富山港線の路面電車に乗る | みののかみのブログ アメブロ版

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美濃国出身・在住のみののかみが日々気付いたこと・感じたことを書き出すもの也

史跡および日帰り天然温泉の訪問記が殆どと成り候

富山へ、鉄道を満喫する旅に行ってきた。
出来れば、

すべて交通機関で富山まで行きたかったが、
岐阜や名古屋を早朝に出発する鉄道もバスも
富山着がどうしても11時以降になるため、🕚
自宅からクルマで東海北陸道を走り、🚘🛣️
富山県内に早い時間に入ろうと考えた。
自宅からクルマで直接富山県へ走れば、🚘
交通機関で経由しなければならない
岐阜市や名古屋市の都心部で
新型コロナへの感染に怯える必要も無い。😷
 
今回、富山を訪れた第一の目的は、
富山地方鉄道の富山港線の電車に乗ること。🚈
富山港線は、富山市街北郊の
神通川河口の港町の岩瀬浜と
富山駅を結ぶ鉄道路線で、🛤️
大正14年(1923年)に開業してから
ずっと普通鉄道路線として続いていたのが、🚃
北陸新幹線の開業と、🚄
それにともなう富山駅全体の高架化によって
富山港線はLRT(路面電車)化されることになり、
平成18年(2006年)から
富山港線の全線と設備が軌道線に変えられた。🚈 
同時に鉄道線を運行していた国鉄⇒JR西日本から
「富山ライトレール」という、
新設の第三セクターの会社に運営が変わったが、
富山駅の高架化による駅付近整備事業が進むと、
富山港線の線路を、富山駅以南に展開する
富山地方鉄道の富山市内軌道線の
富山駅停留場に接続することになり、🚉
今年令和2年(2020年)の3月末に
富山市内軌道線とつながって、
同時に富山ライトレールは富山地方鉄道に譲渡され、
市内軌道線と一体運用され始めた。
富山港線は、もともと、鉄道線を開業した
富岩鉄道という会社が富山地方鉄道に合併後、
国鉄(戦前は鉄道省)に買収された歴史があり、
戦中戦後の77年間を経て
富山地方鉄道に戻ってきたことになる。
富山の市街地は、
北は岩瀬浜の港まで連続した市街地が、
国鉄➡️JR西日本➡️あいの風とやま鉄道の
北陸本線によって南北に分断され、🏙️🛤️🏙️
富山城跡や城郭跡の一角に建つ富山県庁がある
南側の市街地にのみ、🏯🏙️
軌道線(路面電車)の線路網が延びていて、🚈
北陸本線の北側には
軌道系の交通機関は富山港線1本のみで、
その交通網再整備と
北陸本線の以南⇔以北の連絡交通活性化の意味で、
富山地方鉄道が富山港線を吸収して、
南側市街地の市内軌道線を
富山港線と一体にしたのだと分かる。
 
今年3月末の市内軌道線接続以来
富山港線に一度乗車に行きたいと思っていたが、
新型コロナの大流行で富山への旅が出来なくなり、
流行の一旦終息を待って北陸地方への旅を再開し、
福井県や石川県には何度もクルマで出掛けた。
そして、今回は、
富山地方鉄道富山港線に乗車する以外に、
魚津市の魚津城跡と
新潟県糸魚川市の糸魚川駅の展示施設
「ジオパル」にも行きたくて、
富山市から糸魚川市へ移動して戻る旅を考えた。
 
今回の時期は第二波の大流行中ではあるが、
富山県内の新型コロナ流行が非常に少なく、
岐阜県も県外への旅行の中止勧告はしていないため、
富山への旅を決行することにした。
なお、今回の猛暑の時期に出掛けた直接の理由は、
地元の自治会がおこなう祠の行事に
理由があって参加しないつもりで、
行事の時間に遠くへ出掛けていたかったことだが、
その精神的なモヤモヤを抱えていたためか、
トラブル続きの一日になってしまった。
 
朝、早起きして朝食を摂り、🥢
5時に自宅を出て、🕔🚘
東海環状道から東海北陸道へ走る。🛣️
お盆の最後の休日だが、
高速自動車道はがら空きの状態で、
時折県外ナンバーのクルマと
抜きつ抜かれつになるものの、
順調に県内の山岳地帯を抜けて富山県に入った。
そして砺波平野の入り口にある
城端サービスエリアで休憩して、
小矢部砺波ジャンクションから北陸道に入って、
小杉インターで高速自動車道を下りた。
 
富山駅から富山地方鉄道の軌道線電車に乗るには
北陸本線の駅にパーク&ライドするべきと思い、🚘🚉
あいの風とやま鉄道の小杉駅の駐車場を目指した。
事前に駐車場案内のサイトを見て、
小杉駅の北口に駐車場があると把握していたが、
行ってみると、北口の駐車場は月極め専用で、
それならばと南口へ回ると、
南口の駐車場の1日駐車料金は800円とあった。🤤
800円ならば、
富山駅へクルマで行ってしまっても同じ料金で、
わざわざあいの風とやま鉄道の電車に
乗る必要はないと考えて、
富山市街地へクルマで向かった。🚘 
次に目指したのは、
富山地方鉄道の路線網の南の拠点の南富山駅。
立山方面へ向かう不二越・上滝線の駅に
市内軌道線が接続する富山地方鉄道の要衝で、
ここならば駐車場はあり、
駅で色々な種類のきっぷも販売していると思った。
しかし、南富山駅の周囲をぐるりと回っても
一般駐車場はまったく見当たらなかった。😧 
それならば、富山市街地を抜けて東へ向かい、
富山地方鉄道の本線と立山線が分岐する
寺田駅はどうかなと、
ナビが役に立たず迷いながらも寺田駅へ走った。
しかし、農村集落の奥に入った場所の寺田駅は、
月極め駐車場こそ何箇所も見たが、
一般駐車場は「閉鎖しました」と案内があり、
駐車を断念した。😰
これは富山駅へ行くしかなくなったと観念して、
富山駅南口へ20分ほどかけて走り、
駅から近くても駐車料金が安いところは無いか探し、
高層マンションや結婚式場に囲まれた
1日800円の駐車場に入った。🅿️🚗
岐阜や名古屋のあたりでは、
駅員のいる駅もいない駅も、
駅に隣接した土地を確保出来たところはほとんど、
一般駐車場が寄り添って設けられていて
(名鉄の子会社の
 名鉄協商が運営する駐車場が多い)、
都心のターミナル駅から離れるほど
駅に隣接する駐車場の一日料金は安くなるのだが、
富山は事情が違うのだなと思い知った。
それだけ、富山駅以外の駅では
パーク&ライドが定着していないのかも知れないが。
 
富山駅近くで駐車した後、
市内軌道線の富山駅停留場と
あいの風とやま鉄道の富山駅出入口を通り過ぎて、
一度富山地方鉄道の電鉄富山駅へ行き、
きっぷ販売センターと書かれた窓口で
富山地方鉄道の鉄道線と軌道線の
共通一日フリーきっぷを購入した。 

今日一日で何度電車に乗るか分からないと思ったが、
代金2,600円は、ほぼ全線乗車して、
ようやく元を取れる金額だった。
そしてこの1日フリーきっぷの大きさが、
カードサイズより大きくて、
スマホケースのチケット入れポケットに入らず、
仕方なく、一緒にもらえた時刻表の冊子と一緒に
ズボンのポケットに入れたのだが、👖
このことで、後で大変な騒ぎとなった。
 
市内軌道線の富山駅停留場に戻り、
富山港線のりばへ行く。
富山駅停留場の、
新しく軌道線に加わった富山港線ののりばは、
従来の駅南側市街地の軌道線と
プラットホーム北の
自由通路を挟んだ場所に位置している。
南側市街地の軌道線へ折り返す電車は
富山港線ののりばに入らず、
自由通路南のホームに停車し折り返して行くが、
富山港線に入る電車のみ、
自由通路を横断して専用プラットホームに入る。
南側市街地の市内軌道線は、
サツマイモやレモンの形のような
一応環状形になった線形で、🍠🍋
神通川を越えて富山大学前へ行く系統もあり、
系統は市街地をぐるぐる回るライン以外にも、
結構たくさんある様子。
そして富山駅を越えて
岩瀬浜までの富山港線直通系統も加わり、
行先表示と停留場のアナウンスに注意していないと
慣れていない者は迷子になってしまう。
岩瀬浜まで富山港線を往復するだけなら、
自由通路の北に富山港線のプラットホームがあると
覚えておくだけで助かるのだが。
 
岩瀬浜行きの富山港線の電車が来て、乗り込む。 
なんとか座れたものの、結構乗車があり、
見回すと、高齢男性の乗客が非常に多い。👴
スポーツ新聞を手に持った人も多い。👴📰🗞️
それは、停車駅を確認してすぐに分かった。😃💡
終点の岩瀬浜の1つ手前が「競輪場前」駅なのだ。
案の定、高齢男性の乗客は、全員ずっと降りず、
競輪場前駅で一斉に下車していった。🚉👴💴🚲
そういえば、岐阜で走っていた名鉄美濃町線にも
同名の「競輪場前」停留場があったことを思い出した。
地方の鉄道にとって、
こういうギャンブル客は良い収入源なのだなと思う。
電車はギャンブル客をたくさん降ろして
競輪場前駅を発車後、
すぐに終点の岩瀬浜駅に到着した。🚉
到着した電車が折り返しとなって
南富山駅行きとなる次の発車は、下車の10分後。
駅の北の通りにも出て岩瀬浜駅を観察し、

南富山駅行きの発車時刻まで歩いていたら、🚶
ズボンのポケットに入れていた
スマホを出した瞬間に、📱
スマホと時刻表冊子に挟まっていた
1日フリーきっぷを落としてしまった。
そしてその落下に気付かずに
南富山駅行き電車に乗車してしまった。🚈
1日フリーきっぷが無いことに気付いたのは
3駅先の萩浦小学校前駅に到着時だった。🚉
運転士に1日フリーきっぷを紛失したことを申告し、
萩浦小学校前駅で無料で降ろしてもらい、
反対方向の岩瀬浜行きのホームに移った。
しかし岩瀬浜行き電車が出た直後で、
次の電車は15分後で、
1つ先の東岩瀬駅まで歩けると判断し、
東岩瀬駅まで歩いた。
幸い、富山港線の各駅間では最短の駅間で、
ものの5分で東岩瀬駅に到着したが、
富山港線で唯一残る、
大正13年(1924年)の富岩鉄道開業時からの
東岩瀬駅の駅舎を観察して待ち時間を過ごせた。
 
駅舎には鉄道線時代のホームも一部付いているが、
現在の富山港線は、
東岩瀬駅もLRT用の低いホームを使用していて、
駅舎は鉄道運行には使用されていない。
 
岩瀬浜駅へ次の電車で戻り、
紛失した1日フリーきっぷを探す。
駅のあたりを見回して歩くと、
自転車置き場の手前に、
今日の日付印が押された
見覚えある1日フリーきっぷが、落ちていた❗❗
もし見つからなければ、
購入金額が高額だったこともあり、
交番へ行って紛失届を出し、
実費で富山駅へ戻り、
計画を大幅に変えようと考えたが、
これで無事、計画を元通り遂行出来ると
胸をなでおろした。😂
 
岩瀬浜駅から富山駅へ戻る。
乗車した電車は大学前行きだった。
今度の電車は、岩瀬浜駅を発車後、
競輪場前駅に到着すると
やはり高齢男性がたくさん乗車したが、
10代や中高年女性も多く、
割と都会的な客層だった。
 
この富山港線は、
奥田中学校前駅以北は
かつての富岩鉄道以来の線路を使用していて、
奥田中学校前駅以南はカーブして
インテック本社前駅を経由し
富山駅の駅舎へ進んでいく。
奥田中学校前駅の南には、
富山港線のLRT化されなかった線路跡が
サイクリングロードとなって残されている様子で、
地図で見ても、
北陸本線(あいの風とやま鉄道)の手前まで
細い道が緩やかにカーブして続いている。
今度富山に来た際には、
この線路跡の道を歩いてみようと思った。
 
富山駅停留場に到着し、
見つかった1日フリーきっぷを、運転士に
「どうもすみませんでした。」と言いながら見せて、
富山港線電車から降りた。
時刻は11時過ぎ。🕚
朝食が早かったので、
全面高架化で真新しくなった富山駅駅舎の
食事どころへ昼食に行こうと考えた。🍚🥢
駅舎内の案内地図を見て、
富山名物を食べに行こうと、
あいの風とやま鉄道の改札に近い
「きときと市場」の中に店舗がある
「白えび亭」へ歩いた。🚶
 
「白えび亭」のメニューはすべて1,100円以上で、
出される食事は庶民的ではないのかなと思ったが、
白えび天丼は割とリーズナブルで、
注文して食べた。
白エビは小さなエビで、🦐
丼には何匹も天ぷらになって載っていたが、
とても美味しくて、一人前で充分に満足出来た。
 
その後、魚津市の電鉄魚津駅へ行こうと
富山駅の高架に隣接する電鉄富山駅へ行く。🚉
時刻は11時半過ぎだが、
富山地方鉄道の本線は
12:21の特急まで発車がなく、🕛
立山線も11:55の普通電車の発車があるのみ。
その間に、スマホのバッテリー消耗が心配になって、
家電量販店かコンビニで充電器を買い求めようと
駅前の通りへ出た。📱🔋
市内軌道線に様々な路面電車が走るのは
見ていて面白かったが、🚈🚊
富山駅前では充電器を扱う店はコンビニしかなく、
しかも充電器を販売していないコンビニもあった。
 
富山地方鉄道本線の特急発車まで
たっぷり時間があり、
電鉄富山駅の目の前で金沢行き高速バスを見て、
富山駅の北口へ抜けて
富山港線の線路が
富山駅停留場につながる箇所を見に行き、
電鉄富山駅に戻る際に
「きときと市場」の一角で
富山のミネラルウォーターを購入した。
 
それでも電鉄富山駅のホームに行くと、
特急の発車まで余裕があり、
全国各地で昭和時代から活躍していた
電車が集結している様子を楽しんだ。
乗車する宇奈月温泉行きの特急は
元京阪電鉄の特急車両だが、
その発車間際に隣のホームに
元西武鉄道の特急「レッドアロー」車両が来た。
 
宇奈月温泉行きの特急電車は、
12:21定刻に電鉄富山駅を発車した。🚃
本線も立山線も1時間あたり1~2本という
過密ではないダイヤだが、
乗客数は座席を埋めるには至らない少なさだった。