フルート:市橋靖子さん
ピアノ:川崎祥子さん
やまさんぽびと:高橋千尋さん
「ちー散歩」
市橋さんと川崎さんによる、映像に音楽を合わせる「風景旋律」シリーズの9回目。
今回は毎週のように登山にいって素敵な写真を撮られているという「高橋千尋さん(通称:ちーちゃん)」の写真がメインの企画です。
高橋さんは川崎さんのお知り合いだそうですけど、川崎さんもおっしゃられていましたけど、なんとなく似ているお二人です。身長だったり、髪型だったり、あとはなんといってもいつも「ニコニコ」しているところでしょうか。
ただ、この公演、観客はゆる~い気持ちでのんびりと聴けるという意味では川崎さんソロの「いきあたりばったりなライブ」に通じるものがあるとは思うのですが、準備に必要な労力という意味では大違いだと思うんですよね(笑)。
「いきあたりばったり」の方は川崎さんなら準備ゼロでもいけると思うのですけど、こちらは写真を集めて、選別して、映像にして、その映像にあわせて曲を作って、実際に映像に合わせて演奏して、と、、、ただ、その大変さを観客には見せないところがさすがですよね。
公演はお二人のトークを交えつつ、時折、映像抜きでの演奏も入りますけど、基本的には山の風景を見ながらまったりと。
正直、ちー「さんぽ」というには山頂からの景色とか雪山とか本格的な写真が多いですけど、なんというか雰囲気がやわらかいというか「いい写真だな~」というものばかりです。
そして、各写真につけられていたコメントも素敵なんですよね。
「透ける緑」とか「やさしい落ち葉の道」とか「雲も素敵な演出家」とか、、、なんだかほっこりします。
最近はSNSも盛んで、写真もいわゆる「インスタ映え」を考えて撮る方もいるとは思うのですが、そういう写真はちょっと「狙った」写真が多いと思うのですが、ちーちゃんの写真は素材が良すぎる上に下手に狙わず素直に撮りたい部分を撮っている感じでそれがより一層魅力的にしていると思います。その結果、非常にインスタ映えする写真になっていますよね。
中盤では、高橋さんにインタビューしながら「山ごはん」の写真も紹介されたのですが、これがまた非常に美味しそう。
でも、山頂で、「しょうが焼き」とか「自家製焼きそばパン」などなど、本格的な料理が並びます。普段もできるだけ山頂で料理するように材料等をもっていくそうですけど、そういう楽しみを知らない人にとっては「重くて大変だろうに」なんて思ってしまいますが、やる人にしかわからない魅力なんでしょうね。
映像と演奏のタイミングも雰囲気もどんぴしゃりでしたけど、一番最後のシーンで、本当に綺麗な朝焼け?に山のシルエットが浮かぶ写真の登場と、「瑠璃色の地球」のサビの部分にぴったり合わせるところは川崎さんも一番気を使ったのではないかな~、なんて思いましたね。
非常にわくわくするような公演でした。
・・・ということで、昼公演をみたあとで、次の予定までほどよい時間が空いていて、かつ年間パスポートも持っている私は夕方公演も観させてもらいました。
ピアノ演奏に関しては、事前のコメントなどで「夕方公演は昼とは違う音も聞こえてくるかも」的なこともあったので、そんなところも意識してみようと思ったのですが、改めて考えてみると、万が一映像に合わせているときの曲自体が変更されていても私では気づかないのでは? と思って余計なことを考えるのは止めましたし、実際、おそらく多少はアレンジ等は変わっていたとは思うのですがまったくわかりませんでした(汗)。
私が気づいたのは、開演前のアナウンスで、昼は「約1時間の公演で。。」といっていたと思うのですが、夕方は「60分の公演で、、、」といっていたような気がする、くらいかな~、と。
あとは、夕方の公演時に「高橋さんの今日の服装って、写真に写っている服装と一緒では?」と気づいてしまって、終演後に結構な「どや顔」(汗)で高橋さんに確認したら、「似ているけど違いますよ」とのこと。
しょぼ~んでした(笑)。
(スタジオA 2000円ですけど年間パスポート利用)