バタバタしているうちに桃・なつみらいの収穫が始まります | 一風父ちゃんのブログ

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今年は春先から陽気が進み、仕事が間に合っているのかいないのか実感出来ないまま来週から、桃・なつみらいの収穫が始まります。昨年より1週間も早い出荷になります。そのほか今畑ではりんごの仕上げの摘果が始まりました。春先の凍害によりりんごのくぼみにサビ(私達はツルサビと詠んでいます)が多くサビのないものを選ぶのに苦労してます。最後はあきらめ全てがサビありと思いながら仕事をしています。巨峰は摘房・摘粒が終わり防菌・防虫・農薬による汚れ防止のための袋掛けをやっています。日本の農産物は商品化がすすみ出来たものをただ提供するのではなく品揃えが一番問われます。農業技術も全てそこに集約され昔の㌘売りの品物と違いそれは見事な出来映えです。そのために過度な農薬散布だったりキズもの変形したものは排除されます。同じく手をかけたものが見てくれで差別化される、日本文化美しい日本の変形がこんなところから生み出されるのかもしれません。人間の有り様が意識を規定しています。日本らしい憲法を唱える方々は意識を変えるために条文の見直しに拘るのではなく、日本らしさの崩壊は私達の過ぎた日常生活・経済生活にあることをもっと認識してもらいたいものです。明日はいよいよ参議院選挙の投票日、また過日のイギリスのEU離脱の是非を問おう国民投票のその後の混乱ぶりを見るに付け、改めて民主主義とはなにか私達に問いかけられたような気がします。私は民主主義の根本にあるものは哲学的・認識論的には不可知論の立場にたっているように思います。天上天下唯我独尊を語る仏陀は人間の不可知性の立場から己に拘るのではなく中庸に生きる大切さを唱えているように思えてなりません。小説「鬼平犯化帳・剣客商売」で知られる故池波正太郎は著「その男」の中で「日本人というのは、白と黒の区別があっても、その間の色合いがない。白でなければ黒、黒でなければ白と、きめつけずにはいられないところがある。しかし人の世の中というものは、そのように、はっきりと何事も割り切れるものではない。何千人、何万人もの人びと、みなそれぞれに暮らしも違い、こころも体も違う人びとを、白と黒の、たった二色で割り切ろうとしてはいけない。その間にある、さまざまな色合いによって、暮らしのことも考えねばならぬ。・・ましてや、天下をおさめる政治なら尚さらのことだ」とかたってます。民主主義はただ対立をあおるのではなく両者折り合いどこに求めるのか考えなくてはならないような気がします。憲法改正を心にもちながらも語らない、社会保障の財源をかたらないで選挙目当ての増税延期、それでは折り合いのつけどころがありませんが・・政治が政治家のものとしてかたられると見えないものが多くなって来るように思えます。世の中政治家の計らいで動かされるのはたまりませんね!