10/14 ジョイントリサイタル ~洋楽の夕べ~ | いぽぽぽぱんぱのブログ

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主に聴きに行った演奏会のことを書こうかと。

新潟市で2011年から演奏会に頻繁に行くようになりました。
主に地元で活躍されている演奏家さんメインです。
楽器経験もなく技術的なことはまったく書けません。
素晴らしい、楽しいなど抽象的な感想になると思います。

サクソフォン:五十嵐文さん
ピアノ:棟形美香さん

ピアノ:品田真彦さん

ソプラノ:滝沢すみれさん
ピアノ:廣木真知子さん

メール・ネージュ&Flute duo Parfait
フルート:明間奈々江さん
フルート:平松文子さん
フルート:本間千鶴子さん
フルート:市橋靖子さん

アンサンブル・カプリチオ
ピアノ:石井玲子さん
ピアノ:斉藤美和子さん
パーカッション:本間美恵子さん
パーカッション:大越玲子さん

司会:加藤礼子さん

もうすでに半世紀以上継続しているらしい新潟洋楽協会の「ジョイントリサイタル~洋楽のゆうべ~」。
今となっては昼間の公演で「夕べ」の開演時間ではありませんけど、この名前も伝統というか財産の一つなんでしょうね。

司会は加藤礼子さん。黒のちょっとかわいらしい系のドレス。
加藤さんがヴァイオリンを持たずに司会専門というのも豪華ですね。

ブログでは「大丈夫なんでしょうか」というようなコメントもありましたけど、落ち着いたナレーションと親しみやすいインタビュアー役と素晴らしい司会っぷりだったと思いますね。
まあ私も含めてヴァイオリンが聴きたいというお客さんは多かったと思いますが、その辺は11月や12月にまた本番があるようですね。


まずはサックスの五十嵐さんとピアノの棟方さん。
同じ大学だったということですが当時は共演の機会はなく、今回縁があってとのことでした。

曲はクレストンのサクソフォン協奏曲。サックスもピアノもなかなか大変な曲でしたけど、どちらも素晴らしいですね。
それでもやっぱりサックスの五十嵐さん。さすがに堂々とした貫禄のある演奏です。

事前のインタビューでは通常サックスの音域外の音も出すような技巧的な曲というような説明もありましたけど、普通に吹いているように聴こえてしまうというのは逆にすごいよな、と。サックスの心地よい響きを充分聞かせていただきました。


ピアノの品田さん。曲はリストの巡礼の年<第1年:スイス>。
品田さん自身はスイスはドイツ国境近くの町にしかいったことがないというようなこともおっしゃられていましたけど、風景が目に浮かぶような感じがして、私も目を閉じてじっくりと聴かせて頂きました。素敵な演奏でした。

確か去年くらいだったと思うのですが、なにかで品田さんとお話したときに「リストの巡礼の年を演奏したいと思っている」というようなことをお伺いしていたのですが、今回聴けてよかったです。
今後も全編通してとか、第2年の方とかも楽しみにしています。


ソプラノ滝沢さん、ピアノ廣木さん。
声楽の専門的な声質等はわかりませんけど、滝沢さんの歌声はビブラートがちょっと強くでていて非常に個性的という印象ですね。
日本の歌曲と最後はプッチーニのオペラからだったのですが、曲によってその個性的な声もいろいろな聴こえ方をするな~、と感じました。


フルートの明間さん、平松さん、本間さん、市橋さん
なかなかに芸達者というか息の合ったメンバですよね、雰囲気も楽しそうです。

インタビューで普段は違うデュオなので「ビブラートのかけ方」とか「音色のとりかた」もデュオごとに個性があるというようなこともおっしゃられていて、やっぱりすごいな~、と。
私はそんなのは実感できませんけど、ちょっとでもわかるようになりたいな、と。

前半はフルート4本でのアンサンブル。私でも技巧的というか難曲というのがわかりますね。自然の風景を表現しているようですけど、風の音とかいろいろな音が聞こえてきて、面白かったです。

後半は平松さんがアルトフルート、本間さんがバスフルートへ持ち替えての演奏。こちらは疾走感というか純粋に聞いていて楽しいですね。バスフルートの低音もフルートっぽくなくてなかなか新鮮でした。


※完全に何いってんだこいつ? と思われそうですし、気のせいというのもわかっているのですが、この曲を聴いているときになぜだか曲に合わせた鈴の音のようなリズムを取るような音が聴こえてきて戸惑いました(汗)。曲のリズムと完全に合っているので不快感はないのですが、私も幻聴が聞こえるようになったか、疲れているのかなぁ、と(笑)...変な話すみません。




ピアノ石井さん、斉藤さん、パーカッション本間さん、大越さんという4名。プログラムを見たときにはピアノのお二人は連弾かと思っていたら、2台ピアノでした。

ステージ前方にピアノが2台、後方にいろいろな楽器がずら~っと並ぶのはなかなか壮観。4名での演奏であれだけのスペースが必要というのは珍しいし、演奏を披露する会場も制限されてしまうよな、と野暮なことも考えてしまいました。

パーカッションも大越さんが座ってドラム的+α、本間さんがビブラフォン(ですよね)と太鼓+αと打楽器もさまざまな楽器が使われていました。

豪華な編成で演奏前に「マンボ!!」の掛け声のかけ方の練習から始まって、演奏本編も非常に陽気で楽しいものでした。
譜めくりのお二人(斉藤さん側は晴海さんでしたけど)も、この曲に関しては裏方としてだけでなく観客への掛け声の指示など活躍していましたね(笑))


全体的にバラエティに富んだだけでなく、それぞれのクオリティも非常に高く楽しい公演でした。
また、トータルで2時間半近く、ということは1組20分~30分くらいの持ち時間ですよね。これくらいの時間があるとそれぞれの演奏でも満足感が得られますね。

(音楽文化会館 当日券 1800円)