「あと2つ」

「思い出せん」

友が二人、何やら頭を悩ませている。


どした。
何が足りないのや


「いやね、都道府県を書いてみたんやけどね」

「なんど見返しても2つ足らない」


どれどれ…

君ら、ここで問題です。
平城京。大仏。法隆寺。鹿。せんと君。さて、何県。


「あ。」

「あ。奈良県か」


奈良県の人に謝っとき。
さて、あとひとつか…


「そやねん、奈良を入れてと。これで47やろ」

「あとひとつやな」


………答が判るまで悩んどきなさい。

今更ではありますが、おくりびとを観てきました。
偶々、近所の市民ホールで上映会がありましたのでな。

大筋は知ってましたが、どんな内容かまでは知らずに行きました。
嫁はんに、おくりびとって泣ける映画なん?って訊ねたぐらいでして。

結果。

最初から泣きっぱなし。
これはたまらん。
タオルがすっかり湿ってしまった。
観ていて一つ気付いたのだが、故人に対して、

何かしらの後悔を抱いていると泣けてしまうのではないだろうか。


もっと親孝行しとけば良かった、とか、
好きなようにさせてあげれば良かった、とか。
私よりも先に逝ってしまった、とか。

ああ、いい顔だね、満足な人生だったね、と誰からも笑顔で見送られる人生でありたいと強く思った。

絶対、いつかは人は死ぬ。
俺も必ず死ぬ。
その時、俺の周りに集まった皆が、にこにこと笑ってくれているような、
そんな人生を送りたいものだ。

ちょっと前の話だが、若様がこそこそっと教えてくれた。
七夕の短冊に何を書いたか、だ。

笹の葉に願い事を書いた短冊を吊るすのは、日本にだけ伝わる風習と聞いた覚えがある。
確か、芸事の上達を願うのが元々の由来ではなかっただろうか。
今ではもう、何でもかんでもオッケーのようだが。

で、若様は何をお願いしたの?

「大きくなったら、恐竜博士になれますようにって」

おおそうでしたな。恐竜博士。なれるといいねぇ。
…そう言えば、ピアノの選手とかも言ってなかったか?

「なりたーい。でも短冊、一枚だけだし」

んじゃさ、短冊が一杯あったらどうする

「えぇとね、恐竜博士とピアノの選手と、お寿司屋さんと、シンケンジャーと…」

短冊鈴なりだな(笑
そんなにある中で、恐竜博士が一番だと

「恐竜博士はいいよねー」

うん。いいよねー。何しろ、恐竜の博士だもんな

「お父さんは何になりたいの」

お父さんか。
…なりたいものか。

「ないの?」

ある。
あるんだけどね、短冊一枚だけで足りるんだけどね。
なかなか難しい短冊なんだよ

「好きだったら、いっぱいがんばれば、きっとなれるよ」

それはいつか、君に言った言葉だが(笑
はい。がんばります。


こういう事を書くと、またお叱りをうけるのだろうが。

秋田県の八峰町で、下校途中の小学生の前を熊が横切ったそうだ。
体長70cmというから、まだ仔熊だろう。
学校からの連絡を受け、猟友会が駆除したという。

うちの樂ちゃんで今、体長50cm強かな。

勿論、柴犬と野生の熊を大きさだけで比べるのは愚かではあるが、

それにしても他に方法は無かったのだろうか。



睡眠薬とか、臭いや音で怖がらせて奥山に追い込むとか。

リラックマだのテディベアだのクマのプーさんだの、片方では可愛いと頬を緩め、

リアルな熊は例え小さかろうと射殺する。

北極熊を守る為に温暖化を防止しなければと振り上げた拳は、身近な恐怖に振り下ろされる。

熊に違いは無いのだがね。

かく言う俺も、日々を矛盾の中に生きている。
いや、生きざるを得ない。
偉そうに言ったところで、先ほども弁当で肉を食ったところだ。
自らの手も汚さずに手に入れた肉だ。
昨日は家の中に入ってきた蜂を殺した。

本質は同じだ。
ただ俺が、並外れて熊が好きなだけに過ぎない。
対象を熊から鯨に換えたら、日本を責める人達の気持ちも判らなくはない。

結局、人は傲慢なのだろうな。


樂ちゃんの散歩中。
目の前にいた中学生の男の子達が、何やら熱心に話しこんでいる。

「JRの駅?」

「そや。東海道本線、山の手線、環状線、なんでも来いや。」

ははぁ、この子はアレやな、『駅の名前が言える子』なわけや。

「ふーん…そう」

おや。みんな感心してる中で、一人だけ冷めてる奴がいるな

「なんやねん。ふーんて」

「僕な、エヴァンゲリオンの使徒、全部言えるよ」

「おおーすげー」
「マジ?!」

すごいのか(笑


「七番目は?」

「イスラフェル。分裂するヤツ」

「十番目」

「サハクィエル。落ちてくるヤツ」

「は、八番目っ」

「サンダルフォン。マグマ泳ぐヤツ」


おじさん、必死でメモしました(笑

「五番目っ!」

「ラミエル。ヤシマ作戦な」

あ、それ知ってる(笑
帰ってきたウルトラマンのプリズ魔に似てるヤツだ。
そう言えば俺、ウルトラ怪獣なら今でも殆ど言える(笑