ショパン：バラード１番
ショパン：ワルツ6番、7番、8番
ドビュッシー：アラベスク１番
シューマン：交響的練習曲（初版）
アンコール
ショパン：バラード４番
コンチェルトさんでのインストアライブ。現在の蔵織さん内に移転してから、奥の蔵を利用してのライブは何度かありましたけど、お店の中のピアノを使ってのライブは移転後初めてですね。
田口さんは地元が茨城ですけど、新潟大学進学で新潟に来られて、４月からは東京の大学院に進学されます。そこで新潟を離れる記念に、ということでコンチェルトさんが主催されました。
そういった意味では、先週の清水明日香さんと似た感じではありますね。
私はリハーサルを見るのも結構好きですし（悪趣味といわれそうですけど）、会場のコンチェルトさん（蔵織さん）もお店なので早い時間でも入場できるというのは知っているので、
19時の開演に対して18:00過ぎというかなり早い時間に到着。
田口さんとサポートの平片さんは予想通りリハーサル中。
ただ、目を引くのは床に置かれた多数の座布団（笑）。
座席のレイアウトというか座席の確保に工夫のあとが見えますね。
時間となりまずはショパンの１番。
そして、曲紹介などのトークを交えつつ、ショパンのワルツ6番～8番の3曲。
もちろん、会場の雰囲気等もあると思うのですけど、トークはなんだか気さくでほのぼのしていますね。先週の清水さんとは全く違った個性があります。いい感じですね。
まあ、清水さんは昼間の公演で、衣装もびしっと決めたドレスだったのに対し、
今日の田口さんは「インストアライブ」の「夜会」シリーズ第１回として、どちらかというと気楽なサロンコンサートという趣きですから、違って当然といえば当然ですけど。
ただ、トークの雰囲気とは裏腹にその次に演奏したドビュッシーのアラベスクも含めて、演奏は非常にシャープで鋭い感じがしました。特にドビュッシーって、なんとなく個人的な勝手なイメージとして、きらきらしつつも、ふわふわしているというか、つかみどころがないというかそんな感じだったのですが、
新鮮でしたね。いい演奏でした。
プログラム後半は田口さん自身思い入れのある曲でもあるというシューマンの交響的練習曲。
正直、私自身は聴きなじみのない曲でしたけど、変化の激しい曲だし、結構長い曲でしたけど、じっくりと楽しく聴かせていただきました。
最後のアンコールで演奏したショパンのバラード４番もそうですけど、新潟での４年間の思いが詰まったような本当に素晴らしい演奏だったと思います。
また、ここ１年くらいで田口さんのバラード４番は結構聴かせてもらっています。
去年７月の新潟県コンの本選（りゅ～とぴあ）
去年１１の県コンの受賞者コンサート（だいしホール）
今年２月のヴェリタスミュージッククラブの演奏会（スタジオＡ）
今年２月の新大音楽家の卒業演奏会（県民会館）
今回のインストアライブ（コンチェルトさん）
これだけ聴く機会があったのもなかなか珍しいと思います。
演奏時の状況も、会場の大きさ、雰囲気もさまざまですし、その時々によって受ける印象も結構変わります。
たとえば各演奏を録音して、後から聞いたら私では上記５つを区別できるわけもないですけど、
それでもやっぱり個人的には卒業演奏会と今回のインストアライブの演奏がいい演奏だったな～、と特に印象に残ります。
まあ、そういうのを単純に音だけではないものを勝手に感じとることができるというのも生の演奏会のよさということで．．．
今回のライブには田口さんのご家族も地元の茨城からいらっしゃっていました。
会場の雰囲気もちょっと特殊ですし、ぶっちゃけると、夜の開催だったし、Revoirさんの公演とかぶったりしてお客さんもたくさんとはいきませんでしたけど、
コンチェルトさんだったり、平片さんやいろどりさんにいろいろサポートされているのをみて、ご家族にとっても良い記念になったのではないかな、と思います。
素敵な演奏会でした。
田口さんもトークでおっしゃられていましたけど、若い人たちにとってはこういった演奏の場があるということ自体が非常に貴重だと思いますし、
そういった意味ではコンチェルトさんをはじめとして、新潟という場所（特に古町～カミフル近辺）はと～ってもいい場所だな、と思います。
今後も東京だったり地元で活躍されるのをお祈りすると同時に、新潟でもまた演奏を聴かせてもらいたいな～、とはいつも思いますが、さっそく９月に今日のサポートされた平片さんも含めて新潟での演奏会が予定されているようです。
非常に楽しみにしています。
（ＣＤショップ コンチェルト 無料ですがお気持ちをカンパ）
リハーサル中。ギャラリー内の展示物のお雛さまも含めて。
演奏会としてはちょっと特殊な空間。でも、またそれもヨシです。
トーク中
終演後に１枚
