05/05 第8回 新潟クラシックストリート | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

記事にするのが遅れましたけど...

5/5は年に1度のクラシックストリート。
ラフォルジュルネが年末くらいだったかに中止が決まってどうなるか心配していましたけど無事開催。


またラフォルジュルネの代わりに新潟市の新イベント「春の新潟 音楽ウィーク」と連携するようになったようですから、来年以降も大丈夫かな???

とにかくこんなに素敵なイベントですから、ぜひとも継続して欲しいものです。

当日は天気も心配でしたけど(明け方は随分雨が降っていたと思うのですが)、昼前にはちょっと風は残りましたけど晴天になりましたね。なによりです。

毎年のことながら、事前にルートを検討するのも見たい公演がたくさんで非常に贅沢な悩みですが、そんなところから楽しいものです。

以下、私が周った公演です。

■12:00 スワンさん

トランペット:渡部遥さん
トランペット:真水京子さん
ピアノ:塩谷翔さん

狭い会場なので早めに移動。そうしたらお隣に真水さんとは「ミルフィーユ」で一緒のクラリネットの伊奈さんや北村さんもいらっしゃいました。
もちろん、伊奈さんや北村さんもクラシックストリート内で本番があるわけですが、空き時間には演奏者さんも他の公演を楽しむというのもいいものだな~、と思いますね。

トランペットの渡部さんと真水さんはトランペットデュオの「スノー・カミーリエ(英語で【雪椿】の意)を結成されているんですね。
展覧会の絵のプロムナードから始まり、いろいろなトランペットを紹介しながらの軽快で勢いのある演奏は気持ちよかったです。

楽器紹介のたびに演奏された「こいのぼり」(笑)。「ちょっと一曲」といいつつ毎回同じ曲でウケ狙いもあったと思いますが、同じ曲だからこそ楽器の音色の違いというのがわかりやすかったですね。


たくさんのトランペットが準備されていました。

またこの公演にはNHKのカメラが取材に入っていました。あとから確認すると動画付きのWebニュースになっていたようですね。
地上波では放送されなかったのかな?


手前にNHKのカメラマンさん

ちなみにNHKのウェブニュース。

後半に上記公演の様子が収録されています。

http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20180505/1030002972.html

■13:30 新潟市美術館

ピアノ:品田真彦さん
ピアノ:品田宇彦さん

スワンさんの公演後徒歩移動して美術館まで。普段だったらちょっと遠い会場でルートに組み込みにくいのですが品田さんがご兄弟でのご出演とあればぜひ、ということで行きました。


開演までちょっと時間もあったので作品も展示されていたので見ていたのですが、ピカソの作品もあったりしてなかなか豪華でした。

椅子も結構な数が準備されていたのですが開演前には満席状態。立ち見のお客さんもいらっしゃいましたね。

公演はまずはお二人の連弾。男性二人の連弾ですからさすがの迫力と勢いですね。聴きごたえありました。
その後はソロで宇彦さんがドビュッシー、真彦さんがガーシュイン。

どちらも素晴らしい演奏で、全然違う雰囲気の曲の対比がまた面白かったです。

ただ、完璧に個人的な印象ですが、なんとなくのお二人のイメージからすると選曲が反対の方がしっくりしますね(ごめんなさい)。



■15:00 スワンさん

美術館から改めてスワンさんに出戻り。30~40分前に到着。余裕をもって席を確保です。

バリトン:武藤正晃さん
サックス:鷹田わこさん
ピアノ:田中健太郎さん

皆さん大学生および大学院生ということで、私が周った公演の中では最年少グループです。
イベント全体としても、中央高校とか敬和学園高校のコーラス部の出演はありますが、かなり若いグループであるのは間違いないですね。

ただ、当然ですけど若いとはいっても現時点でかなりご活躍ですし、実際に演奏も聴いたことがある方ばかりの実力者揃いですね。

サックス、バリトン、そしてピアノがそれぞれメインとなる曲も良かったですけど、最後の3名での日本の歌曲を集めた曲が編曲も面白くって素敵でした。



■16:00 A7さん

ソプラノ:イヒョンスンさん
ピアノ:小林ちひろさん

スワンさんでの公演後、次公演まで空き時間は30分。人気のヒョンスンさんの公演ですからダメで元々というつもりでA7さんに寄ってみたら意外と前方席が空いていたので確保。ラッキーです。
まあA7さんは狭い会場ということもありますけど、この後10分くらいですぐに満席になり、開演前には立ち見&通路でしゃがんでみる人も多数。ホントにいいタイミングで入店できました。

公演はヒョンスンさんは喉の調子が悪く、かなりつらそう。
それでも来てくれた観客のためにと精一杯歌って、そして、本業ではないピアノの演奏も見せてくれました。

本来のパフォーマンスができなかったのは残念ではありますが、現時点でできることを精一杯してくれたのは立派だと思います。

■16:30 音文ホール

フルート四重奏:フルートアンサンブル・デュレーヴさん
(フルート:浅利守宏さん、渡辺優子さん、栗原茉莉子さん、髙橋萌優花さん)

A7さんでの公演後、急ぎ足で音文へ。途中入場ですがホールですから席の心配は要らないですね。
曲間に席につきます。

クラシックストリートでは見る回数が非常に多いデュレーブさん。私は2012年の第2回から見始めて今回で6回目の参加(2013年は体調不良で不参加だったため)なのですが、全6回のうち5回観ています。
演奏のレベルも高いですし、安心感があるのはもちろんではありますが、会場が音文ホールになることが多いというのが大きいんですよね。

音文は練習室も含めて会場が集中していてルートに組み込みやすいですし、音文ホールは途中入場もしやすいということがありますね。

※ただ6回のクラシックストリート参加で5回観ているわけですから当然トップかと思ったのですが、改めて過去記録を見返してみると、チェンバロの笠原さんがいろいろなアンサンブルでの参加ではありますが通算6回観ていましたね(笑)。今年も2コマ見ているし。我ながらびっくり(笑)。

浅利さんの上品な曲紹介と、優雅な音色があいまってまさにゴージャズな雰囲気でした。



■17:00 音文練習室10

捷克乃風の皆さん
ソプラノ:田辺千枝子さん
ソプラノ:西谷純代さん
テノール:永井昭光さん
ピアノ;澤田茜さん

途中入場ではありますが、音文練習室10は80名と練習室の中でも大きい方ですしまあ大丈夫だろうと思っていたのですが、行ったらびっくり。ほぼ満席状態。
既に立ち見のお客さんもいたのですが、私はちょっと空き席を見つけてなんとか着席。その後も立ち見のお客さんは増えていきましたね。さすがの大人気。

内容は30分限定で、かつ、照明とか舞台装置も非常に限られたものではありますが「こうもり」。
それも歌の部分だけの抜粋ではなく、ちゃんと「歌劇」としての公演でした。

衣装のピアノの後ろにちょした舞台裏を作成しての衣装の早換えだったり、とにかく演出も凝っているいるし準備も大変だったのではないでしょうか。
もちろん、ベースとなる歌、そしてピアノも素晴らしかったです。

クラシックストリートでこんな公演が見れるとは思いませんでした。非常に面白かったです。
会場も大盛り上がりでしたね。終演後は「もっとみたい~」というような言葉がそこらじゅうから聞こえてきました。



途中入場ですがなんとか座った座席からスマホなので非常に小さいですけど(汗)。でもホントにたくさんのお客さんでした。

 

■18:00 音文練習室11

捷克乃風さんの公演後、17:30から別の練習室での公演もありましたが、会場も30名限定と狭い会場ですし最初から行くのはあきらめて、次の練習室11での公演を待って入場。
夕方になってきましたけど、お客さんはまだかなりいらっしゃいましたね。

ソプラノ:横田聡子さん
チェンバロ:笠原恒則さん
トラヴェルソ:丸山友裕さん(ゲスト)

フランスをテーマにした曲の特集。ただ時代はさまざまでした。

バロック時代の曲ではバロックフルートの丸山さんも参加されてなかなかに優雅な仕上がりとなっていました。
それ以外もラヴェルが作曲した曲があったり、横田さんの歌声そしてチェンバロソロ曲もあったりして非常にバラエティに富んだ内容になっていました。

ただ、申し訳ないですが一番盛り上がったのはアンコールではないでしょうか。

アンコールでは笠原さん、横田さんが共通のファンというギタリスト(名前は失念)の方のロックが演奏されました。
個人的には笠原さんのチェンバロでロックというのは驚きませんけど(笑)、横田さんのロックというのは意表をつかれました。

さらには間奏の間に横田さんが一旦奥に戻ったと思ったら、衣装をガラッと変えてロックミュージシャン風で再登場。
驚きましたが、かっこよかったです。


本編はこんな感じでしたけど、、、、

 


アンコールではガラっと雰囲気が変わりました。


■18:30 音文練習室10

テューバ:町屋達さん
ピアノ:黒田麻里子さん

前の公演終了後、いそいそと隣の練習室へ移動。
町屋さんのテューバです。

そもそもテューバのソロを聴ける機会自体がなかなかありません。もちろんテューバですから低音で重厚な感じではあるのですが、
それでもメロディを聴くと金管らしく明るく軽快な特徴も持ち合わせているんですよね。

面白い演奏でした。

■19:30 音文練習室11

越友楽道のお二人
チェロ:根津要さん
チェンバロ:笠原恒則さん

バロック時代の曲を普段からも演奏しているという越友楽道のお二人。
クラシックストリートにはこのコンビでは初出演ということですけど、内容はお祭り要素一切なしのど直球プログラム。

今まで10年以上の演奏会の中で屈指の名曲というジェミニアーニさんのチェロソナタとバッハのガンバソナタ。
決して一般的に知名度が高い曲ではないと思うのですが、それでもこだわってそういう選曲を持ってくるところが非常に潔いですね。

会場も練習室ということで、部屋全体の雰囲気というか趣などは普段演奏会でよく使われている県政記念館にはかなうわけもありませんが、音響という意味では逆に充分ですよね。

クラシックストリートの締めにふさわしい重量級のプログラムでした。




■全体的に...
天気も良かったですし、私が周ったのが人気の公演ということもあるのかもしれませんけど、どの会場も非常にたくさんのお客さんでした。
もちろん、私みたいに普段から演奏会通いをしている音楽ファンも多いとは思うのですけど、普段はあまり演奏会にはでかけないけどイベントやっているから行ってみようというお客さんも多かったと思います。


ぜひともそういった人に普段の演奏会にも足を運んで欲しいものですね。

また、この素敵なイベントが来年以降もず~っと続くことを期待します。

(市内各所 1日フリーパス 1000円)