先の先生のことを書きながら自分の子供の
頃を思い出してみた。
嫌な先生に5・6年生で当たってしまった。
5年生のときはそうでもなかったが、持ち上がりで6年生になって
先生の授業が変わってしまったと生徒たちは感じ始めた。
社会の授業が特に顕著だったが、先生は言葉を発せず
黙々と黒板に自分の作った?どうせ教員向けの資料の丸写しがろうが
40分黒板に文字を書き連ね、「ハイ、ノートに写しなさい」とチャイムが鳴るまで
説明も何もしないのだ。
子供たちは不満を爆発させて先生の授業を止めさせたい思いで
給食に下剤を入れることを思いついた。
夏休みの最期の日にうちの電話がなった。
俺は最期の日なので親から遊びに行かず宿題を仕上げなさいと
外出禁止を受けていたので、彼らの元には行かなかったが
電話の内容は「先生の授業を面白くないと思っている生徒がおおいので
何とか意地悪して授業を壊してやろう」という相談だった。
俺も不満を感じていたので賛成した。
翌日学校に行ったら、クラスのメンバーが屋上に集まって相談した。
どうすればあの授業を変えさせることが出来るのか・・・子供の考えた知恵は
先生の給食に下剤を混ぜてやれば授業中におトイレに行かざるとえなくなり
授業は中断するだろうという単純なものだった。
下剤と言うのが面白かった。
先生が下痢するとうのもマンガの世界に思えた。
そこで担当が振り分けられ「うちに下剤があるから持ってくる」などと言い出す奴が
居て考える間もなく実行に移された。
ところが生徒たちは実行に移すとなると
意気地がない。実行できなかった。
が。が、だ。
悪がきが居て、先生のおかずには入れなかったが、もしかしたら誰かのおかずに
入っているかも知れないと小さなメモを回覧したのだ。
生徒たちはざわついた。
もしかしたら自分のおかずに下剤が・・・
誰も給食に手をつけない。
先生はそれをいぶかって糾弾した。
どこにでも居るんだ、チクル女子が。
先生はそれを聞いて激怒した。
放課後糾弾会が始まって「誰がこんなことを言い出したんですか?」
その先生の恐い目に耐えられなくなった子供たちは一斉に俺を指さしたのだ。
「へ?」
俺は確かに教室ではリーダー的な存在でクラス委員も勤めており、
確かに屋上での話し合いも司会者みたいなことをやったが・・・
すったもんだのひと悶着もふた悶着もあったが
その後も先生の授業は代わりがなかった。
いま、思うとあの先生も家庭で面白くないことがあったか、学校で人間関係に
悩んだか、そんな程度のことだったのではないかと思う。
しかし、子供たちは一生に一回しかない6年生の時期を
あの先生のせいで無駄にされたのだと思ってしまう。