何のために働くのか? | 靴の一歩堂店主のブログ

靴の一歩堂店主のブログ

ブログの説明を入力します。

私が創業する際の先輩達からのアドバイスで感銘を受けたのは

「私達はなぜ商売をしているのか?」

「お客様が本当に求めているのは何なのか?」

を良く考えようってことでした。

 

人はなぜ働くのか?

当然生活のためです。

 

でも、目的が「お金を稼ぐため」だけだったら、

その目的のために何をしても良いってことになってしまいます。

 

私が先輩から聞いたアドバイスは

「仕事って世のため人のために役に立つことをして、

その対価としてお金をもらうことだ」ってことなんです。

 

「世のため人のために役に立つ仕事とは?」

まず真っ先に頭に浮かぶのは、

人が生きるための食べ物を作る農家だったり、

人が住むための家を作る大工さんだったり、

或いは諸々の製造業も想像できます。

安全を守る警察や消防や自衛隊だったり、

健康を守るお医者さんや看護師さんなどの医療関係者、

教育者、公務員などでしょう。

 

ただ、多くの人は、

それとはあまり関係のない「サービス業」で働いています。

製造業でもかなりの割合で製品を売る「営業部員」がいますし、

一歩堂のような小売業はあまり世の中の役に立っていないと感じるかもしれません。


でも、サービス業も人の役に立ち社会に貢献しているのです。

例えば一歩堂は「なかなか合う靴が見つからない」とお悩みの方に、

快適でお洒落な靴を販売することで、

その人の悩みを解決するだけではなく、

靴を通じて行動半径を広げて楽しい体験をしてもらい、笑顔にすることで人々の役に立っているのです。


いわゆる「飲み屋」さんも、

立派に人の役に立っています。

お酒や料理を提供するだけではなく、

楽しい時間と場所を提供することで人々を笑顔にし、

明日への活力の源となっています。


今はインターネットが発達して、

生産者が作った素晴らしい物を、

自分で調べることができますが、

それが自分に合っているかどうかを教えてくれるのは対面での提案に勝るものではありません。

なぜなら、

多くの人は自分が本当に欲しい、

或いは必要とするものに気がついていないからです。


一歩堂には「スニーカーが欲しい」とご来店の方が何人もご来店されますが、

「何故スニーカーを探しているのですか?」って伺うと

「来月、旅行に行くから楽なスニーカーを探している」なんて答えが返ってきます。

実はお客様が欲しいのは楽しく旅行をすることです。

だから一歩堂では歩きやすいスニーカーだけではなく、

歩きやすい上にお洒落なカジュアル靴を提案したりします。

ネット検索では、

絶対にそこに辿り着けないのです。



多くの人が就く営業や接客業って、

実は大切な仕事なのです!


学生の就職活動で一番人気が無いのは営業職です。

利益を追求する民間企業って、

人を騙して儲ける卑しい仕事と思われているからです。

でも実は人々を想像を超えて笑顔にする崇高な仕事なのです。