平成になってから創業した企業やお店の「10年後の生存率」が10%以下と言われる中、
一歩堂が16年以上営業を続けてこられたのは、
他のお店と違う事をしてきたからだと感じています。
高度経済成長時代は皆んなと同じことをしていれば自動的に繁盛しましたが、
不況の時代に皆んなと同じことをしていたら10年以内に廃業してしまう90%の方になってしまうのです。
でも私は何でもかんでも皆んなと違う事をする天邪鬼ではありません。
「お客様に喜んでもらうには何をすべきか?」
「一歩堂を知っていただくには何をすべきか?」
って考えた時に、
今までの常識からは外れていても良いと思った事を実行しているだけなのです。
昨年の7月上旬は猛暑でしたが、
梅雨明け宣言が出る前に商店街皆んなで打ち水をして話題となり、
ニュースで紹介されました。
他の商店街でも打ち水をしましたが、
梅雨明け宣言を待ってからの実施でしたので話題にならなかったのです。
常識では打ち水は梅雨明け宣言が出てからの実施なのでしょうが、
実際には猛暑が続いているので早めに実行したらニュースにもなったし、
通りを歩く人にも喜ばれました。
先日の商店街のイベントでは人力車を走らせましたが、
車夫の方にお店の紹介をしてもらいながら走ってくれるようお願いしました。
賑やかしに人力車を走らせるイベントはいくつかありますが、
街の紹介をしながら走るのは前例がありませんのでニュースになりました。
国立の商店街ではご来店のお客様に他のお店を紹介する仕組みがありますが、
大きな特徴はお客様から「他に良いお店はないの?」と言われる前に紹介することです。
これも今までの常識を覆すものです。
こう言った「皆んなと違う事」をしようとしたら、
必ず反対意見が出てきます。
その理由は「前例が無いから」「今までの常識や仕組みから外れているから」です。
でもね、
誰かが今までと違う事をして行かないと、
社会の発展は無いのです。
現代の便利な社会は、
誰かが今までと違う事をして変えて行ったから成り立っているのです。
「前例通り」しかしていなければ、
人類は太古の昔と変わらない生活を送っていたことでしょう。
だから私は今までと違うことをやり続けるのです。