■11/28
□加藤礼子ヴァイオリンリサイタル vol.3 「ラテンアメリカ」
ヴァイオリン:加藤礼子さん
ピアノ:小林浩子さん
加藤さんの全5回(予定)のヴァイオリンシリーズも今回で3回目。
でクラシックではなかなか珍しいテーマの「ラテンアメリカ」。
もともとはもっと狭く「ブラジル」だったようですが、ヴァイオリンの曲自体がなかなか見つからず「南米」まで広げたというお話もされていました。
そういった意味では聴いたことがない曲がたくさんでしたけど、全編を通して南米らしいというか加藤さんも小林さんの演奏もまさに熱演でした。
激しい感情を迫力ある音で表現していたと思います。
また加藤さんは演奏する姿というか雰囲気も「キリっ」とした感じでかっこいいんですよね~。
前半のヴィラ・ロボスのヴァイオリンソナタ2曲も素晴らしかったですが、個人的には後半のヒナステラの曲が超絶忙しい曲で印象に残りました。
ブラボーでした。
平日ですし(ちょっと失礼ですが)マイナーな曲がメインであるにもかかわらず多くのお客さん。さすがですよね。今までのリサイタルシリーズやその他公演(先日は新潟室内さんとの協奏曲もありましたし)でのレベルの高さも含めて、加藤さんへの信頼というか期待なんでsしょうね。
(スタジオA 2000円)
■12/1
□高瀬アキ ピアノと朗読のワークショップ@JAZZ FLUSH
ちょっと前に大作さんと笠原さんの朗読と音楽のコラボイベントを見たばかりですが、この日も朗読に音楽(ピアノ)のコラボイベント。
もともと興味はあったのですが、事前情報で興味を持っている人がご出演ということもあり行ってきました。
のべ15名の朗読に対して、一流のジャズピアニストの高瀬さんが即興でピアノ演奏をあわせるというもの。
朗読の出演者の中には大活躍中のジャズプレイヤーさんもいましたし、
朗読の内容も
・絵本(なので朗読は少ない)を身体全体を使って表現したり、
・紙芝居だったり、
・短編の物語だったり、
・詩だったり、
・自作の文章だったり、
・単純に「読む」だけでなく表情や簡単な仕草も交えて「演じる」という感じだったり、
とバラエティに富んでいました。
またそこに高瀬さんのピアノが合わさるわけですが、特殊奏法も交えて非常に即興性の高い演奏。
ただ、朗読前のほんの数分の打ち合わせだけですが、高瀬さんも演奏だけでなく語りで参加したりと非常に見ごたえのあるライブでした。
(JAZZ FLUSH 1000円 1drink 込み)
□新潟大学管弦楽団 第55回定期演奏会
このところの新大オケは本当にいい演奏をするな~、という印象です。
正直「大学オケ」ですからメンバの移りかわりは宿命ですし、またメンバ自体も非常に多いですから練習も大変でしょうし、結構曲ごとに演奏者も入れ替わりますし大変だと思うのですが非常に「厚い」というかいい演奏です。
そして今回もいい演奏でした。
特に後半のシベリウスが良かったですね。
河地先生の指揮のもと、単純に「まとまっている」というだけでなく、伸び伸びとした演奏に思えましたね。
これからも期待です。
(りゅ~とぴあ 700円)
■12/2
□鍵盤世界へようこそ
ピアノ:川崎祥子さん
チェンバロ:笠原恒則さん
ピアノとチェンバロという活躍した時代が異なる2つの楽器のコラボ。
今年の6月にも品田さんと笠原さんによる演奏会があって、このときには2つの楽器の音色の違いを意識しつつ調和を楽しむ、という感じで素晴らしいものでしたけど、
今回は自由な鍵盤奏者お二人のコラボですから、より「楽しむ」ことに重きをおかれている感じでしたね。
チェンバロが主に活躍したバロック時代の曲もありましたけど(川崎さんがバロック曲を弾くというのもレアかと)、その後はお二人のオリジナル曲だったり歌謡曲、ディズニーがあったりと非常にバラエティ豊富で楽しい内容となっていました。
そんな中でも川崎さんと笠原さんがそれぞれ今回の演奏会のために「ピアノとチェンバロのための曲」の披露も。
ピアノとチェンバロという組み合わせ自体がレアですし、編曲モノではなくオリジナルで組み合わせのための曲というはまさしく「レア」です。
お二人の曲は雰囲気はまったく違いますけど、それぞれの楽器(特にチェンバロ)の音色を生かしたとっても素敵な曲でした。
とにかく芸達者なお二人らしく、観客に楽しんで欲しいということが伝わってくる演奏会でした。
楽しかったです。
またこの公演の前にちょっと早めに内野駅に到着して「アトリエ・セントー」さんの「鬼火」にも登場した「吉田稲荷神社」へ行ってみました。
街中にいきなり神社が現れるわけですが、鳥居参道というか鳥居が連なっているところを通るとなんだか不思議な気分になりますね。
(内野まちづくりセンター 2000円)
□東京交響楽団 第111回 新潟定期演奏会
指揮:飯森泰次郎さん
チェロ独奏:ウェンシン・ヤンさん
なんだか個人的には結構久しぶりな東響さん。
というのも毎回チケットは買っているのですが、台風接近とかいろいろあって9月と11月の2回スルー。
この2回はピアノ協奏曲(なので、一番安いパイプオルガン脇の席でも非常に良く見えてお得)だったし楽しみにしていたのですが..
で、今回は前半はチェロ協奏曲。
チェロはいつもの私の席だと完全に背中ですし、音も身体でふさがれるし...ということもあってピアノに比べるとお得感は減りますけど、それでも素晴らしい演奏というのはわかりますし、値段のことを考えると十分です(というか、ピアノのときが本当にお得すぎる)。
ソリストアンコールも2曲、サービス満点でした。
そして、個人的には後半のワーグナーが非常に良かった。
メジャーな曲ですけど、だからこそ改めて「東響」の素晴らしいオケで聴くと「やっぱりすごいわ~」というのが実感できますね。
心躍る演奏でしたね。実際「ブラボー」の掛け声もたくさん上がっていました。
ちょっと久しぶりに東響を聴いて、やっぱり東響はすごいな~、と改めて感じました。
(りゅ~とぴあ 1800円)