11/23 萩原麻未 ピアノリサイタル | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

ピアノ:萩原麻未さん

萩原さんのピアノは去年3月の東響での演奏以来です。非常に楽しみにしていました。

しかしながらこの日は他にもいろいろと行きたい公演がたくさん。
萩原さんの公演はりゅ~とぴあ主催の公演ですから、結構早い段階で前売りが発売、購入したわけです。その後にいろいろな公演の情報が明確になってくるにつれて「もうやめてくれ~」状態でしたね。

まあ、結果としてはこの日の全公演情報を把握していてもこの公演を選択したとは思うのですが、

平野さんと斉藤さんの公演、とか
打楽器グループ EAGER の公演

は特に別の日程になっていたらな~、と思ってしまいました。
まあいろいろな公演があって選択肢が広いのはいいことですけど、、、まあ仕方なし。
 

指定席ですから、ゆったり目に会場のりゅ~とぴあへ。
普段の公演ですと、多少後ろ目でも通路に面した席を確保することが多いのですが、今日はぜひ間近に見たいということで2列目の中央という席を指定券で確保。両隣にお客さんがいる席は結構久しぶりのような気がします。


そして萩原さん登場。ゴールドのドレスの上に白いシンプルなデザインのドレス、、、、なんといいましょうか1枚の布を最低限の縫製で仕立て上げたような雰囲気のドレスです。美しゅうございますね。

前半はリスト。

2列目という間近で観ていることもありますけど、非常に切れがあるというか非常に鮮やかな音色のピアノですね。素晴らしいです。

見た感じも集中して非常に険しい雰囲気のときのあれば、ちょっと背中を丸めるような感じでちょっと気だるげな雰囲気のときもあったり、非常に身体全体で表情豊かでつい見入ってしまいますね。
 
ただ、曲間のお辞儀をするときなどの表情はなんとも普通のかわいらしい(なんていうとちょっと失礼かもしれませんけど)女性というギャップが素敵です。

また、ちょっとフライング気味のブラボーがあったとしても、そちらの方に顔を向けて会釈するあたり、とっても好印象です。
※ただ個人的にはこんなふうに対応されるとフライング気味の拍手、ブラボーは止まらないよな、とも。でもまあ、盛り上がって終わる曲だったら私はそんなには気にならないし。

前半最後の「パガニーニによる大練習曲」。抜粋で5曲の演奏でしたけど、これまた素晴らしい演奏でした。

途中の「ラ・カンパネラ」とか「狩り」とか盛り上がる曲の終演時にはやっぱり拍手とかブラボーがかかります。そのたびに萩原さんも観客の方、それも拍手やブラボーの声が大きかった方を向いて会釈します。
まあ、私も積極的に拍手はしませんけど、「これだけ盛り上がったら「一連の曲中はやめようよ」というのも野暮かな~、まあ仕方ないか」という感じです。

その分、終曲時には私も目一杯拍手させていただきました。

後半最初は萩原さんの友人でもある台信遼さんの「秋霖抄」。この曲の前に萩原さんの簡単な挨拶がありましたけど、やっぱり演奏中とトークをしている時の雰囲気のギャップがいいですねぇ(笑)。
この曲だけは楽譜を見ながらの演奏でしたけど、激しい曲が多いプログラムの中しっとりと静かでとっても綺麗な曲でしたね。

・・・ただ、残念だったのはこの曲でもフライング気味の拍手が(汗)。静かな曲だしピアノの音が聞こえなくなっても萩原さんが緊張を解くまでの静寂も含めての1曲だと思うんだけどな...
 
その拍手に、萩原さんもちょっと「びくっ」としてしまい、緊張が途切れてしまいましたね。拍手をした方も萩原さんが反応したことに「まずい!!」と思ったのか拍手を止めているし、、、。
まあ仕方なし。

プログラム最後はシューマンの謝肉祭。
全20曲の曲らしいですけど、私はもう早い段階でどの曲をやっているのかはわからなくなり、もうプログラムと見比べるのは止めて演奏に集中にすることにしました。それにしても、本当に演奏姿も非常に魅力的です。

前半の曲ではときおり背中が丸まっているようなときもありましたけど、この曲ではぴしっと伸びているんですね。ひょっとしたら無意識なのかもしれませんけど、そういったところまでいろいろ気を使われているんですね。

2列目中央よりという席に座った特権を生かして、改めて見とれていました。

あとちょっと気になったのは右足のペダルの使い方もなんだか特徴的だな~、なんて。もちろん私は素人ですし細かいことはわかりませんけど、基本的にペダルはその上に足を乗せておいて、必要に応じて踏み込むという感じだと思うのですが、ときおりペダルからはずすかのように後ろに振ってからまた戻すというようなこともされていたんですよね。きっとなにか意味があるんだろうけど、私ではわかりませんでした。

ホントに見とれ、聞き惚れていたら、あっという間に終曲となってしまいました。当然のように最後は割れんばかりの拍手。素晴らしい公演でした。


アンコールに応えてまずはショパンの「コントルダンス」と「小犬のワルツ」。萩原さんが子供のときに弾いた曲ということでしたけど、これはおそらく11/25に音文のリレーコンサート内のスペシャルイベントで「ピアノを学ぶ方へ贈る」ということでご自身の経験を交えたピアノ&トークがありますから、それに通じるものだったのかな、なんて。
 
そして最後に大サービスの3曲目に「月の光」でしっとりと締めとなりました。

本当にルックスも非常に美しいですし、音色も美しいですし、それを間近で堪能させていただきました。
 
11/25の音文でのイベントはおそらくかなり雰囲気も変わるのでは? と思うのですが、そちらも楽しみです。

(りゅ~とぴあ 2700円 会員割引)