト1043松山…63勝のディスクリートキャット産駒、母父はパイロ。阪神JFは、レース前にテンションが上がり過ぎて、終わってしまったとのことで、10着に惨敗した。アスター賞をレコード勝ちした実績馬であり、ようやく前走、トライアルのアネモネSで復活勝利した。今回は輸送も二度目であり、陣営もテンションが上がり過ぎないよう、工夫するとのこと。力を発揮出来なかった阪神JFのリベンジを信じて、押さえることにする。


⑨アスコリピチェーノ1133北村宏…33勝、無敗のダイワメジャー産駒、母父はDanehill Dancer。牡馬相手に、新潟2Sを勝ち、前走は阪神JFを勝った実力馬。ダイワメジャー産駒だけに、オークスは距離が合わないと考えられ、ここが勝負なのは明らかである。阪神JF以来の休み明け、ぶっつけ本番なのは、最近のトレンドかもしれないが、やはりどこかを使って欲しかった。無敗の2歳女王であり、1番人気ではあるが、一応押さえることにする。


⑱チェルヴィニア1093Bムルザバエフ…3221回のハービンジャー産駒、母父はキングカメハメハ。伝説の新馬戦の2着馬であり、その後未勝利戦をぶっちぎって勝ち、アルテミスSを快勝した。そのときの4着馬がライトバックであるため、レース比較としても評価できる。元々、Cルメールが騎乗予定だった素質馬であり、今回はBムルザバエフに乗り替わるが、連に絡む力はあると思う。不利な大外枠を引いたため、評価を下げたが、押さえることにする。


大阪杯(GI) … 2024/03/31()阪神競馬場


春のG12戦目の大阪杯となり、さらなる熱戦に期待したいところであるが、例年どおり、主役級がドバイに遠征していることもあり、今年もメンバー的には少し寂しい状態となっている。明け4歳の皐月賞馬とダービー馬は出るものの、世代レベルが低いだけに、信頼性に欠ける。ここ数年は、このレースが初G1制覇となる馬も多く、伏兵の台頭にも気をつけたいところである。週末に向けて怪しい空模様であったが、桜も咲き、良馬場になりそうなのが、何よりである。


◎②ローシャムパーク1165戸崎…11622回のハービンジャー産駒、母父はキングカメハメハ。母の祖母は名牝エアグルーヴという良血馬。前走は慣れない香港で飼食いが悪く8着に惜敗したが、復調した今回は、大いに期待できる。オールカマーでタイトルホルダーに勝利した実績馬であり、初冠載のチャンスである。前走と重馬場以外は、馬券圏内をキープしており、今後の活躍に期待を込めて、人気でも本命に推す。


⑧プラダリア1165池添…15420回のディープインパクト産駒、母父はクロフネ。クロフネ肌にディープインパクトという血統は、2021年の大阪杯の勝ち馬レイパパレと同じであり、距離とコース適性は高い。前々走の有馬記念は惨敗したが、重賞で堅実に走っており、前走は京都記念2200mにて、ベラジオオペラに快勝した。渋った馬場も得意であるが、良馬場でも結果を残しており、対抗に推す。


⑤スタニングローズ1145西村…13522回のキングカメハメハ産駒、母父はクロフネ。母の母は名牝ローズバドという薔薇一族の良血馬。昨年はマイルにも挑戦したが惨敗した、やはり阪神のG1秋華賞を勝っているとおり、2000m辺りの距離が合うと考えられる。今回は、長期休養明けで、人気を落としているが、素質は高く、いきなり好走しても驚けない。復活の期待を込めて、単穴に推す。


①ミッキーゴージャス1074Mデムーロ…7520回のミッキーロケット産駒、母父はディープインパクト。母はミッキークィーンという超良血馬であり、22勝でオークスに挑戦した程の期待馬。立て直した後は、2000m3連勝し、前走はG3愛知杯を快勝した。まだ格下感はあるが、本格化した今なら、このメンバー相手に好走する可能性もあると考えて、特注に推す。


⑥ジオグリフ1125北村…14321回のドレフォン産駒、母父はキングカメハメハ。芝2000mG1皐月賞であり、イクイノクックスに先着した馬。皐月賞の後、馬券圏内を外していたが、前走中山記念で復活の兆しとなる3着に好走した。アルアインの様に、皐月賞のしばらく後に大阪杯勝利という激走に期待して、押さえる。


⑬ルージュエヴァイユ1125菅原…12423回のジャスタウェイ産駒、母父はフランケル。昨年は、エプソムC、府中牝馬S、エリザベス女王杯と、3戦連続2着した実績馬。前走の京都記念は、休み明けで馬体重も増えており、8着と惜敗したが、叩いて上向いた今回は、違うはず。牝馬でも通用すると信じて、押さえる。


⑮リカンカブール1085津村…10521回のシルバーステート産駒、母父はZoffany。過去に阪神2000m勝ちもあり、右回りでコーナー4つの条件は、【5101】と抜群の成績である。昨年のチャレンジCこそ、ベラジオオペラに負けたが、前走の中山金杯を快勝しており、2000m適性は高い。穴馬として、押さえる。


高松宮記念(GI) … 2024/03/24()中京競馬場


2024年春の芝G1開幕戦。昨年は不良馬場で大荒れの決着であったが、今年も重馬場となりそうである。昨年のこのレースの2着馬とスプリンターズSの連帯馬、香港からの参戦馬、そして新たな4歳馬の参戦もあり、レースを盛り上げる。今年は、ドバイ国際競争とも開催週がズレたため、主力騎手もこちらに騎乗できる。主役不在と言われる短距離界の、スター誕生に、期待しましょう。


◎③ナムラクレア1105浜中…16524回のミッキーアイル産駒、母父はStorm Cat。昨年の2着馬。昨年のスプリンターズS3着と、スプリントG1で堅実に走っており、連軸として信頼できる。前走は、京都牝馬S1400m2着したが、勝ち鞍は全て1200mであり、やはりスプリント戦でこその馬。初G1制覇に期待して、本命に推す。


⑯ウインマーベル1135松山…21624回のアイルハヴアナザー産駒、母父はフジキセキ。一昨年のスプリンターズS2着馬。昨年は不良馬場で10着と大敗したが、重馬場までなら、戦えるはず。現在、1400mの重賞連勝中と勢いがあり、昨年同様に対抗に推す。


⑧ソーダズリング1074武豊…8322回のハーツクライ産駒、母父はシンボリクリスエス。血統的に中距離が合うと思っていたが、前走の京都牝馬S1400mでナムラクレアに勝利し、初重賞制覇した。鞍上の勧めもあり、ここに挑戦してきた心意気を買って、初の1200mではあるが、単穴に推す。


⑫ロータスランド1077岩田康…25624回のPoint of Entry産駒、母父はScat Daddy。昨年は4番人気6着、一昨年は5番人気で2着したとおり、この条件は走る。昨年は不良馬場に泣かされたが、重馬場までなら、頑張れるはず。最近は、663着と惜敗続きではあるが、1400mでの成績であり、まだ衰えは見られない。人気の落ちた今年こそ善戦を期待して特注に推す。


②マッドクール1155坂井…11521回のDark Angel産駒、母父はIndian Ridge。昨年のスプリンターズS2着馬。中京で3勝しているコース巧者。前走は、G1香港スプリントで8着に惜敗したが、初の海外競馬であり、参考外といえる。日本の競馬に戻れば、昨年のシルクロードSでナムラクレアの頭差3着のとおり、実力はあるため、押さえる。


⑤トウシンマカオ1135Cルメール…16621回のビッグアーサー産駒、母父はスペシャルウィーク。父ビッグアーサーは、サクラバクシンオー産駒の快速馬で、このレースの勝ち馬。3世代のスプリントG1勝ちが期待できる。昨年は5番人気で15着に惨敗したが、不良馬場で参考外といえる。現在のスプリント重賞を連勝中の勢いは侮れず、鞍上強化も加味して、押さえることとする。


⑩ビクターザウィナー115せん6Kリョン…14722回のToronado産駒、母父はCape CrossG1香港スプリントの4着馬であり、マッドクールが8着であったレース。その後、G1センテナリースプリントカップを勝ち、G1馬の仲間入りを果たした。そのレースで、香港スプリントの勝ち馬を破っており、侮れない実績馬である。