03/20 東京交響楽団 第94回新潟定期演奏会 など | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

基本的には新潟で活躍する方の演奏会をメインで通っている私ですけど、この日はちょいと珍しく東響さん三昧。

聴きにいけば素晴らしいのはわかってはいますが、ボンビーな私にとってどうしても地元の演奏家さんの公演に比べるとチケットのお値段が、、、、(汗)。
もちろん、それだけの価値があるからこそですけど、、、

ただ、今回は演目にボレロもあるし、ぜひ聴きたいということでチケットを確保...ただし一番安い席で(汗)。

さらには、この公演はN-PAC会員向けにリハーサルを公開するサービスもあるということで、
お昼のロビコン→リハーサル→本公演と、りゅ~とぴあに入り浸りました。

■ロビーコンサート
ヴィオラ四重奏
青木篤子さん、大角彩さん、木村正貴さん、小西応興さん

ヴィオラ四重奏というのは、今までの長年のロビーコンサートでも初の編成ということです。
いわれてみると、ヴィオラという楽器も四重奏という編成も珍しくはありませんが、その合わせワザというと確かになかなか無いですね。

小西さんの司会で進行されましたけど、ヴァイオリンなどがメインディッシュ(牛肉など)とするならば、ヴィオラはいわば調味料(塩、砂糖、胡椒、みりん)のようなもの、とユニークに例えられていました。

ヴィオラ四重奏は編曲モノがほとんどでオリジナル曲はほとんどないとのことですが、今回はその数少ないオリジナル曲(ボーエンのファンタジー)も演奏されました。

それにしても、本当に綺麗な綺麗な音が鳴り響きます。
まさしくうっとりと聴き入ってしまいますね。
なんというか、もちろん目の前には演奏している皆さんがいるのですけど、音はそれぞれのヴィオラから響いている感じがしなくって本当にごくごく自然に聴こえてくるんですよね。
すごいな~、と思いますし、ヴィオラ4本という編成も含めてさすがプロのオーケストラ、、、と思わされます。

また、アンコールも含めて4曲演奏されたのですが、4名の奏者さんがそれぞれ1度ずつファーストのポジションで演奏されたのもうれしい配慮だな~、と思いました。

(りゅ~とぴあ ホワイエ 無料)

■公開リハーサル
食事を済ませ急いでりゅ~とぴあに戻ってきて、入場。
2階Cエリア内での自由席。普通ならS席の中でも特に人気のあるエリアですよね。

本番での演奏順とは逆に、ラヴェルの3曲→レクイエムの順でゲネプロが行われました。ソリストの方々も含めて皆さんラフな衣装。飯森さんは半袖シャツです。
なんだかかなりの違和感を感じてしまいます(笑)。

演奏中は飯森さんは時折客席におりて音の響きを確認したり、指揮台から時折指示がでます。指示の内容までは聞き取れませんが、その場ですぐにいろいろと指示がでてくるというのは本当に凄いな~、と思います。
指揮者ですから当然といえば当然ですけど、作品が作り上げられていくという過程の一端を見させていただけるのは貴重です。

指示がでつつも演奏が停まることはほとんど無かったのですが、レクイエムでは何度か繰り返し確認している場面もありました。合唱とパイプオルガンとハープのバランスを確認しているようでしたね。

リハーサルを聴いているだけで素晴らしさが伝わってきますね、本公演がますます楽しみになりました。

ただ、このN-PAC会員向け特典。今回は会報内で案内を見つけたのですが、毎回やっているわけでもないでしょうけど、おそらく今回が初めてというわけでもないんですよね。今まで私は存在を知りませんでした。これからもっと注意深く会報を確認することにします。

(りゅ~とぴあ N-PAC会員特典 事前申込み 無料)

■本公演

東京交響楽団
指揮:飯森範親さん
ピアノ:萩原麻未さん
ソプラノ:森麻季さん
バリトン:甲斐栄次郎さん
コーラス:にいがた東響コーラスさん
 合唱指揮:足立さつきさん
パイプオルガン:山本真希さん
コンサートマスター:グレブ・ニキティンさん

リハーサル後、最近営業を再開した音文内の喫茶店「コル」で時間を調整して三度りゅ~とぴあへ。そんなに開演直前というわけでもなかったのですが、りゅ~とぴあ内はお客さんでかなりの混雑。

私はP席(パイプオルガン脇)だったので、会場の席の埋まり具合もよく把握できます。もちろん、1席の空きもないというわけではありませんが、会場内全体にわたってお客さんで埋まっていました。

やっぱり、私みたいに「今日の公演はぜひみたい」というお客さんも多かったのでしょうかね。

で、本公演ですけど、やっぱりリハーサルと違って正装の皆さんからは緊張感が伝わってきますし、たとえリハーサルを全く同じ音を出していたとしても、感動3割増です(笑)。

どの曲も素晴らしい演奏でした。

もちろん、座席による制約で(これはどの席に座ってもなにかしらの制約はあると思いますが)、大部分の皆さんは背中しか見えないとか、特に森さんはオルガン席でのパフォーマンスだったので後姿すら全く見えない(リハーサル段階で把握していましたけど)、とかいろいろありますけど、その辺のことを割り引いたとしても、見事な演奏で感動をいただいたとしかいいようがありませんね。

中でも個人的には萩原さんのピアノ協奏曲とやっぱりボレロが印象に残りました。

萩原さんのピアノ協奏曲ですが、途中でしっとりと聴かせる長いソロもありますけど、全体的にはジャズっぽい感じもして、それを華麗にまさに跳躍しているかのように弾きこなす萩原さんは本当にかっこよいです。
また、演奏中の萩原さんを見るにはP席はなかなか素晴らしい席。お得です。

最後のボレロ。私はボレロ大好きな曲なのですが、好きといいつつ曲の細かい構成とかは全然意識していませんでした。それが今回本来のフルオーケストラで、誰がソロを演奏しているのか等を把握しながら聴くことができたのは貴重でした。
サックスが参加しているのも改めて「そうだったのか~」と再認識しました。

また飯森さんは曲の終盤までほとんど見守っているだけなんですね。最終版でも体でリズムをとったり左手は動いていましたけど指揮棒をもった右手はそれほど大きな動きはしないんですね。そんなところもはっきりと観ることができたのも面白かったです。

演奏後、地味に(といいつつもボレロでは一番目立つとも言えますけど)がんばり続けた小太鼓さんが真っ先に称えられるのも、大好きなシーンです。

アンコールはなしでしたけど、それで全く不満なし(途中、萩原さんのソリストアンコールはありましたけど)。終わったあとで時間を確認すると19:20くらいでした。休憩時間を除いても2時間みっちり。

本当に素晴らしい演奏会でした。

(りゅ~とぴあ P席(オルガン脇)会員割引 1800円)