＊依存症ではないか？と思い始める（２）

２００７年２月、旦那の弟の結婚式が愛知県であった。

私にとって、結婚式は恐怖であった

必ずアルコールが出されて、飲酒することが当たり前のイベントだからだ

そして飲むことに寛容なイベントだ

飲んで飲んで酔いつぶれても、誰にも責められないイベントだ

自分の結婚式のときの嫌な思い出がよみがえる

それに

この時点ではまだ義父母には旦那の異常な飲酒のことを話してなかった

人の言うことには耳を貸さない堅物偏屈な義父

いつも息子を心配している義母

なによりお義母さんに心配かけたくなかった

披露宴がはじまると当たり前のように食前酒やワイン

ビールを飲み始める

私はその頃には飲酒している姿をも、見たくなくなっていた

完全に旦那の飲酒に対して「嫌悪感」だけだった

披露宴では長男ということで、本来なら旦那が

相手の親戚のテーブルに酌をしてまわるべきなのだろうが

私は怖くて怖くて「お酌回りに行こう」なんて言い出せるわけがなかった

義父母からもあっちのテーブルをまわって来いという指示もなかったので

自分の子供の世話が大変なフリをして、やりすごしていた

だけど

酌をしに行かないからといって

旦那の飲酒量が減るわけでもなく

どんどんお代わりをし、飲んでいった

＊依存症ではないか？と思い始める（１）

ただの大酒のみだと思っていた旦那は依存症だった。

気になる飲酒をし始めてから、依存症だと思うようになるまでを書く

思い返せば、２００６年の夏、飲みすぎて

私の習い事の発表会に来なかったことがあった

でもまだその時は依存症だと思うにはいたらなかった

おかしいな、おかしいな、とは思っていた

２００６年の１２月、学校での行事があったが

そのときに朝から飲酒していて酒臭く、一緒に行くのが嫌だったことを覚えている

お父さんが酒臭いと、それが原因で子供がいじめられるんじゃないかって

心配だった

その翌々週の音楽会でも、ちょっと酒臭かったかもしれない

朝飲んでいなくても、夜中の飲酒のためクチが酒臭いことが多くなったのだ

２００６年の年末は両実家には帰省せず

私の実母を呼び、お正月を一緒に過ごした

そのときも飲酒はしていたが、モラルある飲酒だったと思う

そして決定的だったのが２００７年２月の学校行事

お父さんの手助けが必要なイベントが学校であり、

私「パパやってくれる？」旦那「いいよ」ということで

その申込書のプリントに「父親参加できます」と書いて提出したのに

当日になって飲酒していてドタキャンしたのだった

こんなにモラルのない人ではなかったのに・・・・

依存症だと思い始めたのだった

そして２月の、旦那の弟の結婚式でのことだった

＊数々の粗相

結婚１４年になるが、その間旦那は飲酒時に色々な粗相をしてきた。

結婚後の“普通の飲酒”のときでも、失敗はあった。

泥酔し同僚にタクシーで送ってきてもらうのはいつものこと

何度も財布やカバンをなくす

どこで飲んでいたかもわからない

駅で寝てしまい朝帰り

ズボンを汚して、穴をあけて帰ってくる

ときには怪我して帰ってくる

冷蔵庫に放尿

社宅の一階下の家に間違って上がり、タンスに放尿

（深夜だったが、下のおうちの鍵がかかっていなかったのだ）

他にもあったけど今は思い出せません

あんなこんながありましたが、

このときはまだアルコール依存を考えもしませんでした。

ただの酒癖の悪い大酒のみだと思っていました。

＊飲酒のキッカケ・・・今思えば

旦那の飲酒のきっかけは

大学時代の体育会系クラブだったそうで

結婚前お付き合いしているときも

よくお酒を飲む人だなあと思っていた。

今思えば、１４年ほど前の結婚式の日

新郎である旦那の友人が

出入り禁止になっているお店があるとか言っていた。

（原因はもしかしたら酒癖の悪さかも？と思った。）

また、旦那の先輩が

「結婚したんだし、これからはジキルとハイドじゃいかんぞ」という

メッセージをくれていた。

結婚式の二次会で泥酔し

結婚式だって言うのに前の彼女の話をしだして

なんともいえない恥ずかし思いをした。

（これは飲酒してなくてもあることだが）

また、新婚初夜の宿泊先を知らされておらず困っていたら

（本人は景色のいい部屋を取って私をビックリさせようと思っていたらしい）

会社の同期の人がそのホテルを電話で探し当ててくれて

ふらふらの、千鳥足状態の旦那をホテルの入口まで連れて行ってくれた。

ありがとうとお礼を言って同期と分かれたあと

言うことを聞いてくれず、部屋には行かずに丼屋へ行った。

丼屋では食べたと思ったらカウンターにもたれて寝てしまい

起こそうとすると「うるさい！あっちへいけ！」と腕を振り払われた。

大きい声を出されて恥ずかしいやら情けないやら・・・

どうしていいかわからず、義父母へ電話して連れて帰ってもらおうかと考えた。

実家へ電話しようかとも考えた。

泥酔していて自分の力では動かないし・・・・

それで、結婚式に来てくれていた一人暮らしの後輩に電話した。

後輩は夜遅くにもかかわらず電車で３０分の道のりを来てくれた。

2人で旦那を抱え、ホテルの部屋まで連れて行ってもらった。

後輩にお礼を言い二人きりになったものの

泥酔してベッドで寝ている旦那・・・

悲しくなって指輪をはずして投げ捨てようとしたがやめた。

そのときなんとなく

「この人ととはコレが原因で離婚するだろうな・・・」

と思ったのをはっきり覚えている。

作り話ではなくて・・・・。