01/07 新潟アルス・ノーヴァ 新春ファミリーコンサート | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

コンミス、ヴァイオリン:廣川抄子さん
司会、ソプラノ:山下尚子さん

ヴァイオリン:庄司愛さん、藤田旬葉さん、井口歩さん、佐々木友子さん、原山美香さん
ヴィオラ:片倉多恵さん、加藤礼子さん
チェロ:渋谷陽子さん
コントラバス:星野勝彦さん

フルート:市橋靖子さん
オーボエ:金子いつかさん
クラリネット:広瀬寿美さん
ファゴット:小武内茜さん

ホルン:宮野大輔さん
トランペット:藤井裕子さん

パーカッション:本間美恵子さん

ゲスト
筝:武藤祥圃さん
ピアノ:若杉百合絵さん、小黒亜紀さん
朗読:宝よなぐさん

4日のヤマハさんで開催されたニューイヤーコンサートにも行きたかったのですが、ちょいと体調が悪く自宅で寝てました。ということで、この公演が2018年最初の音楽系の演奏会になりました。

音文に行く前に可児さんで食事&ちょっとご挨拶したあとに、白山神社裏の松尾神社へ初詣。さすがに普段はひっそりしている裏のエリアも今日は結構お参りのお客さんがいらっしゃいましたね。

松尾さまへお祈りするのに順番待ちをするなんてなかなかありません(笑)。

でも、しっかりといろいろとお願いさせていただきました。今年もよろしくお願いいたします。

開場時間ちょいすぎくらいに入場。まずまずのお客さんというところでしょうか。よく座る席を確保して開演を待ちます。


時間となり皆さん入場。

確か去年もそうだったと思うのですが、皆さん、赤とか青とか単色系のドレス。お一人ずつをみると決して派手な印象はありませんけど、

それが大勢集まると非常に華やかで、新年らしいですね。

プログラムは全体的に「ファミリーコンサート」というだけあって、楽器紹介などを交えつつ有名どころで楽しい曲が多かったのですが、さすがに芸達者なプロの皆さんが揃っているだけあって「お~すごいな~」と思わせる演奏も非常に多かったですね。

個人的には、特に

・オペラの「誰も寝てはならぬ」の声楽部分をトランペットで演奏するという趣向、高音部分はわずかに厳しいかなというときもありましたけど、それ以上に非常に迫力ある表現力豊かな演奏でしたし、

・ゲストの武藤さんの筝のソロ「ロンドンの夜の雨」、私が聴いただけでも超絶すごいな~というのがわかりますし、筝でこういう曲名というのも新鮮ですし、

・「剣の舞」の本間さんはさすがの打楽器奏者らしく、演奏だけでなく目でも楽しませていただきますし、

・前半最後のウィンナ・ワルツの「春の声」。(私も知らなかったのですが)オケで演奏されることが多い曲ですが本来はソプラノと管弦楽のための曲なんですね。ホントにお見事でした。山下さんの歌唱が終わった段階で待ちきれないように観客席から拍手が沸き起こっていましたね、それも納得でした。


そして、後半のメインの「動物の謝肉祭」。

ピアノに小黒さんと若杉さんという超豪華ゲスト、ですけど、やっぱりこの演目は「宝よなぐ」さんの朗読の見事さですよね。

登場するキャラクタの非常に親しみやすくもかわいらしい演技かと思えば、途中でサンサーンスさんやピアニストさん役では急に大人を演じてみたり。私は予備知識がありましたからそれほど驚きはしませんでしたけど、観客の中にはかなり驚いた方もいらっしゃったのではないでしょうか。「朗読」の中でも声での演技というかドラマに近いものがありますよね。さすがでした。

曲と朗読のタイミングもバッチリでしたね。演奏が終わると間を空けずに「すっ」と朗読が入ってくるのも非常に心地よいです。これって単純なタイミングだけでなく、演奏される曲も事前にかなり予習、リハーサルしておかないとなかなか難しいよな~、とも思ってしまいましたね。

宝よなぐさんのYouTubeのチャンネル

では毎週土曜日にラジオ風の動画がアップされているのはちょっと前に簡単に紹介しましたけど、最新のものを聴いていると次回更新では今回のこの公演のリハーサルとか裏話的なことも話してくれる....ようですね。そちらでも楽しみにしたいと思います(笑)。

また、当然ではありますがピアノのお二人もいい演奏でした。特に「ピアニスト」の曲ではヘタウマというかわざと暴走するような演技で曲の最後にはおどけて見せたり。そういうのも含めての演奏ではありますけど、非常に贅沢でしたね。

ただ非常に個人的な要望としては(曲の構成上ないことではあるんでしょうけど)、お二人の演奏するお姿をもっとよく見たかったな~、とも。ピアノ協奏曲みたいにステージ手前にピアノを配置。。。。できないのはわかっていますけど(笑)。

本格的でありつつも、ファミリー向けでもあるという、とってもいい企画だったと思います。いろいろな能力をもった皆さんが結集した結果だと思いました。

最後は観客も手拍子で参加してのラデツキー行進曲。陽気に終演となりました。

そしてアンコールの武藤さんと山下さんの「さくらさくら」も非常に良かったですね。

最後の最後、アンコールが終了し、出演者が舞台袖に戻られて、観客席が明るくなっても拍手がなりやまなかったのが観客皆さんの満足度を表していますよね。

出演者の皆さんにとっては完全に想定外だとは思いますが、改めて皆さんが登場、挨拶して本当に終了となりました。

年の初めにとっても素晴らしい公演でした。

(音楽文化会館 2000円)