武士は食わねど高楊枝 | 靴の一歩堂店主のブログ

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かつてお侍は「金儲けは卑しいこと」だとされ、

貧しくてもお金を稼がずに我慢するのが美徳とされました。


それが近代になって「武士道」がもてはやされ、

清廉な生き方の見本となりました。

特に徴兵制でほとんどの男性が軍人となり、

その精神が叩き込まれると、

ますますお金儲けは卑しいことになったと予想しています。


でもね、

武士も軍人も公務員で、

世の中のために頑張っていて崇高な仕事なのですけど、

そして下層に属する人は貧乏かもしれないけれど、

生活して行ける程度に確実に給料がもらえるのです。

だから、

そんな呑気なことが言えるのだと思います。



武士の給料を捻出するために年貢を納めたり、

税を納めたり、

そのための民間人がたくさんいて農業、工業、商業、サービス業を必死に働いて発展させたから、

高楊枝なんて言っていられたのです。


世のため人のために頑張る。

そして対価としてお金を儲ける。

皆んなが喜ぶ仕事こそ崇高なのだと私は思うのです。


一歩堂は決して儲かっているわけではないのですけど、

そんなお店にしてゆきたいと思っています。